「マジカルシェフ少女しずる」かつてない魔法少女と弁当の融合・・・マジカル弁当バトル

かつてない魔法少女と弁当の融合・・・マジカル弁当バトル 「マジカルシェフ少女しずる」








弁当は・・・人殺しの道具じゃない!
こんにちはJ君です。皆さんは弁当食べてますか?弁当といっても手作り弁当、コンビニ弁当、仕出し弁当、駅弁、空弁、キャラ弁等々多岐にわたりますから、おおよそ平均的な日本人であれば何らかの弁当を食べているんじゃないかと思います。J君も平日はエブリディコンビニ弁当ですよ。セブンイレブンのアジの一夜干し弁当とか食べてます。

本日はそんな国民的食事スタイル「弁当」に、まどマギに代表されるような魔法少女の要素を無理やり取り入れた画期的な弁当魔法バトルマンガ「マジカルシェフ少女しずる」をご紹介します。弁当と魔法少女の組み合わせって・・・正直いって正気とは思えない組み合わせですがそこはご安心を!ちゃんと正気とは思えない作品に仕上がっておりました。


こちらの作品は昨年末のイベント「最ダメ大賞2012」に J君が出演した際に、出版社の方に手渡しで献本をいただいたものですが、作者の水あさと先生が古きよき時代のコロコロ作品に影響を受け、その萌えマンガ家としてのキャリアを捨てる覚悟で手がけた萌えの皮を被ったバカ料理マンガだとか。言葉の意味はわからんがとにかくすごい自信だったので読んでみたのですが、たしかにとんでもないことになっておりました。

ストーリーはこんな感じです。時は大弁当時代、不況が続きさまざまな節約術が開発され、その中でもポピュラーな「弁当」が大流行。国民の自炊の腕は爆発的に上昇し、料理特化した超能力「能力(ツールズ)」を持つ人間が現れた。その能力を持つものだけを集めた超エリート学校「国立大勉富学園」の物語・・・。


ドジっ子です

主人公は学園一年生の西ノ森しずる。伝説の料理人チャーリー西ノ森を母に持つ弁当界のサラブレッド・・・のはずが、なんの能力も持たない落ちこぼれ生徒で、その親の七光りっぷりにいじめられる毎日です。ついには生徒会長に目をつけられ、退学をかけた弁当バトルを行う羽目になってしまいました。入学一年目にして退学をかけたバトルて、展開が早すぎる気がしますがこの作品の場合、基本的に全てのキャラが生き急ぎ気味で展開がめちゃくちゃ早いです。もしかしたら最後までついていける人は誰もいないかもしれません。


どうみても鉄人

というわけで弁当バトルの開始。いきなり料理の鉄人をパクったようなコールからはじまり、生徒会長の必殺技が炸裂。


必殺技でまくり

その名も時間停止の能力(ツールズ)
弁当作るのに時間を止めるメリットが全くわかりませんが、まるでジョジョのスタンドのようです。
このように、作品に出てくる料理人達はこのように皆必殺技を持っています。この辺はコロコロっぽいといえますね。


時間を止めて作った弁当

そして弁当が完成!審査員達の大仰なリアクションをお楽しみください!


シャウエッセン的な

ウインナーが音を立てて弾けます。


味の助っぽい

らめぇ・・・口からあふれちゃううう
予想してた以上にエロ・・・いや大仰でした!!

さて、対するしずるの番です。落ちこぼれで何の必殺技も持たないしずるが生徒会長と一体どう戦えばいいのか・・・
しかも生徒会長の時間停止の余波で料理キットが錆びてしまいます。メリットがないと思われていた時間停止にこんな効果があったとは・・・なんというコスズルい技でしょうか。


追い詰められたしずる

しかし、しずるが肌身離さず持っていた母親の形見の包丁、GALAXY777だけは錆びを免れました。なんとなくダイソーに売ってる100円包丁と名前が似ている気がしますが多分気のせいです。
そして、その母の包丁がしずるの隠れた能力を覚醒させました!


