変態版孤独のグルメ!?「芸能グルメストーカー」

変態版孤独のグルメ!?「芸能グルメストーカー」











「孤独のグルメ」にストーカーの要素をプラス!!

こんにちは、J君です。当サイトで最も人気のあるレビュー記事といえば、以前は「いけないルナ先生」とか「とどろけ!一番」だったのですが、最近では圧倒的に「孤独のグルメ」です。おかげさまで、当サイトはある意味、日本中からあらゆる「孤独ボーイズ&ガールズ」が集まる「孤独ポータルサイト」になりつつあります。



そんな大好評の「孤独のグルメ」とは別に、実は「裏・孤独のグルメ」ともいうべき作品が存在するのです。ちょっと陰のある中年男が1人で飯を喰うというコンセプトまでは一緒ですが、その動機が全く違います。その動機とは・・・主に女性タレントのストーキング。そんな変態版孤独のグルメ、「芸能グルメストーカー」を本日はご紹介します。


「芸能グルメストーカー」の作者は泉昌之先生。実は久住昌之先生と泉晴紀先生の合作ペンネーム名です。いわゆる藤子不二雄的なアレですね。で、久住昌之先生といえば「孤独のグルメ」の原作者。つまりこの「芸能グルメストーカー」はある意味、公認版「裏・孤独のグルメ」というわけです。



話は逸れますが、泉昌之名義の代表作として「かっこいいスキヤキ」という短編マンガ集がありまして、その中に収録されている「夜行」という作品は「孤独のグルメ」のルーツ的作品として一部のマニアに有名です。



かっこいいスキヤキ



1人夜行列車に乗るトレンチコートを着た男。おもむろに駅弁を食べ始める。メインディッシュはトンカツ。メインのトンカツにたどり着くまでに、ご飯や副菜を緻密に計算された配分で一歩一歩、食べ進める。それは、メインであるトンカツを最後に、最もドラマティックな形で食べるためのその男なりの最適解なのであった・・・。






緻密に計算された弁当攻略



そしてクライマックスを迎え、ついにメインディッシュのトンカツにかぶりつく主人公。しかし・・・トンカツだと思っていたそのカツの中身は実は玉ねぎだった・・・という壮絶にして残酷なオチ。その絶望感といったら間違いなく全米が泣くレベルなのですが、この作品は世にも奇妙な物語で「夜汽車の男」として実写化もされた、まさしく伝説の作品です。機会がありましたら是非ご覧ください。



だいぶ話が逸れてしまいましたが「芸能グルメストーカー」は夜行と同様に、トレンチコートに帽子を目深に被ったハードボイルド風の「本郷」と名乗る男が主人公です。この男が、巷で話題の女性タレントたちが取材やインタビューなどで語った「行きつけの店」を1人で訪れ、その女性タレントが頼んだものと同じメニューを食べながら、私生活性生活などをあれこれ妄想するという非常に変態チックな内容です。





高尚さを感じさせるセリフ

孤独のグルメ:井之頭五郎





低俗さ全開のセリフ

芸能グルメストーカー:本郷



・・・これを見れば「孤独のグルメ」とは全く似て非なる作品である事が一目瞭然かと思います。珠緒ちゃんじゃねーよ・・・。



どんな感じで話が進んでいくのか、早速ご紹介して行きましょう。

「中山美穂の巻」では、中山美穂行きつけだという赤坂のインド料理店「MOTI」が紹介されます。



嫉妬と怒り・・・



入店時からいきなり主人公に漂う負のオーラ。そして、その負のオーラの理由とは?





大きなお世話



「なんでよりによって辻仁成なんかと結婚したわけ!」

タレントに対してマジ嫉妬。このマンガ、終始こんな感じです・・・。こんなグルメマンガ今まであったでしょうか?ミポリンにしてみれば大変大きなお世話様です。



そして、嫉妬心を抑えつつ、早速ミポリンの好きなメニューと同じものを注文。めくるめくグルメストーキングの世界がはじまります。





でかいといえば?



