サイゾーコラム

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『パリピ孔明』三国志最強の軍師、現代に転生して音楽プロデューサーに!?

 三国志最強の軍師といえば、諸葛孔明ですね。代表的な三国志マンガである横山光輝『三国志』では、孔明の考えた作戦はほぼ100%成功、敵に壊滅的な被害を負わせる上、誰々がいつ頃死ぬ、みたいな予言までできてしまうので、敵味方含め、みんな孔明の存在に戦々恐々としています。三国志を知らない方も「孔明の罠」という言葉は聞いたことがあるかもしれません。また、後になって以前からお見通しだったかのように解説したり、...
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担当編集者とのLINEログもそのまま公開! 『おたみのお頼み』に新しいギャグ漫画の可能性を見た!!

 今回ご紹介する『おたみのお頼み』は、Twitterで話題の、おたみ先生による新しいスタイルのギャグマンガ。何が新しいかというと、編集者とおたみ先生のLINEの打ち合わせログがマンガとセットで公開されているというところです。ツッコミどころ満載の事前打ち合わせから始まり、それを受けておたみ先生の渾身の作品を公開するも、編集者がLINEで辛辣なダメ出しをするという一連の流れ。2人のLINEのやりとりが...
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かもめんたる・岩崎う大が描く、狂気の下ネタファンタジー『マイデリケートゾーン』

狂った世界観のマンガというのはこれまでにも数多く見てきたという自負がありますが、今回ご紹介する『マイデリケートゾーン』は、ここ最近ではちょっと類を見ないほどに狂気を感じる作品です。「キングオブコント2013」で優勝した、かもめんたる・岩崎う大さんの短編集なのですが、まるで、己の脳裏によぎってしまったとびっきりド変態な妄想をマンガでそのまま具現化してしまったような世界観で、まさしくマイデリケートゾー...
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アブノーマルなあえぎ声に戦慄! 変態版トイ・ストーリー『ぬいぐるみのきもち』

 突然ですが、「イエス・ノー枕」って知ってますか? 新婚カップルなんかが夜の営みについて「今日はOK」「今日はNG」を直接口に出さずに枕でサインを送ることができるという、かの長寿番組『新婚さんいらっしゃい!』(テレビ朝日系)などで出てくる便利アイテムです。今回ご紹介する『ぬいぐるみのきもち』は、そんなイエス・ノー枕代わりに使われるふびんなぬいぐるみたちの悲痛な叫びを描いた作品。イエス・ノー枕代わり...
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向上心はゼロでいい! 哀愁の中年コピーバンド漫画『バンドしようぜ』

 その昔、宝島社から「バンドやろうぜ」(1988-2004)という音楽雑誌が出ていたのをご存じでしょうか? タイトルが示す通り、バンドマンのための音楽誌という感じで、楽器の通販広告やバンドスコアそして「メン募」がめちゃくちゃ充実していました。当時勢いがあったX(現・X- JAPAN)やBUCK-TICK、ザ・ブルーハーツ、ジュン・スカイ・ウォーカーズなどが音楽シーンを引っ張り、89年には伝説のバン...
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美少女の中身はオッサン!? YouTubeのディープな世界「バ美肉」マンガ2選

 令和になってもYouTuberの勢いは止まりませんね! うちには10歳の娘と6歳の息子がいるのですが、2人ともYouTubeが大好きです。ヒカキンはもちろんのこと、ゲーム実況もよく見ているようで、子どもたちの間で新しいゲーム用語が次から次へと飛び交います。さらに、キズナアイに代表されるバーチャルユーチューバーいわゆる、VTuberも登場してきて、僕らおじさん世代は変化の速さについていけないのです...
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現在進行形ドラッグ漫画『マトリズム』で学ぶ、ヤク中の最新事情

 みなさん、あけましておめでとうございます。昨年は芸能界の薬物汚染の深刻さを象徴するような大物の逮捕が相次ぎましたね。大物ミュージシャンP、元ジャニーズのT、元うたのおにいさんS、5度目の逮捕となったコメディアンT、そして今年の大河ドラマに出演予定だった大物女優Sまでもが逮捕されたのは記憶に新しいところ。今年も、芸能界を騒然とさせるような逮捕劇はあるのでしょうか?さて、今回ご紹介するのは、麻薬取締...
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祝・結婚!! 壇蜜と結婚した清野とおるの幼少期を描く『バカ男子』がヤバすぎた!

