「昭和の中坊」蘇る昭和のエロス

蘇る昭和のエロス・・・「昭和の中坊」











エロ本はキャッチアンドリリースが基本!

こんにちは、J君です。 例年、年末が差し迫ってきますと、当サイトのレビューもお下品さが増してきます。昨年は「ニャロメのおもしろ性教室」から「ファックアイ」まで下ネタ大好きっ子が歓喜しそうな酷いレビュー連発の後、最終的に除夜の鐘で108の煩悩を拭い去るという様式美が完成していたように思います。してないか。





そんなこんなで今回レビューするのは「昭和の中坊」 と言う作品。作品名だけ聞くとノスタルジー溢れる「三丁目の夕日」みたいな物を想起させますが全然違います。この作品は昭和を生きたマセガキ達が、インターネットもDVDもない世の中で、いかにしてエロい知識を学んだかという非常に意義深いテーマを扱った作品です。


今はインターネットを使ってワンクリックでエロが手に入る時代。 しかし、昭和時代に青春を駆け抜けたJ君のようなアラフォー男子にとっては、小中学生時代にエロを手にすることは容易ではありませんでした。



なにしろ中学生の頃の男子といえば、まるでブレーキの壊れたダンプカー。抑えの効かないリビドーが脳内を駆け巡る頃です。しかし、インターネットはおろかビデオすらろくに普及していない時代であり、それこそ血の滲む様な努力をしないと我々はエロという栄光を手中に収めることはできませんでした。ワンクリックエロのゆとり世代とは苦労のレベルが違うというものです。 



ある者は学校に持ち込んだエロ本が見つかりクラスの女子達から汚物扱いされ。また、ある者は夜中に自販機で必死に購入したエロ本が実は熟女専門誌だったり・・・。かくいうJ君も小学校の頃に空き地で拾ったエロ本が親に見つかり尻を百叩きされて・・・その話はまあいいか。とにかく、この「昭和の中坊」 というマンガはそんな昭和の時代を生きてきた漢たちのセレナーデといえるのです。






エロ真っ盛りのニゴシ



「昭和の中坊」の主人公は猿田清志という中学生。女体への興味が尽きないまさしく盛りのついたマセガキです。あまりにもエロいことばっかり考えてるので、清志なのに「ニゴシ」というあだ名がつくほどです。そんな昭和の中坊、ニゴシ達の青春エロエピソードをご紹介してまいります。





■エロ本自販機




幻のエロ本自販機



昭和の時代を象徴するエロアイテムがこのエロ本自販機です。昼間はマジックミラーのようになっていて何を売っているか分からず、夜になると販売機の中の明かりがついてエロ本が見えるようになるという・・・なんともいかがわしさ抜群の自動販売機でした。



しかし、当時の小中学生が親や書店のオヤジの目をかいくぐってエロ本をゲットする手段はこの自販機購入しかありませんでした。






最初の難関は親です



親が寝静まったのを見計らって、忍び足で家を出て、エロ本自販機に向かってチャリンコで猛ダッシュです。この間に知り合いに見つかったらアウトです。なにしろエロ本を購入する姿を見られたら人生終了も同然ですから。ここは慎重に町内一周でもして一からやり直しです。





自販機に猛ダッシュ



しかし無事購入した後も油断してはいけません。最後に重大なトラップがあります。それがこれ。






夜だと音が響き渡ります



「ドッカン!」

出てくるのは本ですからそれなりに重量があります。自販機の取り出し口に本が落ちた音がやたらとデカい。これが最後のトラップ。ここで周囲の人に気づかれたらゲームオーバーです。エロ本購入が命がけだということがお分かりいただけましたでしょうか?





■深夜のTVエロ番組



今の子供達は携帯にワンセグが付いてるぐらいですから、一人に一台テレビがあることも珍しくありませんが、昭和の中坊達にとっては、子供部屋にテレビがあるなんてことは稀でした。しかし、昭和の深夜番組は規制がゆるく、まさにエロ番組天国。J君の時代でも「トゥナイト」「ミッドナイトin六本木」「海賊チャンネル」等々・・・非常にクオリティの高いエロ深夜番組がひしめき合っておりました。



