ロボット球界救世主伝説「ロボット長島」
日本の野球界はロボットが救う!
こんにちはJ君です。最近のプロ野球の視聴率低迷は甚だしいですね。その中でも日本プロ野球の盟主たる巨人軍の不調による視聴率の低迷は日本プロ野球界に深刻な影を落としているといえましょう。つまり、日本球界が再び活況となるにはなんといっても巨人軍の復活がキモなのであります。
巨人といえばご存知ミスター。今回は昭和38年、ミスターが深刻なスランプに陥った時、ある方法を用いてスランプを脱出したという伝説を描いたマンガ「ロボット長島」をご紹介することで、是非巨人軍の復活にお役に立てて頂きたいと、巨人のファンでもなんでもないJ君は考えております。ちなみにJ君は強いて言えば広島ファン。好きな助っ人外人はロードンです。
ここでJ君がロードンがプロ野球選手のくせにいかに銀行マンみたいなルックスだったかについて熱く語りはじめますとページがいくらあっても足りない上に誰も話について来ないと思いますので他の機会に譲るとして、本日ご紹介するマンガ「ロボット長島」は、現在スランプに陥っている巨人軍の選手達にとって、スランプ脱出の重大なヒントとなりうるマンガです。そしてやはり先達は偉大であったと感じるに違いありません。
時代を感じさせる表紙
内容は単純明快。当時スランプに陥っていた巨人軍の主砲、長島選手(現在は長嶋と表記)が、実は世間には知られていない秘密の方法を使ってスランプを脱出していたという伝説をマンガにしたものです。その方法とはズバリ、「クローン長島ロボと一緒にトレーニングする」というものです。ね、単純明快でしょ?え、そんなの不可能?ロボットなんか作れない?いやいや、時代は21世紀です。ASIMOだのAIBOだの先行者だの生まれてるじゃないですか。なんとかなるって!
そんなわけでロボット云々という細かいツッコミは拒絶しつつ、淡々とストーリーをご紹介してまいりましょう。
大ピンチのミスター
時代は昭和38年。スランプに陥り守備、打撃共に絶不調の巨人、長島。ライバルの王選手との主役交代が噂される中、必死で練習するがうまく行きません。しかしそこに突如、天の声が・・・
上から目線
「長島さんがっかりしてはいけません、あなたはただ練習の工夫が足りないだけなのです」
仮にもミスターと呼ばれる男にこの発言。どれだけ上から目線なのでしょうか。さらに天の声は続けます・・・
箱根大涌谷て!
「今夜十一時にユニフォームを着て箱根大湧谷にいらっしゃい」
野球界のスーパースターに向かってですよ?夜中の箱根に呼び出し。しかもユニフォームを着て来いだの何様という感じの凄い伝言ですよ。怪しすぎる・・・こんな怪しい伝言にのって本当に箱根大湧谷に行く人などいるはずがありませんよね・・・?ところが、
来ました!
ミスター、箱根に来てるし!しかもユニフォームまで着てる!
どうやらミスター、相当せっぱ詰まっている模様です。
そして、夜の箱根大湧谷に待ち構えていたのはロボット工学の世界的権威、海老原博士とその娘でした。そしてもう一人(一体)・・・そう
ロボ登場
ロボット長島でした。
ロボット長島は、熱烈長島ファンの海老原博士がスランプの長島を見るに見かねて作った長島クローンロボット。しかも、本物の1.5倍の力が出るように設定されています。長島選手がロボット長島と一緒にトレーニングすることでスランプを脱出するだけでなく今の1.5倍の力を引き出せるとの計算があるのです。もちろんクローンなので見た目がそっくりなばかりか・・・
ギャランドゥも再現
胸毛も完全再現です。
すごく無駄なところまで完璧ですね。
なんの練習だ?
ここで、ロボット長島のすごい能力が早速披露されます。なんと、160キロで走る車のヘッドライトを、阪神・村山の直球になぞらえてバットで打ちくだく練習です。
ジャストミート!
すげー!でも・・・車でやる意味あるのか?
さらにロボット長島の驚くべき性能が披露されます。
そこが開くのかよ!
パカッ!
なんとロボット長島の目で撮った分解写真が確認できるのです。なにもそんなグロい所から出さなくてもいい気もしますけど。キルビルかと思った。
つまり、デッドボールを怖がらなければ村山の直球だろうと車のヘッドライトだろうとジャストミートできる!テーマは勇気!ロボット長島にそう教えられた長島選手は早速ロボットとの超ハードトレーニングを開始します。
過酷すぎるノック
断崖絶壁でのノック練習
まさに命がけ
鉄条網に向かってスライディング
役に立つんでしょうか・・・
敬遠対策で空中スイングの練習
そして究極は・・・
SATSUGAIせよ!
水中で襲いかかってくるピラニアに向かってバッティングです!
ピラニアかわいそう・・・
一匹でも逃すと命はないぞ!
しかし悲しい別れもありました。激しいトレーニングがたたって、ロボット長島はとうとう壊れてしまうのでした。
壊れすぎ
すごいベタな壊れ方!
こうして、ロボット長島との命がけのトレーニングにより守備や走塁やスイングを身につけた長島選手は再び首位打者へ返り咲いたのです。
というわけで、もうお分かりですね?そう、今の巨人には、ひいてはプロ野球界の繁栄にはロボットの投入が不可欠なのです。1選手あたり1ロボットあれば優勝間違いなし!視聴率もグングンアップ!球団関係者の方は是非ともクローンロボットの導入は検討してみてはいかがでしょうか?特にJ君のおすすめはピラニア打法です。
あと、言い忘れておりましたが、この「ロボット長島」の漫画ジャンルは「SF野球コミック」になります。
ありそうで無いジャンル
■■■
野球マンガ関連) 風の三郎 あばれ隼
参考) レビュー → ■ ■ 野球漫画展覧場
出典) 「ロボット長島」 貝塚ひろし/サン出版