蹴撃手マモル

超人と人間の境目ブルース

Q1.消しゴムなのに消せば消すほど黒くなる物体は? 答え キン消し

・・ちょっと難しかったでしょうか、じゃあこういう質問はどうでしょうか?





Q2.2人組でやっている人気マンガ家をあげなさい。

答え 1.藤子不二雄 2.室山まゆみ 3.ゆでたまご




つまり何が言いたいかと言いますと、本日ご紹介するマンガの作者ゆでたまご先生と言えば「キン肉マン」「闘将!!拉麺男」で大ヒットを飛ばし、最近はリバイバルブームに乗っかり「キン肉マン2世」をなぜか週刊プレイボーイに連載。華麗に復活したのは記憶に新しいところです。



そんな、ゆでたまご先生が、キン肉マン人脈に頼ることなくオリジナルストーリーでチャレンジした数少ない作品の1つに、「蹴撃手マモル」という作品があります。今回はこの真の「ゆでイズム」の継承マンガたる「蹴撃手マモル」の光と影を検証していこうと思います。



ストーリーは、幼いときに格闘家の兄と生き別れた、走り高跳び選手の蹴田マモルが、ひょんな事からタイで兄と再会。しかし兄はムエタイの帝王バイソン率いるニシキ蛇会の連中にボコボコにされたあげく、「九十日殺し」の呪いをかけられて瀕死の状態(なんじゃそら)。マモルは兄を救うため打倒バイソンに向けて、走り高跳びを捨てムエタイの修行を開始する。










必殺九十日殺し





とりあえず、キン肉マンで完成されたゆでイズムはこの「蹴撃手マモル」でもしっかり継承されています。まず、ゆでマンガと言えば、登場キャラの名付け方が、もはや芸術の域に達しているといってもいいほど安易です。主人公の蹴田マモルというベタな名前からしてなにをかいわんやと言う感じですが、それよりもスゴイのが、マモルの親友の名前「部田丸男」(ぶたまるお)です。












部田君



名は体を表すと良く言いますが、コレは反則そのもの。あまりにそのまんまのキャラ登場に感激のあまりしばしウットリです。さすがは美来斗利偉・拉麺男(ビクイトリィ・ラーメンマン)でおなじみ、ゆで先生だけのことはあります。







あと、主人公の脇に添えられる「召使い子供キャラ」がいる点もキン肉マンの正統後継作として申し分ありません。ミートくん、シュ-マイ、そして本作品のタノン。今、まさに全てが一本の線で繋がりました・・・














ミート君(キン肉マン)  シューマイ(拉麺男)  タノン(マモル)







この作品、超人描かせたら日本一のゆでたまご作品らしくなく、テーマは硬派にムエタイ。しかもコミックス中に作者本人がムエタイについてのコラムを挿入したり、現地取材でムエタイ選手にケリ入れられたりと「今回はガチンコマンガ」な意気込みが伝わっきて、ガラにもないことやろうとしてるんではないかと一抹の不安を感じましたがそこは心配ご無用。全然今まで通りでした。ムエタイだろうと何だろうと出てくるキャラは超人と何ら変わりません



つーかコミックス1巻の時点で既にムエタイでありえない動きが炸裂しまくり。さすが僕等のゆで先生、これがショウ・ビジネスだ!と言わんばかりの演出です。












ありえない動き。これぞショウ・ビズ!







そんな感じで前振り&伏線張りまくりの展開の本作品。こんな調子ですからラストボスのバイソンを倒すまで至ることなく、兄の命が助かったかどうかも分からず、物凄く中途半端な打ち切られ方で終了してしまいます。まあしょうがねえか、後半はムエタイなのにキン肉バスターみたいな投げワザや空中戦がメインだし。中途半端にキャラを人間にしてたので逃げ道が無くなってしまった感があります。どうやらゆでマンガには超人が必須事項だったようです。













あの、ムエタイの試合では・・・?







とはいえ、同じゆでたまご作品史上最強の失敗作「ゆうれい小僧がやってきた」に比べれば見どころ満載ですよ。さあ貴方も体でゆでイズムを感じてくださいな。