『女子アナ七瀬』テレビ業界の闇を描きすぎ!? 女子アナ実態暴露マンガ

テレビ業界の闇を描きすぎ!? 女子アナ実態暴露マンガ『女子アナ七瀬』(日刊サイゾー掲載2017/1/5)

 天使のようなルックスに、ほとばしる知性。一般男子が憧れても、決して手が届かない……。女子アナといえば、そんな魅惑の存在です。

華々しい職業の代表格である女子アナですが、決してきれいな部分だけではありません。番組プロデューサーへの枕営業、ライバル女子アナ同士のドロドロした確執、取材先のスポーツ選手とデキちゃったり、パパラッチにパンチラ撮られたり……と、女子アナの生々しい生態をリアルに描いた作品があります。その名も『女子アナ七瀬』というマンガです。

なにしろ、このマンガの煽り文句が「ご注意! これは限りなく真実に近いフィクションです!! 独自の情報に基づく華やかな画面の向こう側の裏事情を暴きだす」などと書いてあるのですから、期待せざるを得ませんね。

 


主従逆転しとるがな

本作の主人公は香田七瀬という、入社2年目の女子アナ。商店街のロケでカニを試食して「カニカマみたいでおいしい!」とか言っちゃう天然ドジっ子なのですが、人一倍の努力家です。

七瀬は女子アナとは言いながらも、キー局「お台場テレビ」の子会社である「共朋テレビ」の所属で、親会社の女子アナに比べると給料はなんと半分。同じ女子アナでも、待遇にかなり格差があるんですね。知りませんでした。

 


ドロついてますなあ

肝心のストーリーは、1話目から早速ドロドロしています。登場するのは、フジの内田……もといお台場テレビの内川祥子アナ。ゴールデン番組でも活躍するエースですが、30歳を前に、そろそろ潮時かとささやかれ始めています。

 


枕でお仕事ゲット!

そんな折、七瀬が新番組の司会者アシスタントに大抜擢。ところが、翌日にはなぜか内川アナに替わるという逆転劇が起きます。実は、内川アナはスポンサーに枕営業をしていたのです。泥棒猫ならぬ泥棒アナ……仕事も奪い合いの世界なのです。

また、多くの女子アナが30歳を境に仕事が減り、辞めていくのに、30歳になっても売れっ子の近藤……もとい、遠藤ミトという女子アナがいました。実は遠藤アナの仕事が安定している理由は、アナウンス部長の露木……もとい、冬木と愛人関係にあったからなのです。ところが、冬木がフリーになり、遠藤アナは仕事を干されてしまったのです。

 


あの遠藤アナが!(誰だよ)

そこに登場したのが女子アナ大好き、手当たり次第女子アナを口説きまくる佐々木プロデューサー。佐々木Pは、当初は七瀬に目をつけ、番組出演をチラつかせてしきりに口説いてきますが、七瀬はまったく相手にしません。そこで新たなパトロンを探していた遠藤アナが、佐々木Pに自らアプローチ。両者の思惑は見事一致し、遠藤アナは佐々木Pとの結婚を発表。そのまま寿退社して、フリーアナに転身してしまいます。実に生々しい……まさにテレビ業界は男と女の魑魅魍魎の世界といえましょう。

本作はエッチなマンガを主戦場とする八月薫先生が作画を手がけているせいか、スカート下からのローアングルがむやみやたらに多かったり、彼氏とのエッチシーンやらシャワーシーンなどのサービスシーンが過剰なまでに多く、女子アナ大好きな男性諸君の願望をかなえたマンガであるともいえるのですが、基本的にはいかにもテレビ業界にありそうな、リアルで生々しい女子アナ暴露話的なストーリーが中心になっています。

 


いろいろあざとい

ところが終盤では、七瀬が占い師(美輪さん風)に鑑定された結果、セックスをすると相手にも自分にも幸福を呼ぶという「閨潤(けいじゅん)の相」の持ち主であることが判明。そこから清純派だった七瀬のキャラクターが豹変します。

 


ここから一挙に淫乱女子アナに

ストーリーごとに、売れないマジシャンとか、会社を辞めそうなADとか行きずりの男とヤリまくり。抑えのきかないビッチな女子アナに。急に一般人でも手が届きそうな存在になってしまい、思わず唖然としてしまいますが、それもこれも含めて「限りなく真実に近いフィクション」ということなのかもしれません。

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引用)
『女子アナ七瀬』
八月薫 / 滝沢寛之 / 双葉社


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