「プラモのモ子ちゃん」君は模型(プラモ)界最強のアイドルを知っているか?

君は模型(プラモ)界最強のアイドル「プラモのモ子ちゃん」を知っているか?

プラモを塗装する時は、筆を火で炙るべし!!
こんにちはJ君です。みなさん、プラモ作ってますか?たぶん作ってませんよね!当サイトではいろんなジャンルのマンガを紹介していますが、当サイトの三大不人気ジャンルというのがありまして、「プロレス」「車」そして「プラモ」がテーマのマンガを取り上げると全く皆さんからのリアクションがないという状況に陥ります。寂しいなあ、もっとみんなプラモ作ろうぜ!まあ、J君もプラモはガンプラブーム以来すっかりご無沙汰なんですけど!

ところがどっこい近年は、「艦隊これくしょん」「ガールズ&パンツァー」などの影響により、戦艦や戦車などのプラモ・・・いわゆるスケールモデルがちょっとしたブームになっているそうです。萌えキャラとメカを掛けあわせると関連プラモが売れるという現象が発生するんですね。しかし萌えといえば・・・彼女のことを忘れてはいけません。かつてプラモ界随一のアイドルとして君臨したあの娘、その名も「プラモのモ子ちゃん」です。


「プラモのモ子ちゃん」というのは、模型メーカー最大手である「タミヤ(田宮模型)」のマスコットキャラクターとして描かれた女の子のことで、藤田幸久先生の作画によるものです。


見覚えある人も多いはず!

こんな感じのマンガがプラモデルのキットと一緒に同梱されています。
かつてプラモやラジコン、ミニ四駆などを作ったことがある人は、あー見たことある!と思い出す人も多いのではないでしょうか。

「プラモのモ子ちゃん」は基本的にモノクロ9コママンガ形式で、ウサギのラビ君とともに、プラモデルのテクニックを紹介しつつ、タミヤの様々な商品をオススメするという内容になっています。
「9コマ形式」「動物キャラがアシスタント」「ゴリ押し気味の自社製品PR」という構成はおそらく「日ペンの美子ちゃん」にかなり影響を受けているものと思われます。


PRマンガの先駆者・美子ちゃん

このモ子ちゃんシリーズですが、そのフレンドリーな絵柄とは裏腹に、紹介するテクニックがかなり上級者向けで、J君のようなヌルい初心者モデラーにはかなりハードな内容でした。


初心者にはハードル高い

たとえば戦車のプラモを塗装する時に、筆の毛先を火で炙って使用します。
筆を買って塗るだけでも大変なのに、筆を火で炙るとか・・・J君のようなガンプラすらちゃんと作れないヌルモデラーは面倒臭すぎて2秒で挫折しそうですが、リアルさを追求するスケールモデルの世界ですからこのぐらい当たり前なのかもしれません。

あと、車とか飛行機のプラモデルでよくありがちな水につけてふやかしてから貼るシール。デカールとかスライドマークとかいうやつですが、アレがまた最高に初心者泣かせですよね。すぐ破れるし、キレイに張り付かないし。それについてのアドバイスがこれです。


蒸しタオルかー

気泡は針で穴を開け、蒸しタオルで押さえて中の空気を押し出すとか、フチをナイフで削るとか・・・もうね、無理すぎる。プラモ作ってる時に蒸しタオルを用意する過程が初心者的に厳しすぎです。


忍耐力が試されます

戦車の車体のデコボコした模様も自分でつけないといけない模様、車体にパテを塗りつけて、マイナスドライバーで跡をつけると・・・これはちょっとした彫刻家ですな。モ子ちゃん、可愛い顔してすげーハイレベルな要求してる!


ケースもDIYが当たり前

プラモを飾るためのケースも市販品を買うのは邪道!プラ板で自分で作るのが推奨です。
まあプラモデルが好き=DIY好きという人が多いと考えるのは当然ですよね。J君のように、プラモが最初っから完成してればいいのにと考えるような横着な人はいないかもしれません。そもそも完成してたらプラモじゃないし!


戦車を可愛く紹介

ハードといえば、モ子ちゃんの軍事マニアぶりもかなりの物です。タミヤのマスコットガールなわけですからある意味当然ですが、ミリオタ全開の女子キャラクターは当時としてはかなりレアだったと思われます。


後期型モ子ちゃん


元祖艦これ女子

特に、後期のアニメ顔なモ子ちゃんになってからは、開き直ったかのようにガチなミリオタぶりを発揮。この知識量・・・かなりゴリゴリのミリオタであることが見て取れますよね!