いきなりまどマギ風

包丁がナマハゲっぽく・・・いや、魔法少女のステッキぽい感じに!そういうのもあるのか!!
それにしてもさっきまで必殺技が無いとか言ってたのに、なんというご都合主義な展開!これもコロコロ的です!!


ふうっ・・・は前フリです

「・・・ふうっ」
しずるの弁当が完成しました!一見すると何の変哲もない地味な弁当・・・しかし食してみると


エロ大仰なリアクション

うまい・・・


やたらウインナー推しのマンガです

ウインナーリオデジャネイロ!
生徒会長の時以上の審査員のエロ大仰なリアクション!
しずるの必殺技、それは母である伝説の料理人チャーリー西ノ森に教えこまれた3万3千冊の料理書の知識が数分だけ蘇る能力。その名も・・・


ふうっ・・・からの

「賢者タイム!」
まさかの下ネタ!!
意味がわからない方はこちらをご覧くださ・・・いや見なくていいです。
こんな感じで超アップテンポで弁当バトルが繰り広げられていくマンガです。


なにやら無茶苦茶なことに

単行本の最後の方に出てくる究極の弁当トーナメント「ベントーナメント」は、どう考えても弁当と関係無さそうな凶悪なルックスの料理人達ががひしめき合うトーナメントなのですが・・・


ページの都合で倒される強豪たち

ページ数の関係で強豪ライバルたちが1ページで次々と倒されていきます。このグダグダ感も少年マンガ的様式美ですね。まるであの「ソードマスターヤマト」の伝説の一節を見ているかのようです。ちなみに「ソードマスターヤマト」とはこんなマンガです。


〇〇がやられたようだな。奴は四天王の中でも最弱・・・。


一コマでやられる四天王

話がそれましたが「しずる」では登場する弁当に関する名ゼリフの数々も見どころです。

「弁当とは楽しく食べるもの」
「弁当は決して食べる側に求めてはいけない」


わかるようなそうでもないようなセリフ

「弁当は常に普く人に平等でなければならないのよ」
「弁当とはフタを閉めるもの」
「私は誰のためにも弁当を作らない。私の弁当は私のものよ。」


そりゃそうだろ

「弁当は・・・人殺しの道具じゃない!」
ちょっと何言ってるんだかわからないセリフも含まれてますけど・・・。

また、グダグダなトーナメント展開を象徴するかのように、ラストシーンも死んでしまった主要キャラが全部生き返った後に少年マンガお約束の打ち切りエンドです。


打ち切り風エンド

「しずるの調理は始まったばかりだ!ご愛読ありがとうございます。」
こんな感じで完全に内容的には第1巻で完結してるのですが、なんと2013年夏には第2巻も出る予定とのことです。
しかも、今度は学園探偵物だとか。いや、それ完全に別の作品だろ・・・。


2巻が出るのかよ

というわけで萌えの皮を被ったバカ料理マンガ「マジカルシェフ少女しずる」をご紹介しましたがいかがだったでしょうか?ついていけないほどの速いテンポと確信犯的に散りばめられたツッコミどころ満載な展開・・・萌えマンガファン、魔法少女ファン、グルメマンガファンから弁当ファンまで幅広い読者層を裏切り、煽りまくる非常に挑戦的な作品です。個人的にはこういう作風は素晴らしいと思います。


クスッと笑えます

ちなみに作者の水あさと先生の代表作「デンキ街の本屋さん」は、表紙のイメージに違わずちゃんと和める萌えコメディとなっており、過激すぎる「しずる」との作品のギャップにもれなく衝撃を受けますので両作品を読み比べてみるといいかもしれませんね。

こちらからは以上です。



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出典) 「マジカルシェフ少女しずる」 水あさと /泰文堂
Amazonで見る kindle版

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