そこで、いかに親の目をかいくぐって深夜のエロ番組を観るか、そこにマセガキ達の壮大な知恵と工夫が見られるのでした。






親が寝ていることが条件



例によって親が寝静まったのを見計らってテレビ前へ移動。テレビの光が漏れないように段ボールでガードします。しかしツメが甘いと・・・






これはヤバイ



こういった悲劇が起こるのです。そして、その後は修羅場です。このように深夜のエロ番組は昭和の中坊達にとって、ハイリスクを伴なう禁断の果実だったのです。




この後、修羅場です





■深夜のエロラジオ



深夜のテレビ番組が非常にリスキーである一方で、親バレしにくいという意味で非常に敷居が低いのがこの深夜のエロラジオ。ラジオは部屋にも持ち込みやすいですし、流石に親もラジオ番組まではチェックはできませんからね。






ラジオがエロの情報源



J君はリスナーではなかったのですが、笑福亭鶴光のラジオはそれはもうエロかったらしいですね。エロ本も深夜のテレビ番組も見れなかった少年達にとっては貴重なエロ情報源となっていたようです。しかし・・・それ故に、ラジオで言われたことをそのまま真に受けるという現象が発生します。




そりゃビビりますね



「今のうちムイてクセつけとかな、ホーケー治りませんでー!!」






男にしか分からない痛み



ニゴシもこのように早速、包皮からの脱皮を実践します。しかし股間のあまりの痛みに耐えかねて翌日学校の保健室へ行くと・・・。そこにはラジオを聴いていた生徒達が殺到していたという・・・エロラジオの影響力、恐るべしです。





■空き地でエロ本



エロ本も当時の小中学生にとっては高価です。さらに購入するには前述した通り、非常に高いリスクが伴います。そんな中坊達にとって、エロ本を本屋や自販機で買うという手段以外にもう一つエロ本にアクセスする方法がありました。そう、空き地の草むらです。人によっては神社だったり公園だったりするかもしれませんけど。




なぜか草むらにあるエロ本





なぜ空き地の草むらにエロ本があるのでしょうか?ズバリ、エロ本は、買ったはいいけど処分するのも非常に厄介なものです。エロ本は捨てたいが、ゴミ置き場にちゃんと持っていくのもなんか恥ずかしい・・・。そこで大人達がエロ本を不法投棄するわけですね。すると、捨てられたエロ本は空き地で遊んでいた中坊達の目に留まり、彼らのもとへと旅立って行きます。そして、再び処分に困ったエロ本が、中坊達によって元の場所に戻され、さらに新たな持ち主のもとへ・・・。






ラペじゃねーよ



このサイクルこそがエロ本のキャッチ&リリースといわれる所以です。エロ本という貴重な資源を何度も利用することはエコの原則にもかなっていますね。エロ本は地球に優しいのです。是非エロ本にもエコ割を適用して欲しいところです。





■空き地でコンドーム



空き地の草むらといえば、エロ本以外もエロアイテムのワンダーランドです。その中でも代表的なものが使用済みコンドームですね。J君も遭遇したことがあります。草むらに使用済みコンドームがあるということは・・・そう、その前にコトをいたしてたカップルがいるというなによりの証明であり、そのリアルさに中坊達はエキサイトするわけです。






中坊にとっては都市伝説です



ニゴシ達のテンションの高さも尋常じゃありませんね。こればっかりは当時経験した者にしか理解できません。今思うとアホみたいですけど。単なる風船みたいなもんだし。



とはいえ、やはり中坊にとってコンドームというアイテムはあまりに刺激が強すぎます。ニゴシのように頭の中がコンドームでいっぱいになるとこのように・・・






ありがち



「近藤むかってこいよ!」

みたいなセリフにも敏感に反応してしまうようになります。こうなるともう末期ですね。末期エロ患者です。



そんなわけで、30代~40代の方じゃないとイマイチ理解できないと思いますが、分かる人にはすごくよく分かるノスタルジー溢れる作品「昭和の中坊」をご紹介しましたがいかがだったでしょうか?



エロ本の自販機は、昭和から平成にかけてコンビニでの販売やレンタルビデオ店のエロビデオに吸収されていき、今ではほとんど存在しないようです。そして今はDVD、そしてインターネットへと進化を続けているエロの世界。今ではほとんど人の目を気にすることなく、いとも簡単にエロを手に入れる事ができるようになりました。



しかし、かつてはこのようにエロを巡って命懸けで闘ってきた昭和の漢達がいたという事実を、皆さんの心の何処かに留めておいていただければと思います。いや・・・やっぱり留めなくていいです。尻を百叩きされた思い出なんて永遠に葬り去りたい・・・。





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出典) 昭和の中坊  末田雄一郎/吉本浩二/双葉社

参考) Amazon →  Kindle版  / 俺たちのラブウォーズ-その後の昭和の中坊たち



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