そして、タミヤのマスコットガールとして、しっかりタミヤ商品のセールスも忘れません。しかも普通買わないだろ!というマニアックな商材もしっかり売り込む、ジャパネットたかた級のトーク力が侮れません。

■ 商品番号1 「タミヤのカラー塗料シリーズ」


モ子ネット・タミヤ

モ子ちゃんのセールストークで最もポピュラーなのがタミヤの塗料シリーズです。単に塗料を買えばいいのかと思いきや、ツヤ消し剤だの薄め液だの、ガソリンスタンドの店員さん並にいろいろおすすめしてきます。でもモ子ちゃんに笑顔で薦められると思わず買っちゃいそうになります。薄め液とかマスキングテープとか買ったなあ・・・結局使わなかったけど。

■ 商品番号2 「タミヤのパテ」


プラモ改造といえばパテとプラ板

プラモ改造アイテムの定番「パテ」の紹介です。要するにプラモデル用のセメントみたいなやつですね。これもパテを削るためのフィニッシングペーパーなる紙ヤスリ、しかも400番・600番・1000番という粗さの異なる3種類とのセット購入をおすすめします。Amazon並のさりげないレコメンドです。ここではやはり、パテを塗るためのヘラは竹や割り箸でDIYすることを推奨しています。でも竹ってそんなに安々と手に入らないよね。

■ 商品番号3 「タミヤのプラ材 角棒&丸棒」


マテリアル女子

ここから先の商材は更にマニアック。なんとプラスチックの角材やら丸材やらをオススメしてくるモ子ちゃん。東急ハンズみたいになってまいりました。ローソクで角材を炙って曲げたりもします。モ子ちゃんの炙りテクは相当なものなんでしょうね。

■ 商品番号4 「ミニバルブセット」


憧れの光るプラモ

自作のプラモに電球を埋め込んで光らせるミニバルブセットなるものもあります。プラモを光らせるのってスキルがワンランク上がった感じがして初心者にとっては憧れの改造です。まあJ君は挫折しましたけど。それにしても電気工事士のごとく配線について熱く語るモ子ちゃんがまた萌えますね。


まだまだあります

究極的にはこのような工具をそろえる必要があります。奥が深いプラモ道。プラモ本体よりも金がかかりそうでクラクラしますが、そこはモ子ちゃん、「工具ばかり集めてもなんにもならないワ」と鬼コーチのような厳しい一言。工具に頼る前にしっかり実力を磨けということですね。さすがです。

ちなみにモノクロのプラモデル同梱シリーズとは別に冊子版の「モ子ちゃんのプラモ製作ガイドブック」「モ子ちゃんの塗装ガイドブック」「モ子ちゃんのRCガイドブック」なども存在します。


プラモ製作ガイドブック


塗装ガイドブック

こちらは、内容的にはモノクロの「モ子ちゃんの模型講座」「RC講座」と内容が重複するものの、新たにカラーで描き下ろされており、マニアックな部分はさらに磨きをかけてマニアックになっています。ガイドブックどころの騒ぎじゃありません。どのぐらいマニアックかといいますと・・・。


試験に出そうなレベル

塗料のタイプによって重ね塗りができるできないとか・・・。


炙りガイド

例の筆を火で炙るシーンなどがカラーでより鮮明に解説されています。実に分かりやすいですね。まあJ君は炙ったことはありませんけど。

そんなわけで、今回も興味のない人には全く響かないけど、局地的にディープなファンが多そうなプラモ界のアイドル「プラモのモ子ちゃん」についてご紹介しました。可愛い顔してたまにものすごい毒舌なところもたまりません。最後はモ子ちゃんのとびっきりな毒舌シーンをご紹介しましょう。


貴方はどのタイプ?

「自分はヘタなのに、人の作った物にはうるさいラッパ型」
・・・ラッパ型。人として気をつけたいですね。

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出典)
「プラモのモ子ちゃんの模型講座」 「モ子ちゃんのプラモ製作ガイドブック」 「モ子ちゃんの塗装ガイドブック」

ふじたゆきひさ(藤田幸久)/タミヤ

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