「トニーたけざきのガンダム漫画」ほぼ公式!?ガンダムをイジり倒した伝説のギャグマンガ
「思ってた通りすっごいオタク。四十歳なのにずっとカンダムの話してるの!」
こんにちは、今からずっとガンダムの話をするJ君です。皆さん「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」は観ましたか?J君のネット観測範囲(主にX)では、このジークアクスが2025年4月に放映開始されてからというもの、毎週毎週やれマブがどうの、シイコさんがどうの、ドゥー・ムラサメがどうの、残クレアルファードがどうのと、本当にこの話題で埋め尽くされておりました。まあ残クレアルファードは関係ないんですけど。

黄昏流星群、ガンオタ殺しの1コマ
これだけずっとXで流れてきますと、ファーストガンダム以降のガンダムに全く興味がなかったJ君もさすがに洗脳…もとい気になりはじめましてね、ついに観ましたよ。そして思ったね、主人公の女の子、お前がニャアンちゃうんかいと、マチュっていうのかよと。お前の方がニャアンぽいだろ見た目的に(ルッキズム)という感想でした。
そんな「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」の感想や考察は各自の脳内でやっていただくとしまして、ジークアクスの特徴としてファーストガンダムとは別の世界線を描いた二次創作のような作品、という特徴がありますよね。そして、ふと思ったのです。ガンダムのオフィシャルな二次創作といえば、アレがあったじゃないかと。そう、本日ご紹介する「トニーたけざきのガンダム漫画」のことであります。
「トニーたけざきのガンダム漫画」はその名の通り、トニーたけざき先生によるギャグ漫画で、「月刊ガンダムエース」(KADOKAWA)で不定期連載されていました。つまり事実上、公式でガンダムを弄り倒してよいというお墨付きをサンライズから貰っている作品ということになります。
最初にご紹介するネタが、モビルスーツ・ドムを操るガイア、マッシュ、オルテガの三人組「黒い三連星」です。本編ではドム3機でいったにもかかわらず、あっという間にアムロのガンダムに倒されされてしまうというバリバリのチョイ役ですが、「黒い三連星」というインパクトのあるトリオ名のせいか、意外と人気が高く、ジークアクスでもしっかり出演していました(二人だけ)。

オッサン達のキセル攻撃
その黒い三連星が、得意とする三位一体攻撃(ジェットストリームアタック)を駆使して1枚の切符で3人自動改札を通過しようとするも失敗。駅員に捕まるというなんともなさけないシーン。やはり黒い三連星は永遠にいじられ続けるトリオなんでしょうね。

情けない赤い彗星が見れるのはこの漫画だけ
続きまして、これまたジークアクスではお手製のアップルパイを振る舞うなど意外な一面を見せたキシリア様と、赤い彗星シャアの掛け合いのシーン。「ガン”キャノン”」「ガン”タンク”」は分かるけど、「ガン”ダム”」のダムってなによ!?というキシリア様の至極真っ当な質問です。まあそれをシャアに聞いてどうするんだという話ですが…。答えに詰まるシャア、上官の無茶振りについついこんな愚痴も出てしまいます。

Qooはゼリーが美味しいよね
「大体そんなコト言ったら、ア・バオア・クーのクーってなんだよ…。」
たしかに…っていうかジオンの内部でも意味わかってなかったのか。個人的には横浜市にある「青葉区」と関係ある説を推したいです。

関西弁にする意味は特にない
キシリア様関連でいうと、兄上であるギレン総帥との兄弟漫才ネタもあります。キシリア様が「意外と兄上も甘いようで…」というセリフとともに兄のギレン総帥を銃で殺害するという、ファーストガンダムでは有名なシーンですが、関西弁にするとキシリア様の銃が丁度よいツッコミになりますね。キシリアとかギレンとか、やはり冗談が通じなそうなキャラの方がギャクマンガではイジりやすいのかもしれません。

