驚くほどにかっこいい! 宇宙海賊『コブラ』に学ぶ、小粋なジョークのすすめ

驚くほどにかっこいい! 宇宙海賊『コブラ』に学ぶ、小粋なジョークのすすめ(2018/11/20日刊サイゾー掲載)

ビジネスの世界では難しい交渉ごとをうまく運ばせるのに、時にはジョークのセンスが有効だとかいわれますよね。とにかくジョークが上手いやつは仕事がデキてモテるんです。それを証明しているのが、マンガ界きってのタフネスさとジョークのセンスを併せ持つヒーロー『コブラ』です。今回は『コブラ』から、驚くほどにカッコいいジョークを学んでみましょう。

『コブラ』とは、いわずと知れた、1978年から1984年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載されていた寺沢武一先生の作品。その後も「スーパージャンプ」(同)や「コミックフラッパー」(KADOKAWA・メディアファクトリー)など掲載誌を変え、不定期に新作エピソードが描かれており、作品自体は完結していません。

 


コブラと相棒のレディ

左腕にサイコガンを持つ一匹狼の宇宙海賊・コブラの姿を描くSFマンガで、ジャンプ作品としては異色なアメコミの雰囲気が強く反映された作品です。トレードマークとなる左腕の仕込み銃・サイコガンに加えて、「金髪」「赤い全身タイツ風スーツ」「葉巻」「露出しまくりのアメコミ風美女」などなど、ひと目でコブラとわかるような、アクの強い要素満載の作品です。特にサイコガンについては、至るところで目にしがちです。以前はマンガ『ポプテピピック』のコラボTシャツに無断でサイコガンが描かれていたことで、ちょっとした騒ぎになっていました。それぐらいサイコガンは、マンガファンの印象に残りやすいアイテムなのです。

 


最強の武器サイコガン

そんなコブラですが、一言でいえば無敵のスーパーマン。驚異的な身体能力とタフさを持つ上に、チートすぎる最強兵器サイコガンがここぞという時に炸裂するため、次々に登場するメチャクチャ強そうな敵が、いともあっさりと倒されていきます。

あまりにコブラが最強すぎるので、バトルマンガとしてはいささか大味ともいえるのですが、個人的に『コブラ』の真の魅力は、次々と繰り出される「小粋なジョーク」にあると思っています。

コブラはどんなピンチに陥っても……というか、ピンチに陥れば陥るほど、センスのいい小粋なジョークで、あたかも余裕しゃくしゃくであるかのように振る舞い、ピンチを華麗に脱出します。この姿が実にクール。自分も大人になったら、こんなクールなジョークが言えるようになりたいと、子ども心に思ったものです。

というわけで、早速今日から使いたい、コブラのハイセンスなジョークを、シーン別にご紹介していきたいと思います。

 

■まるで高田純次! 一発で相手の心をつかむハイセンス軽口

・敵「だれだおまえたちは」/コブラ「オレだよ、ジョン・ウェインだ!」

・敵「あなたは…?」/コブラ「ローン・レンジャーさ……」

・コブラ「ばれちゃしょうがないな! なにをかくそうオレはボンド…ジェームズ・ボンドさ」

・女「ねえ、なぜそんなホウタイ巻いているの?」/コブラ「これは秘密だぜ、じつはオレは透明人間なんだ」

 


どうみてもボンドじゃない

 


めちゃテキトー

……いやいや、あんた、コブラだろ! って思わず言いたくなります。高田純次が『じゅん散歩』(テレビ朝日系)で街のおばちゃんたちに言う「こんばんは、ジョニー・デップです」と同じノリですね。このつかみのジョークが決まれば、たちどころに初対面の人でも仲良くなれるのです。ただし、スベッたときは大惨事ですが……。

 

■挑発させたら宇宙一、煽りまくって自滅を誘うテクニック

・コブラ「悪い悪い、誤解しないでくれ、オレは別にあんたが犬ににてるといったつもりはないんだ、犬があんたににてるだけさ」

・敵「きさまぁーっ金をどこへやったーっ!」/コブラ「さあね、羽根がはえて飛んでったんじゃないのかあ」

・敵「レディがいるのよ、先にあいさつくらいしたらどうなの」/コブラ「これは失礼!おれはまたプードルかと思った」

・敵「口のききかたにゃ気をつけな…オレは気がみじけえんだ!」/コブラ「腹をたてるとなにをするんだ?ウサギとワルツでも踊るのか?」

 


腹立つわー

 


当然コブラが隠してます

コブラの「煽り」のセンスは、本当にハンパじゃありません。絶妙な挑発を巧みに使って、敵に冷静さを失わせ、自滅させるのです。嫌いな相手に使うには効果抜群ですが、友人に言ったら縁を切られますので、使いどころには注意しましょう!

