アカテン教師 梨本小鉄

グレートティーチャー 梨本小鉄

言いたいことも言えないこんな世の中じゃ POISON♪ ってことで確かに上司の前では言いたいことも言えないJ君です。反町、確かにアンタの言うとおりだよ。歌は下手くそだがいいこと言うじゃネエか。ところで、皆さんは教師物のマンガというと何を思い浮かべますか?あー、やっぱり「GTO」ですか?そうですか。全然ダメ。分かってねえよ。




J君は「GTO」はコミックもドラマもよく知りません。でも反町の歌はよく知ってますよポイズン。

つまり何が言いたいかと言いますと、今日は皆様に最強の教師マンガをご紹介しようと思っているのです。その名も「アカテン教師 梨本小鉄」1980年代後半の少年ジャンプに掲載されていた作品です。





梨本小鉄・・なんだかワイドショーのレポータープロレスラーを足したような名前ですが、さにあらず。いわゆる人情モノでございます。泣かせます。粋です。時代錯誤です。ルックスはこんな感じ。









 「アホダマー!」 が口癖です



聖職者って言うか・・むしろザ・無職ってルックスじゃねえか?



大まかなストーリーは「飲む打つ買う」三拍子揃った稀代の不良代打教師、梨本小鉄がカンニングオッケー、ヤマカンオッケーの独自のウラ技教育法で中学一のダメクラスの生徒達を成績優秀クラスにしてしまうというハートフル人情モノ教師バラエティー(?)です。



少年向けコミック誌に飲む打つ買うを奨励するマンガを書く事自体、はじめっから途中打ち切りのファクターは十分に出そろってますが、それでも梨本小鉄はやってくれます。







「俺は常勝無敗 梨本小鉄だぜ!」

そう、小鉄は勝つためには手段を選ばない男。その仰天エピソードを紹介しよう。











・授業中に各問題に掛け金を設定し、生徒に小遣いを賭けさせ、不正解だと



小遣いを巻き上げる




 中学生に小遣いを賭けさせる小鉄







・実力テストで自分のクラスの平均点をトップにするために生徒全員にカンニン



グを伝授する








・家庭訪問先でヤクザと揉め事を起こして便所でギャンブル対決をおっぱじめる。



 便所を札束でつまらせた方が勝ち







・修学旅行先で「酒の飲み方おしえてやらあ」といって生徒と公園で酒盛り始める。






等々、ほとんどまともな教科を教えているシーンは出てこないのですが、別な意味で全教科オッケーのオールラウンダーと言えなくもないです。









「自慢じゃねえがこの俺はなぁ この歳になるまでネクタイの結び方なんか知らねえんだ!」









 27歳でネクタイ結べないってのもちょっとどうだろう・・





てなセリフが示すように作品後半は、さらに混沌としたストーリー展開になってきます。何故か「全日本有能教師コンテスト」なるモノに参加して、賞金1000万円を賭けて教育対決をおっぱじめます。そこには全国選りすぐりのナイスな聖職者達が集い、問題児達を更正させる教育者対決を行います。











■明らかに戸○ヨットスクールをパクったスパルタ教師



 まんまです







■何故か拳銃を所持し、教室にバイクで乱入してくる元白バイ警官の教師



 全然「元」じゃネエじゃん







■片乳出しながら男女雇用機会均等法を訴えるイッちゃってる女教師



 片乳出すのは逆効果です







ネパールから来た超能力教師



 尊師ですか?






・・えー、とても強敵揃いですね。



しかしそこは小鉄。ウラ技を駆使しライバルを蹴落としていきます。戸○ヨットスクールのスパルタ教師は、知り合いのTVレポーターに過去を洗わせ、弱みを握って脅しをかけ脱落。白バイ警官とは何故かチキンレースで勝負して勝利。



フェミニスト女教師は離婚した夫とヨリを戻すようにセッティングし、戦線離脱させます。そして空中に浮かぶ能力を持つネパール人に対しては「天に向かって唾を吐け」と日本語でよくわからん説教をし戦意を喪失させます。





わーい全然教育対決じゃありません



さすが常勝無敗の梨本小鉄。ビバ聖職者!







最後は、小鉄の素行の悪さが教育委員会にバレ、教師をクビに追い込まれるというハードコアな展開にのなるですが、



「この世に博打と教師はなくならねえ この世に大地がある限り、俺の授業は何処でもできる・・・」



など妙にカッコイイ捨てゼリフを残し、一見バッドエンドなのにポジティブっぽい雰囲気でラストを迎えます。





「アカテン教師 梨本小鉄」この作品では学校じゃあ教えてくれない大事なことをたくさん教えてくれます。



「『運』を手にすりゃあ 自分の勝つ『方程式』が見えてくる!」



J君も小鉄先生の教え子として、この教えを忠実に守って行こうと思います。


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