毒殺された港区女子ことセシリア・アイリーン
あと、ジークアクスで、ギレン総帥の秘書兼愛人として登場し、キシリアに速攻で毒殺されて話題となったセシリアさんも本作品で(顔下半分だけ)登場していますが、その巨乳っぷりがキシリア様の癇に障ったようです。どちらにしても殺されるのは時間の問題だったのでしょう。
最近はすっかりシャアよりも影が薄くなってしまった、主人公でガンダムのパイロット、アムロ・レイ、本作では天然ボケの毒舌キャラとして描かれています。

ブライトさんの解像度の低さよ
ホワイトベース艦長のブライトさんを「弾幕が薄いとすぐ怒る人」と定義。まあ、そうなんですけど…他にも色々頑張ってますよね。

どっちがオスカーでどっちがマーカー?
ホワイトベースでは背景のように溶け込んで、存在感の薄いオペレーターの二人、オスカーとマーカーにもさり気ない毒舌。ホームレスて。

奥様うっとりレーザー
影が薄いといえば、ジオン公国で一番偉いはずのデギン公王もなかなかの存在感の薄さです。本編では息子のギレンに裏切られ「奥様うっとりレーザー」ことソーラレイを背後から撃たれて絶命する悲しきおじいちゃんなのですが…

超サイヤ人風デギン公王
この漫画では、ソーラレイを浴びた途端、超サイヤ人のように覚醒します。もう無茶苦茶ですね。まあジークアクスで白いガンダムが突然巨大化して暴れ始めたのも同じぐらい無茶苦茶でしたけど…。とにかくこの漫画では前述のオスカー&マーカーといい、本編で存在感の薄いキャラを引っ張り出してきて、弄り倒すのも大好きなようです。
話は飛びますが、ララァっていますよね。ファーストガンダムでは後半の戦局の鍵を握るだけでなく、シャアとアムロを心ヒラヒラさせるニュータイプ界最強の港区女子でした。ジークアクスでは売春宿の売れっ子No1にして、ガンダムの並行世界を作っては潰すことを繰り返す創造神みたいな能力を持つララァですが、この漫画では…

確かにパンツ見えるよね
「時が見える」とかいいつつ一張羅のワンピースをヒラヒラなびかせ浮遊するニュータイプ仕草の水面下で、実はおパンツ丸見えだった…とイジられているのでした。
最後にご紹介するのは、ジークアクスではほとんど出番がなかったと思いきや、最後の最後で大出世するというミラクルを起こした、セイラ・マス a.k.a. アルテイシア嬢。ファーストガンダムではいつもキリッとしているクールなお姉さんというイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。キリッとしていてクール…この漫画でイジるにはピッタリの素材のためか、かなりページを割いてイジられているのですが、ズバリ1コマで紹介すると…

これはイジられるフラグ
「気休め上手、おだて上手の敏腕オペレーター」
「アメとムチを使い分け人心を掌握し、ひいてはこの宇宙をも支配しようとしている金髪美人」
だそうです…まさしくジークアクスのオチとつながってるじゃないか!!

オヤジころがしも思うがまま
最初からガンダムの世界はアルテイシア姫が統べる運命にあったのですね…。恐るべし17歳。
というわけで、安彦良和先生も自分の画と見間違えるという、ガチクオリティーのガンダムギャグ漫画「トニーたけざきのガンダム漫画」をご紹介しました。

意外とヤンキーマンガ設定もハマる
魁!男塾風のパロディ「男一匹!ガンダム番長」とか…

知る人ぞ知るガンダムシリーズ最高のの美少年
普通は話題にならない謎の美少年「少年兵E」のネタとか、まだまだご紹介したいシーンが山ほどありますが、残念ながらご紹介はこの辺までで。ガンダムファン、ジークアクスファンの方も楽しめるので未読の方は是非ともご一読ください。
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出典・引用)
「トニーたけざきのガンダム漫画」 トニーたけざき / 原作 矢立肇・富野由悠季 / KADOKAWA









