「たんぽぽ保育園カンタマン」イケメン保育士がブラック保育園に革命を起こす!

イケメン保育士がブラック保育園に革命を起こす! 「たんぽぽ保育園カンタマン」

「保育園落ちた日本死ね!!!」
いろいろ物議を醸しているこの話題。我が家にも小さい子供が二人おり、待機児童問題を体験しまして、さすがに日本死ねとまでは思いませんでしたけど、せいぜい「日本お逝きなさい」ぐらいで(意味は同じ)、とにかく大変でした。待機児童のもどかしさをガンダムに例えるなら、「僕が一番ガンダムをうまく使えるのにセイラさんがガンダムに乗って出撃してる」みたいな感じでしょうか。(全然違います)

というわけで今回は保育園に関連したマンガをご紹介しましょう。待機児童問題をなんとか乗り越えてせっかく入った保育園がブラック保育園だったら?こんなに悲しいことはありません。そんなブラックな保育園を立て直す、GTOみたいなイケメン保育士の物語 「たんぽぽ保育園カンタマン」です。


ところで保活の大変さは東村アキコ先生の「ママはテンパリスト」に出てくるシーンが象徴的です。都内では概ねこんな感じじゃないでしょうか。


ママは大変です

「妊娠中から保育園を巡ってコネを構築」「保育園に入りやすいエリアに引っ越す」「保育園に入れるために偽装離婚」・・・なんて様々な保活テクニックまで開発されるわけで、とにかくママたちがエクストリーム大変なのです。いかに自分が大変な境遇にあるか、仕事をしないといけないのか・・・みたいなことを役所にPRしてポイントを積み上げねばならず、多数のライバルを勝ち抜いてようやっと入れる施設。それが認可保育園なのであります。


一見チャラそうな風貌

さて、「たんぽぽ保育園カンタマン」をご紹介してまいりましょう。
主人公は理想の保育に燃える新米保育士・北条幹太。地元でエリート保育園として名高い「たんぽぽ保育園」で働くことになったのですが・・・


紛らわしいことすんな

初日にいきなり、同僚の吉野先生に血みどろの姿で森をさまよっている姿を見られ、変質者扱いを受けます。実は森でイチゴをとっていてそれがシャツについていただけなのですが、いきなり鮮烈な保育士デビューです。血みどろ保育士・・・なかなかいるもんじゃありません。


ナイスセクハラ

そして先輩である吉野先生に対してこの発言。イケメンだけどなかなかの失敬ガイです。失敬保育士。なかなかいませんよね。

さて、北条幹太が働くことになった「たんぽぽ保育園」ですが、保育園にして、すでに算数・国語・英語よくみるとパソコンまで・・・保育園の実権を握る副園長の主導による恐るべきエリート教育が実施されているのです。


パソコンて

そして卒園までに皆、ひらがな・カタカナ・足し算・引き算までできるようになるという、確かにこれは親御さんにとっては魅力的な保育園かもしれません。


私塾みたいですな

園歌の歌詞もすごいです。たんぽぽ保育園が完全にエリート養成機関であることが伺えます。


軍隊のよう

しかし、何かがおかしい、園児達が必要以上にビクビク・オドオドしているのです。
そんな園内の様子を見て悪寒のようなものを感じる幹太。


ブラックの予感

それもそのはず、この幼稚園では園児を良い子に仕立てあげるための厳しいスパルタ指導が徹底されていたのでした。クツを散らかしたままの子は罰として園庭2周ランニングさせられたりしています。昔の小中学校ではありがちな罰ですが、保育園としては相当ハードですよね。これは。


ハードすぎる・・・

お漏らししてしまった子にも容赦のない罵倒。保育園児にそこまで言わなくても・・・
大人のJ君ですら軽く尿漏れする時がありますが、罵倒されたら相当凹みますよ(それは別の問題)


これはトラウマになります

こうした一連の異様な雰囲気を敏感に察知する幹大。世間にエリート保育園と評されている「たんぽぽ保育園」ですが、子どもたちにとってはブラック保育園なんじゃないかという疑惑が生まれてくるのです。
そしてついにあまりの違和感に嘔吐してしまう幹大。ナイーブ保育士です。


ゲロゲーロ

さらに熱い主張


この言い訳は使える・・・

「これは、権力・支配・管理に対する拒否反応だ」
嘔吐してからの話のすり替えっぷりがスゴいですが、着々と保育士版GTOっぽい感じになってきてますね。
その後、子供達の個性と自由を奪還するために徹底的に園内革命を起こす幹太。


強行手段

朝早くから園庭に巨大な穴と山を作り始めます。これが子供たちに大好評。


キッズ大喜び

不衛生だとか危険だとかの理由で泥んこになることを許されていなかった園児たちは大興奮です。
さらに近くの川で採ったザリガニやオタマジャクシを投入すると・・・


昔は当たり前だったけどね

これまた大喜び。イマドキの都会っ子はザリガニとかオタマジャクシとか触れないですもんね。子供の時にこういう体験をしておくのは大事ですよね。


まさに鬼の形相

しかし、当然ながらエリート教育を推進する副園長一派が超アングリー
「カゼでもひかせたらどうするんですか?」「不衛生きわまりない!!」
真っ向から教育方針が対立していてとりつくしまがないレベル。


離婚していいレベルの暴言

さらにエリート推進派ペアレンツの皆様も非常にクールなりアクション。

「あんな事やってる子がパパみたいな万年ヒラリーマンになるのよ」
きっつー。パパの立場なさすぎ。そうか、J君は子供の頃オタマやザリガニに触りまくってたから万年ヒラリーマン金太郎だったのか!今はじめて原因に気がつきました。。。


保育園で掛け算は凄すぎだろ・・・

一部の子供たちは完全に洗脳が完了しており、外遊びよりパソコン、カケ算、漢字の書き取りです。これは・・・将来有望すぎますね。だいぶ価値観が偏りそうですけど。っていうか、もしJ君が子供の時にパソコン与えられたらゲームしかしないけどな・・・。


笑顔を取り戻せ!

そんなわけで、子供達の本当の笑顔を取り戻すべく、新米保育士・幹太が保育園改革で奮闘するマンガ「たんぽぽ保育園カンタマン」をご紹介しましたがいかがだったでしょうか?最終的には幹太の保育園改革は大成功するわけですが、理想の保育園とはなにか?ということをいろいろ考えさせられるマンガです。ストーリーが気になる方は是非作品を手にとって読んでみてくださいね。

余談ですが以前紹介した清野とおる先生の「ゴハンスキー」に出てきた保育園も最強にブラックでした。こんな保育園が実在していたというのだから恐ろしい限りです・・・。


ガチでヤバいやつ

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出典)
「たんぽぽ保育園カンタマン」 萩岩 睦美/集英社
「ママはテンパリスト」 東村アキコ/集英社

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