映画 超能力者ユリ・ゲラー MINDBENDER

実録!スプーン曲げは地球を救う!




時は2003年12月25日・・・クリスマス

J君の家にAmazon.comから小さな小包が届く。「あれ?この時期になんかAmazonで注文してたっけな?」予想をしてなかったクリスマスプレゼントに胸をときめかせながら早速封を開けた・・・








ゲェー!!

J君の家にはクリスマスにサンタではなくてユリ・ゲラーが来ました!



こんにちはJ君です。そしておそらく2003年最後のテキストとなるメモリアルテキストの題材はユリ・ゲラー!(またかよ)

そうです1980年代スプーン曲げの超能力で世界中に一大センセーション を巻き起こし、最近はポケモンで悪役にさせられていたあのユリ・ゲラー大先生です。



これまでも当サイトではあすかあきお先生VSユリ・ゲラーユリ・ゲラーCD と言ったテキストで彼の持つ偉大なるパワーについて紹介してまいりました。 そして今回ご紹介するのは1996年にイギリスで製作された幻のユリ・ゲラーの自叙映画 「超能力者ユリ・ゲラー」(原題:MINDBENDER)です。



過去にユリ・ゲラーCDのレビューをご覧になった人はご存知かと思いますがユリ・ゲラーだけでご飯3杯はいけるという内容の濃さでしたね。今回はそれが映画だというのですから大変です。(一体何杯いけるのか?)



この映画、パッケージの煽り文句がとにかくすごい。



■真実なら救世主。嘘なら詐欺師



■科学と奇跡のボーダーラインを歩く、ユリ・ゲラーの謎に挑む!



■史上初のインタラクティブ・サイキック・エクスペリメント・ムービー登場!





・・・いろんな意味でボーダーラインギリギリですね(「嘘なら詐欺師」とか) 。そんな言ったモン勝ち感が漂う本作品。



サイキック・エクスペリメント・ムービーと言い放つだけあって実験的かつ前衛的な、もっと平たく言うと常人には理解しがたい雰囲気を持った 内容の映画となっております。



壮大な地球をバックに始まるオープニング。早くもただならぬ雰囲気が漂います。


 


「これは事実をもとに脚色された物語です」



そうなんです。多少の脚色はあるものの、これからご紹介する内容は全て事実に基づいているのです。「真実なら救世主。嘘なら詐欺師。」とは言いましたが、全て真実。ユリ・ゲラーは救世主なのです。



ストーリーはユリの幼少期から始まります。戦時中のイスラエルに生まれたユリは
子供の頃からスプーンを曲げたり、銃の弾丸から指輪を作ったりと不思議な力を全開バリバリで発揮。それに合わせるかのような前衛的映像も作品に漂うウサン臭さに拍車をかけます。





曲がりまくりで不便でしょうがない



青年期のユリはナイトクラブを転々とする超能力芸人。非常に微妙なポジションです。 言うなればエスパー伊東以上、Mr.マリック未満といったところでしょうか? 目隠しをして、ステージに上がった女の子の下着の色を当てるなど地味かつマニアックな超能力を披露したかと思えば、イカサマがばれて客に暴動を起こされたり(ダメじゃん) どこまでが本当でどこまでが脚色か全然分からない展開。





バックの胡散臭さが抜群!





どん底時代をくぐり抜け、科学者に見いだされたユリは本格的に超能力実験を
行うようになります。本当の超能力を世間に認められ始めたユリはラスベガスでルーレットを当てまくり大もうけしたり、TVショーで壊れた時計を動かしたり、
とブレイク寸前。ユリに全盛期が訪れたのです。





TVショーで壊れた時計を動かすユリ





しかし、ここまではほんの序の口。この作品の真骨頂はここからと言えるでしょう。
有名になったユリの危険な能力を目につけた米軍(らしき組織)がユリを金で釣って研究所へ拉致。



米軍(らしき)組織



見るからに怪しげなヘッドギアをつけさせられ、超能力でモルモットを殺したり、殺人犯の心臓を止めろなどの危険な要求をしてくる米軍(らしき組織)。






アレな感じのヘッドギア



そう、ユリの超能力を研究し、殺人兵器を作ろうとしていたのです。 なんて悪いヤツらなんだ!米軍(らしき組織)め!



 

超能力でモルモットがイチコロ!



そして、米軍研究所から決死の脱出劇が始まります。 まず腕にくくりつけられていたロックをあっさり解錠



超能力ならなんでもできます!





そして、研究所の悪人どもを超能力で攻撃! 次から次へと襲ってくる見張りの兵士達も超能力でなぎ倒します。
なんだかユリがすっかり殺人兵器として覚醒してます! こんなヤツを外に出していいのか?



 

サイキックソルジャー・ユリ





そして、軍のジープを奪って逃走。しかし、バカでかいヘッドギアをはめられてるせいで
全く前が見えません。しかしそこは超能力者。 友人とテレパシーで交信しながら見事脱出。 アムロも真っ青なニュータイプ能力ですね。



 

見えるよ、ララァ・・・



・・・・本当に事実がもとになってるんでしょうか?だんだん不安になってきました。



さらに事実に基づいた話なのになぜか話は未来へ。 超能力で石油を掘り当て億万長者になったユリ。時は2000年のシドニーオリンピック。 ユリ・ゲラーは「スプーン曲げ」をオリンピック公式種目にした人物として オリンピック特別番組に登場。



 

後ろにカンガルーがいるのでシドニーです



そして、画面の向こうから突然「軍備撤廃」 を訴え始めました。オリンピック番組なのに全く脈絡はありません。 さすが救世主!心なしかカッコもある種の悟りを開いた感じになってます。





そしてこれまたタイミング良くいかにも独裁者風の人が登場。 ナチスとアジアンテイストがどことなく入り交じった弱そうな独裁者です。



後ろのドラゴンの炎あたりが独裁者ぽい





核ミサイル発射! うわーやばい!2000年シドニーオリンピックの真っ最中に!核ミサイルが発射されました!!


そこでユリは「地球のみんな!オラに力を分けてくれ」とばかりに画面の向こうから呼びかけます。
みんなで叫ぶんだ!





地球のみんな!オラに(以下略)



「軍備撤廃!」








 

万歳!ユリが地球を救った!



どかーん!



なんと核ミサイルが破壊された! そうです、今から3年前、ユリの超能力は核ミサイルから世界を救っていたのです!



皆さんにもう一度ここで言っておきます。 「これは事実をもとに脚色された物語です」



なんだか全体の99%ぐらいが脚色されてる気がしてきたよ・・・



そんなわけで、真の救世主ユリ・ゲラー伝説だったわけですが、皆さん ユリ・ゲラーと言う人の見方が180度変わったんではないでしょうか?
少なくとも単なるポケモンの悪役じゃないことはお分かりいただけたと思います。





・・・そして、この映画には最後にもう一つウリがあったのです。 最後は”本物”のユリ・ゲラーが登場し、画面からパワーを送ってくれます。 今回のテキストは皆さんにもユリのパワーを感じてもらいながらお別れです。それでは皆さん、良いお年を!







では、皆さん







壊れた時計を出してください。







私が3つ数えたら声を揃えて・・・

















動け!







もし変化がなくても気にしないで







誰もが常にできるわけではないのです。







※ちなみにJ君の用意した時計は動き出しましたよ!
(電池入れ替えたので)





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出典) 「超能力者ユリ・ゲラー"MINDBENDER"」

(C)SUNSWT BLVD.LTD MCMXCVI/エスピーオー



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