『東京都北区赤羽』(双葉社)の清野とおる先生が、壇蜜さんと結婚という衝撃の発表から1カ月がたちました。あらためて、おめでとうございます! こんな有名人に拙著『このマンガ 恐るべし・・・!!』(彩図社)の表紙イラストを描いてもらっていたとは、なんて僕はラッキーなんだ!(遠回しに宣伝)ところで決して便乗ではなく、まったくの偶然なんですけど、今回ご紹介するのは清野先生の『スーパーハイパー!増補 バカ男子...
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『岡崎に捧ぐ』著者の戦慄する日常エッセイマンガ『きょうも厄日です』

「厄日じゃねーか!」と思えるような悲惨な体験も、マンガのネタにできると思えばオイシイ――もしかしたらエッセイマンガをなりわいとする人々は、そういうポジティブな発想で日々を過ごしているのかもしれません。今回ご紹介する山本さほ先生の『きょうも厄日です』というエッセイマンガは、まさしくそんなメンタリティを感じさせてくれる作品です。山本先生といえば、代表作に幼なじみの岡崎さんをネタにしまくったエッセイマン...
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これが令和の凄腕スナイパー!? 「ゆるふわ系殺し屋マンガ」2選

『ゴルゴ13』『シティーハンター』『クライング フリーマン』『殺し屋1(イチ)』『ザ・ファブル』などなど……昭和、平成時代に生まれた殺し屋マンガは数多くあります。とりわけ『シティーハンター』はシリアス一辺倒だけでなく、コミカルな要素も取り込み、殺し屋マンガ業界に新しい風を吹き込みました。時代とともに新しい要素を加え、進化してきた殺し屋マンガですが、令和時代の殺し屋マンガのトレンドは、ちょっと今まで...
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なぜ転生させた!? 三国志武将が女子高生に転生するマンガ『劉備徳子は静かに暮らしたい』

 近年、異世界転生マンガの台頭が目覚ましいですね。異世界転生マンガブームは「小説家になろう」などの小説投稿サイトがきっかけといわれていますが、個人的な印象では『転生したらスライムだった件』がヒットしたあたりから、その傾向が加速しだしたんじゃないかなと思っています。昔から主人公が異世界に転生するマンガ設定は珍しくなかったものの、最近は出オチ狙い、ギャップ狙いの転生マンガも多くなってきています。以前紹...
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『ダンベル何キロ持てる?』の真逆を行くダイエットマンガ『超時空減量ブタ&ゴリラ』

「デブじゃない、ぽっちゃりなだけ」僕たち私たちは、今までそうやって自分を励ましながら、そして真実から目をそらしながら人生を過ごしてきた。だけれどある日、その閾値を超えてしまうことがある。それは、親しい友人に「「お前はデブだ」とはっきり指摘された時だったり、鏡に映った自分が想像を超えた「巨大なシルエットだった時……。そして、その瞬間は予告もなく突然やってくる。「デブの自覚」「絶望」……。今回ご紹介す...
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まるで読書版『魁!!男塾』!? 『どくヤン! 』読書✕ヤンキーの画期的なコラボ! 

 もしも読書好きのヤンキーがいたら……いやいや、そんなことあるはずがない。本来ヤンキーと書物は相いれないものであり、本を読むヤンキーがいたらそれはヤンキーではなく、普通の学生なのだ――そんな偏見の目で見ていた時期が私にもありました。しかし、マンガの世界は時として、そんな先入観をいともたやすく崩壊させてしまう。そう、読書するヤンキーは確かに存在したのだ!!(ドギャーン)なぜか往年の水曜スペシャル『川...
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非モテも童貞も、ひとごとじゃない!? エッセイ漫画『セックス依存症になりました。』

『セックス依存症になりました。』というマンガがネット上で話題になっています。セックス依存症というと、タイガー・ウッズやマイケル・ダグラス、エディ・マーフィーなどが有名ですが、とにかく海外セレブみたいなモテまくりの奴らだけがかかる特殊な病気っていうイメージがありました。なので、本作のタイトルを初めて見たときは、モテ男による「モテてモテて困っちゃう、俺病気なのかなあ~(笑)」みたいなマンガなぞ死んでも...
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『埼玉の女子高生ってどう思いますか?』貧乳問題、十万石まんじゅう、しまむら……JKが地元をイジり倒す!

