「ロックロック」ロックをマンガにしたのではない、マンガがロックなんだ!最凶にロックなマンガ

ロックをマンガにしたのではない、マンガがロックなんだ!最凶にロックなマンガ「ロックロック」

かつてこれほどまでに「ロック」しているマンガがあっただろうか?
こんにちは、いつもクールに生きたいと願っているJ君です。(クールビズ的な意味で)。ところで皆さんはロックな日常を送っていますか?いやいや、意味分からないんだけど、と言われるかもしれません。例えば一日一回「ああ、それは最高にクールだね!」と言えるような出来事があれば、それはロックな日常と言えるでしょう。例えば今、J君がこうしてタリーズコーヒーでパチパチとテキストを打っている横で、スマホ片手にホットドッグを3本食ってる客がいますが、彼は最高にロックな日常を送っていると言えます。(ただの大食い説あり)

そんな日常を刺激的にする「ロック」な生き様を目指す皆さんに推薦したい図書があります。それが「ロックロック」(ROCKWROK)という作品。ロックをテーマにしてきたマンガはいくつも存在しますが、これほどまでに存在自体がロックしているマンガは他にないのではないでしょうか。


「ロックロック」は音楽雑誌DOLLやパンクバンドのレコードジャケットのイラストを手がけて活躍した森田じみい先生のマンガ短編集で、1981年の作品です。流石にイラストレーターが本職なだけあって一コマ一コマのロックなオーラが尋常じゃないのです。

■キャラクターの登場の仕方がロック


ロックン自己紹介

とにかく出てくるキャラクターがいちいちロックしています。どこにその服売ってんの?自作?って言いたくなるようなロックな私服から始まり、髪型、セリフ回し、シャドーの当たり方に至るまで全てがロック!!


すぐ破れそうな服

必ずといっていいほど女性キャラよりも男性キャラのほうが肌の露出が多いというのもロックの掟なのかもしれません。ちなみに服は実用性が低くなれば低くなるほどロックです。

■セリフ回しも当然ロック

例えば、恋人を風呂に沈めて殺した男。普通に犯罪者ですが、もし犯人がロックだったらこんなカンジ・・・


自分で言うか

「アンタ知ってる? オレ ヒ・ト・ゴ・ロ・シ」
わー、なんかすげーポジティブ。開き直ってる感すごいです。でも自己紹介にこのロックな手法は使えるかもしれませんね。「アンタ知ってる? オレ ヒ・ヨ・コ・カ・ン・テ・イ・シ」とか。しらねーよって感じですけど。


ロックン緑茶

緑茶を飲むときだって、こんな感じで「KoKu!・・・N.」なんて擬音を発しながら飲めば最高にロック。リョック茶です(意味不明)。


絶対ももこじゃない

「名前は?」「ももこ・・・」「としは・・・?」「19よ」
こんなどこにでもあるこんな普通のセリフすらロックです。こんなバタ臭い「ももこ」が本当にいるのかわかりませんが。ももこっていうか、むしろスーザンぽさがハンパない。

■ポエムすらロック


アシッド・・・酸っぱいってこと?

「あふれ出るラヴ・ジュースはアシッドの匂い」
こういったポエミーかつなんとなくエロいんだけど意味がよくわからないセリフもロックにおいては重要なファクターになります。「ラブ→ラヴ」などの小粋な文字変換もロック。


ピラミッドパワー風だけどロック

こっちのポエムも最高に意味がわからなくてクールです。パルスビートってなんだろう。低周波治療器的なものでしょうか?

■そこはかとないゲイっぽさ

美しくなきゃロックじゃない!ということで、作品中でやたらとゲイっぽいシーンもフィーチャーされています。


生々しい

こういうのとか・・・この生々しい野郎同士の生活感が逆にロック!


ロックン去勢

このシーンなんか去勢済みですからね。去勢はロック!!・・・なのか?

■もっとロックしたいあなたへ

ちなみにこんなんじゃ全然刺激が足りねえ、もっとロックしたいぜというあなたのために「ロック手術」の紹介もありますよ。


エロナースはロックに必須

術後はこんな感じになっちゃうみたいです。


ロック手術やべえ

・・・もう一般社会には戻れませんね。
というわけでロックがテーマなわけではなく、マンガの存在自体がロックだという究極のロックマンガ「ロックロック」をご紹介しました。


圧巻のロックイラスト

正直、世界観が独特すぎてストーリーはさっぱりわからない物が多いのですが、ロックなんだからストーリーとかどうでもいいだろ、という気概が伝わってきます。巻末の森田先生のロックなイラスト集が圧巻すぎて、あ、ホントだ、ストーリーいらねーわと思わざるを得ない作品です。

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出典)
「ロックロック – ロッキン・コミック快作集」 森田じみい/東京三世社

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