「海雀王」ムダにスケールがデカい麻雀マンガ

ムダにスケールがデカい麻雀マンガ「海雀王」











海が雀卓、船が麻雀牌!

こんにちは、J君です。人類は麻雀ができる人とできない人の2種類に分けられるといいます。J君は残念ながら後者の部類に入るため、今まで麻雀マンガを取り上げてきませんでした。何しろ読んでて意味が分からないのでレビューも難しかったのです。



しかし「麻雀マンガ」はすでに一大ジャンル確立しており、同時にネタの宝庫でもあるという非常に魅力的なジャンルです。そこで当サイトが本日ご紹介する麻雀マンガは「海雀王」という作品。麻雀自体よりもそのムダなスケールのデカさにシビれて頂きたい逸品です。


実は世に星の数ほどある麻雀マンガ。「近代麻雀」などの麻雀マンガ専門誌が存在するぐらいですからそれはもうカオスな状況です。ビッグネームとして「哭きの竜」や「アカギ」の存在はもちろんのこと、最近では萌え系麻雀マンガ小泉政権風麻雀マンガなどはどんどん進化を遂げているようです。そういえば気がついたらカイジも麻雀マンガみたいになってましたね。全俺が泣いた。



そんな中、ドラえもんドンジャラすらルールがおぼつかないJ君といたしましては、麻雀のルールが分からなくても「スゲエ!」と感じさせるマンガをご紹介したい次第です。ズバリ、本流路線に完全に背を向けたオルタナティブ系麻雀マンガです。



コッチ側のマンガとしては麻雀に少林寺の要素を取り込んだ「少林寺雀法」超能力や守護霊で麻雀バトルをする「風の雀吾」等々があげられますが、今回ご紹介する「海雀王」(かいじゃんおう)もまたとんでもない作品です。なにせ「海雀王」の作品名の通り、大海原をバックに麻雀をします。っていうか、このマンガでは海そのものが雀卓であり、船が麻雀牌なのです。



大半の人は言ってる意味が分からないと思いますので、さっそくストーリーをご紹介しましょう。



最初から普通に麻雀してません



オープニングから離れ小島で荒波にもまれながら麻雀をする主人公。地元の漁師相手に資金稼ぎです。それにしても・・・のっけから正常な麻雀マンガではないオーラがプンプン漂っていますよね。





怒魔灘太郎て名前もスゴい



瀬戸内海、塩飽諸島の海賊の血を引く主人公、怒魔灘太郎(ぬまなだたろう)はある日、仲間を引き連れ、父の形見の船、青龍丸で出航します。そう、彼の野望は麻雀による瀬戸内海の制覇・・・「麻雀で瀬戸を盗る」ことなのです。うん、発想がクレイジーすぎる。





麻雀海賊出航



しかし野望を胸に船出した灘太郎の前に立ち塞がらんとばかりに瀬戸内海は、因島(いんのしま)、大三島(おおみしま)、弓削島(ゆげしま)の番長が次々と船に乗って現れては勝負を挑んできます。





すごい敵現る



最初に現れたのは弓削島の番長、大三。見てのとおりとんでもなく腕っ節の強い男です。そいつが目の前に立ち塞がりました。





番長というか仏像のような・・・







対する主人公、怒魔灘太郎も売られたケンカは買うぜとばかりに豪快なセリフ。



主人公の熱いセリフ





こ、これは想像を絶するレベルの闘いが始まるのか・・・?







なんかシュール



・・・まあ麻雀で闘うんですけどね。

それにしても瀬戸内には各島に船に乗った番長が存在しているのかとか、物事を何でも麻雀で決める風習があるのかとか、いろんなツッコミどころがあるのですが、正直J君は瀬戸内出身じゃないのでなんともいえません。今度機会があったら愛媛出身のマルコさんにでも聞いてみようと思います。



しかしこんなのは序の口。もっとインパクトのある番長が船に乗って登場です。





Nice Boat



デコトラのようにド派手な船で現れたのは大三島の巫女番長、紫陽





新ジャンル 巫女番長



いや・・・巫女番長て。なんという新ジャンル。





巫女だらけです



その巫女番長。手下の巫女軍団を率い、女だてらに灘太郎にガンを飛ばしまくり。・・・巫女萌えの方にはたまらない絵面ではないでしょうか?え、全然萌えませんかああそうですか。





激しいガンの飛ばしあい



今まさに男女関係ない壮絶なバトルがいままさに始まろうとしています。





ただの雀荘みたい



まあ麻雀で闘うんですけどね。

そんなこんなで瀬戸内海の番長達が集まり、収拾が付かなくなったところで誰が瀬戸内海を制するかを決める究極の麻雀「群船麻雀」が開催されたのです。





究極の麻雀です



そう、この「群船麻雀」こそが大海原を舞台として壮大なスケールで行われる麻雀なのです!









一応サイコロ振ります



サイコロを振り・・・





なんというムダ・・・



各選手に配牌・・・





めんどくせー



麻雀牌は船に乗っているやつらの掲げるプラカードです

しかも船はモーターボート。なんというムダなスケールのでかさ。壮大なる逆エコロジー。燃油高騰の最中にこんなことやったら漁師の人達にひっぱたかれそうです



で、実際の麻雀はこんな感じです。



ツモ







チー











リーチ







流局







ええと・・・ルールは良く知らないんですけどコレってやっぱり麻雀になってるんですよね?ある意味某国のマスゲームよりすごいです。



で、どんな麻雀マンガにもやはりイカサマがつきものですが、このマンガの場合も当然イカサマ野郎が出てきます。ただし、ちょっとばかりやり方が豪快です。





めんどくさいイカサマ



なんと海底に隠してあった偽牌を使ったり・・・





大雑把なイカサマ



マジックで牌を書き替えたりします。どうですか、普通の麻雀では到底できないスケールのイカサマ。スケールがでかくなった分、セコさも大幅アップですね!





そりゃバレるよな



しかもスケールがでかすぎてバレバレです。(周りから丸見え)



そんなわけで、そんな空前のスケールで行われた群船麻雀でも主人公の灘太郎が圧倒的な強さを見せて勝利するわけですが、番長の一人が納得いかずゴネはじめます







海中乱闘



海中で殴り合い。場外乱闘もいいところです。その結果・・・





麻雀関係なし



お前に敗けたこと確かに認めるぜ!

今までの麻雀は意味無いのかよ・・・。



そんなこんなでスケールがでかいんだか小さいんだか良く分からないが、とにかくムダの多さだけは天下一の麻雀マンガ「海雀王」をご紹介しましたがいかがだったでしょうか?



麻雀道を極めつくし、もはや普通の麻雀では物足りなくなった貴方、是非とも次のステップでは大海原を舞台にした「群船麻雀」をやってみてははいかがでしょうか?J君もいつか群船マージャンができる日を夢見て、あずまんが大王ドンジャラあたりからはじめたいと思います。





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出典) 海雀王
 渡辺みちお/志村裕次/実業之日本社

参考) Amazon → 

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