原作マンガも映画も大ヒットした『翔んで埼玉』、皆さんはご覧になりましたでしょうか? あの作品のおかげで、埼玉県は事実上「イジってもいい県」第1位の座を獲得。次点となる群馬県や茨城県を大きく引き離し、その地位を不動のものにしたといえます。全然うれしくない地位かもしれませんが……。今回ご紹介するのは、埼玉に住む女子高生が地元埼玉をイジり倒し、それでいてあふれる埼玉愛も感じることができるという、一風変わ...
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『どるから』元K-1プロデューサー・石井館長が転生したら女子高生だった件

 今回ご紹介する『どるから』、単行本の表紙とこのタイトルから、「ああ、アイドルみたいな美少女が格闘技に目覚めるマンガなのかな? ありがちな設定だよねー!」なんて思うかもしれません。確かに当たらずといえども遠からずなのですが、この『どるから』が普通の格闘技マンガとは根本的に違う部分が1点あります。それは……本作のヒロインとなる女子高生が元K-1プロデューサーの石井館長が転生した姿だということです! ...
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『妄想処刑人 不治よしこ』腐女子教師が妄想で生徒を処刑!?

 昔から、法で裁けない悪を討つ「仕置人マンガ」という定番ジャンルがあります。有名どころでは平松伸二先生の『ブラック・エンジェルズ』、それ以外にも悪党を包丁一本で文字通りおいしく料理してしまう『夜の料理人』とか、依頼人に黒いワインを提供するのが殺しのサイン『シオン~闇のソムリエ』とか、人気女子高生アイドルが指ぬきグローブの仕込み針で悪党を倒す『アイドルK』などなど、例を挙げればキリがありません。今回...
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マッチョな女編集長が大活躍! 次世代型編集者マンガ『ようこそ!アマゾネスポケット編集部へ』

 前回紹介した『マンガに、編集って必要ですか?』は、出版業界を揺るがす過激なタイトルでした。とはいえ、基本的に編集者の仕事ってカッコいいと思うんですよね。最前線で活躍するギョーカイ人って感じで。まあ、職場によってはかなりブラックな仕事みたいですけど、それでも世間一般では編集者っていったら憧れの職業ですよね。名作『編集王』でも「集めて編むのが俺たちの仕事だ」なんて名ゼリフが出てきますけど、カッコよす...
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出版不況を象徴する衝撃タイトル『マンガに、編集って必要ですか?』を読んで気がついたら泣いていた件

出版不況を象徴する衝撃タイトル『マンガに、編集って必要ですか?』を読んで気がついたら泣いていた件 今回ご紹介するのは、タイトルがかなり衝撃的な『マンガに、編集って必要ですか?』という作品。なんだなんだ、出版業界に対してモノ申す系の作品か!? 漫画家と編集担当といえば、二人三脚のイメージが太古の昔からあったじゃないですか! 出版不況をこじらせすぎて、その蜜月関係がいま崩壊しようとしているってことなん...
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『きのう何食べた?』よりもディープ! よしながふみ飯テロエッセイ『愛がなくても喰ってゆけます。』

『きのう何食べた?』よりもディープ! よしながふみ飯テロエッセイ『愛がなくても喰ってゆけます。』 4月からスタートした深夜ドラマ『きのう何食べた?』(テレビ東京系)。西島秀俊、内野聖陽をはじめとしたキャスト陣が原作のイメージにバッチリハマっていると、ネットでもかなりの評判のようです。原作マンガ『きのう何食べた?』は「モーニング」(講談社)で連載中のよしながふみ先生の作品で、几帳面で料理好きな弁護士...
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