 

■ピンチをピンチと悟らせない、頼れる上司になれそうな名セリフ

・コブラ「(戦車の砲撃を受けて)ちくしょうめ火災保険にはいっとくんだった」

・コブラ「すげえショルダーアタックだ…あんた殺し屋なんかやめてスーパーボウルにでもでたら?」

・敵「ここは地獄だぜ、なにしにきたんだ」/コブラ「ピクニックにきたようにみえるか? バスケットももってないぜ」

・仲間「勝算はあるの?」/コブラ「ないね…かえってテレビでもみてりゃよかったよ」

 


ピンチをピンチと思わせない軽口

 


一応大ピンチです

無敵といわれるコブラですが、実は結構な頻度で絶体絶命のピンチに陥っています。ただし、その時に繰り出されるジョークがあまりにもさえてるので、ピンチだと気づかないのです。ピンチでも部下に不安を与えることをせず、笑いを取りながら華麗に解決。これぞ、理想の上司って感じじゃないですか?

 

■どんな美女もメロメロ、セクハラギリギリの超ハイセンス口説き文句

・女「ねえ、コーヒーでもいれましょうか?」/コブラ「ああ、キミのキスみたいな熱いヤツをたのむぜ」

・コブラ「オレの助け…? 残念ながらいまは休業中でね、もっとも背中のファスナーをさげたいっていうならいくらでも手をかすぜ」

 


セクハラと紙一重のセリフ

 


美女とコブラのお約束の駆け引き

コブラといえば美女。美女といえばコブラというぐらい、いつも美女を従えています。モテモテのコブラだから、当然口説き文句だってハイレベル。まあレベルが高すぎて、コブラ以外が使ったらセクハラで訴えられそうです。

 


セクシーダイナマイトが多数登場

ちなみに『コブラ』は、ありえないほど露出が激しくエロい服を着た美女が次から次へと出てくることでも有名なマンガですが、絵柄がアメコミすぎるせいか、まったく欲情できません。でも、掲載誌は少年誌なので、これが正しい姿といえます。最近の中途半端なエロさで人気を取ろうとする少年マンガは、もっとコブラのエロくないエロさを見習うべき!

 

■ジョークばかりじゃない、最高にカッコいい名ゼリフ

「みてろ、ちょっと大きめの花火をあげてやる」

「手を頭にのせろ!!じゃないとのせる頭がなくなるぜ」

「どこへもいかせやしないさ、ヤツはここでローストビーフになるんだ」

「ニューヨーク・ヤンキースとロサンゼルス・ドジャースみたいなもんさ、オレたちのどちらかが倒れるまでオフシーズンはこないのさ!」

 


カッケー!

 


自分で撃っといてひでえ

ふざけたことばっかり言ってるコブラですが、敵を倒す時の決めゼリフも素晴らしくカッコいいです。あまりにカッコいいので、使ってみたいけど、いつ使ったらいいんだよってくらい、時と場所を選ぶのが悩ましいところです。買ってきた牛肉に向かって「ここでローストビーフになるんだ」って言っても全然カッコよくないですからね。念のため。

そんなわけで、ついつい真似したくなるクールなジョークが満載の宇宙海賊『コブラ』をご紹介しました。古そうなマンガだからって敬遠していた人は、これを機会に読んでみてはいかがでしょうか? あまりのコブラのかっこよさに、思わずアメリカ人みたいに「ヒューッ!!」と言ってしまうこと請け合いです。

 


●ッキーは投げちゃダメ!

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引用)
『COBRA THE SPACE PIRATE』
寺沢武一 / エイガアルライツ / 集英社

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