まずは出てきたナンの大きさに驚く本郷。ここで・・・妄想がスタート。

「ビッグといえば・・・」





もう忘れてやれよ・・・



「元カレのトシちゃんだ!」「ミポリンはBIG好きなのか?」

誰もが忘れていた古い芸能ネタをサラッと蒸し返します・・・トシちゃんにとっても大きなお世話様ですね。ここで、矛盾に気づく本郷。





ひでえ・・・



「しかしその「ビッグ」とは結婚しなかった、そして辻仁成はチビだ・・・。」

この(凄くどうでもいい)矛盾を解消する一つの理論に気付く本郷。





必ず下ネタを絡めます



「いや、アソコがビッグなのかも・・・」

辻仁成にとっても大きなお世話(ry





ひでーこじつけ



そんな脳内問答を繰り返しては食べ進み、最終的には中山美穂はインド顔なのでインド料理好きという結論に至ります。なんだそれ・・・強引過ぎる。



もう一話ご紹介しておきます。「工藤静香の巻」です。

工藤静香の行きつけメニューは、芸能人御用達の焼肉店「叙々苑 游玄亭」の石焼きビビンバとのこと。入店すると同時に店の叙々苑の内装を見て一言、



えー!?



「静香の美意識の原点は叙々苑の内装にあったか!」

入店早々いきなり強引なまでのこじつけ論が炸裂。・・・ていうかそれは芸能界的にアンタッチャブルな話題なのでは・・・?さすがにこの説はありえないと思うのですが、実写で検証してみましょう。



(参考1)游玄亭の内装

(参考2)工藤静香の絵 



いや、これは意外と!・・・いや私からのコメントは控えさせていただきます。

さらに、叙々苑の金属板の付いた重いメニューを見てディープに分析を開始します。





妙に説得力が



「この重さが静香の細腕に筋肉をつけさせ、アイドルとしての責任の重さを植えつけたのか」

なんと、芸能人御用達の店「叙々苑」のメニューにはそんな隠された意味があったとは!

・・・まあたぶん違うと思いますけど。





変態的妄想



続いて生ビールのグラスでお約束の変態的妄想。グルメストーカー本郷、絶好調です。

静香逃げてー。





諸星カワイソス



さらにグルメストーキングは禁断の域へ。なんと、石焼きビビンバの具材を工藤静香の過去の男性遍歴になぞらえるという暴挙へ!ていうかマツの実て!!





符合するか?



ちなみに色黒なキムタクは石焼きビビンバでいうとおコゲのポジションだそうです。なんというか・・・武士の一分て感じですね(意味不明)。



今までご紹介したのは人妻タレントですが、独身タレントになるとさらに妄想が暴走します。「さとう珠緒の巻」では本郷のエロ妄想が止まりません。





通報しますた



トレンチコートに帽子のカッコをしたアラフォー世代のオッサンがこの表情。もう店員が通報しないと危ないレベルですね。



それにしてもこんな故・ナンシー関もビックリの毒舌で関係各所から怒られないのか・・・?読んでいる方も心配になってくるのですが掲載誌がBUBKAだという事で妙に納得です。

あと、出てくるタレント画が絶望的なまでに本人に似ていないというのもお許しポイントなのかもしれません。






え、誰が誰?

上記は左から、優香、菊川怜、若槻千夏ですが、正直J君には誰が誰だか全然分かりませんでした。この見分けのつかなさは「歌って!ナナちゃん」とタメセン張ります。



「芸能グルメストーカー」では、この他にもTKにフられた朋ちゃんやIT社長と別れた奥■恵、「お金は大事だよ~」でお馴染みのお塩先生の奥さん等々、スキャンダラスな女性陣が多数グルメストーキングされており、どこまでも下世話テイストに徹しております。



もちろん実在のお店が紹介されているグルメガイドとしても役に立ちます。芸能人オススメの有名店といえども、マズいものはマズいとブッタ斬っていますので、提灯記事ばかりのグルメガイドよりよっぽど参考になるかもしれませんよ。



というわけで、もう普通のグルメに飽きてしまった貴方。今宵は「グルメストーキング」を試してみてはいかがでしょうか?お金と妄想力さえあれば、誰でも手軽に始められ、誰にも迷惑をかけることのない非常に健全なストーキング行為です。



大好きなあの人と同じメニューを共有する事で新しい美味の世界が開けるかも・・・妄想だけで毎日メシうま。こんな幸せな事はありません・・・ね。



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出典) 芸能グルメストーカー
 泉昌之/コアマガジン

参考) Amazon → 

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