なぜ誰も止めなかったの!?老舗出版社のご乱心・・・ゆるふわドス黒ギャグ「 I My モコちゃん」

なぜ誰も止めなかったの!?老舗出版社のご乱心・・・ゆるふわドス黒ギャグ「 I My モコちゃん」

男の優しさは、時に狂気に変わるんだぜ・・・
こんにちはJ君です。今年も懲りずに献本を頂きました。献本を頂いた作品を当サイトで紹介しても大抵パッとしない結果に終わっているので正直全くおすすめできないのですが、残念なことに本年も犠牲者(というか犠牲作品)が生まれてしまうことになりました。その第一号となるのは「I My モコちゃん」という作品です。

「I My モコちゃん」玄光社という出版社から出版されたマンガ単行本です。玄光社さんというのは昭和6年創業の老舗出版社で「フォトテクニック」「CM NOW」「ビデオSALON」などの専門誌を主体に出版されています。J君はカメラもマスコミも興味はないのですが確かに書店で「フォトテクニック」とかは見かけたことがあります。その由緒ある出版社様が何を思ったか突然コミックに初参入、しかも社運をかけているとのこと。それがこの「I My モコちゃん」です。



縁起悪し

なんで社運かけちゃったかなあ・・・
まあ、社運をかけるという言葉は紳士服店や家具屋における閉店セールと同じようなニュアンスを含む場合もありますので話半分に聞いてますけどそれにしても思い切ったものです。


斬新な表紙

で、これ、単行本に加えてわざわざ店頭ポップまで送って頂いてご丁寧なことだなあと思っていたら、こういうデザインの表紙なのでした。あえての店頭ポップ風デザイン表紙。目立たせるために奇をてらってこういうデザインにしたということです。たしかに目立ってる気はしますけど書店に平置きにした時、本当に店頭ポップだと思われて手にとってもらえないというリスクは考えなかったんでしょうか、いやいらぬ心配だとは思うのですけどなにせ社運がかかってますからね。

作者は「死後くん」という方です。非常にスピリチュアルかつアグレッシブなネーミングですが、なるほどこれは高野聖ーナ先生同様、ぽっと出の新人ヘタウマギャグマンガ家のパターンかなと思っていたのですが、なんとプロフィールを調べてみますと・・・

死後くん(本名:永井ひでゆき)
NHK『おやすみ日本ぷち』の眠いい昔話、『anan』『BRUTUS』『POPEYE』(マガジンハウス)、『ビデオサロン』(玄光社)などにイラストを執筆。

ゲェー!!めちゃくちゃ売れっ子イラストレーターじゃないですか。死後くんっていうからどんなに荒んだキャリアなのかと思いきや、むしろ現世が充実しまくっていて「リア充くん」でも差し支えないレベル。ディスってすんませんでした!そんな売れっ子イラストレーター永井ひでゆき先生・・・もとい死後くんの初のコミック本が「I
My モコちゃん」ということなのです。


癒し系・・・なのかな?

このようにフワフワモコモコしたキャラクターです。で、このつかみ所のないフワッとしたキャラクターに「曖昧模糊」という言葉を引っ掛けて「I My モコちゃん」ということなのでしょう。なるほど、社運をかけるに相応しい緻密に計算されたダジャレです(褒め殺し)。考えてみれば今ふなっしーとかブレイクしてますし、こういうゆるキャラっぽいのはアリなのかもしれませんなっしー。

このフワフワモコモコした癒し系キャラクター「モコちゃん」が繰り出すブラックなノリと、モコちゃんを取り巻くシュールなキャラクター達がこの作品の魅力になっています。というわけで主要なキャラクターとエピソードを紹介していきたいと思います。

■モコちゃん

わりと毒舌

メインキャラクターのモコちゃんはふわふわ感に違わぬブラックなキャラクターが売りです。例えば老人(ヒマじじい)に対しての容赦無い暴言とか


有島武郎ですな

炎に対しては放火魔並みの異常な執着があります


目がイッてる

あと物理的に本当にフワフワしているらしく顔面を殴ってもこのような感じになります。


グロい

■ヒマじじい

適当なネーミング

常にあお向けの状態で寝ている爺さん。なぜか常にモコちゃんと遊びたがる 紛れも無くヒマなじじい。しかしモコちゃんにはことごとく冷たくあしらわれるのでドM気質があるのかも。

あお向けだけど相撲が割と強いです。


ていうか最初から負けてるんじゃ?

人をのせてタクシーのように走ることができます。


無駄にハイスペック

■カッパのつよし

相撲好き

はじめは名前のないカッパのキャラでしたが、モコちゃんに名前をTwitterで募集されたあげく最終的に適当に「つよし」と名付けられてしまう。なぜか女子が化粧にかけた時間を判定するのが得意です。


うざい特技


すっぴんも見抜きます

あと、たまにすごくカッコイイ名言を吐くのが注目ポイントです。


急にハードボイルドなセリフ

「男の優しさは、時に狂気に変わるんだぜ」
なんかカッコイイけど冷静に考えると全然意味がわからないですね。

■乳の宮様

乳出すぎだろ

水分不足の人を見つけると自分の乳をぶっかけて癒してくれる最近では珍しいとってもいい女です。


関西弁がセクシー

乳の放出量が半端ないですね。ポンプ車か

■ランジェリーの男

露出狂

コイツについては見ての通りの完全な変態です。


お前が一番変態だろ


妙に童顔

妙に童顔なのがイラッときますね。

こんな感じでシュールなキャラが多数出てくるほっこり大惨事コミック「I My モコちゃん」をご紹介しましたがいかがだったでしょうか?予想通りこのレビューもかなりの大惨事になっている気がしますが、シュールさが売りの作品は実際に読んでみないとその魅力が伝わらないものなんですよ!(責任転嫁)

「伝染るんです。」「クマのプー太郎」のようなシュールなキャラクターの出てくるギャグマンガが好きな方にはとても楽しめる作品になっていると思いますのでピンときた方は読んでみてはいかがでしょうか。

なおモコちゃんTシャツも大惨事になっている模様です。

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出典)「I My モコちゃん」 死後くん/玄光社  Amazonで見る 

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