実写版ドラゴンクエスト そして黒歴史へ・・・ 後編
最終兵器彼女(魔法使い)
こんにちは、J君です。あからさまに「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」の発売時期に合わせた便乗企画、実写版ドラゴンクエスト「ドラゴンクエスト ファンタジア・ビデオ」のレビュー後編のお時間です。前編はこちら。
前編では、勇者が戦ったシーンはスライムとの戦闘たった1回だけで、仲間の賢者と魔法使いをゲットしてしまうという奇跡的な要領の良さで進行しました。なんか全然レベルが上がってなさそうな勇者がこの先待ち受けるものは果たして・・・?
真剣にドラクエを演奏する方々
はい、相変らず随所にすぎやまこういち先生率いるアレフガルド交響楽団オーケストラのシーンが挿入されています。いや、本作はこっちがむしろメインなんです。誤解なきようお願いします。
聞き込みはドラクエの基本
さて、勇者&賢者&魔法使いというドラクエ2でお馴染みのパーティ構成がそろったところで町で情報の聞き込みなどを行っています。さすがに、家に侵入して勝手にタンスを開けたりはしてない模様です。それやったら普通に犯罪だもんね。
何かいそうな洞窟
そして、こんどは洞窟に入っていきます。さすがに物語も佳境に入ってきて、洞窟もさすがに不気味な雰囲気を醸し出しています。なんか出そうな感じ。
相変わらず便利
ここで便利なのがやっぱり魔女っ子ですよ!便利です。
そういえばドラクエ1でレミーラっていう魔法がありましたね。一方でもう1人の仲間である賢者は全然使えません。いつも戦わずに勇者の後ろに隠れてるし、魔法は使わないし、ドジッ子だし・・・賢者というよりむしろ沙悟浄みたいなポジションです(色的に)。
キメラがあらわれた!
洞窟を進んでいくとついに大物モンスター出現。キメラです。
スライムの次に戦うのがキメラかよ!と思わずツッコミを入れざるを得ない。
心なしか激しいタクト
ようやっとキメラが出てきたところで音楽もバトルモードに。すぎやま先生のタクトも熱く振りかざされます。
キメラ強えー
勇者が果敢に銅の剣で殴りつけますが、剣をくわえられて吹っ飛ばされてしまいます。やはりスライムの次にいきなりキメラは荷が重過ぎますよね。
全然賢くない賢者
賢者はおびえている・・・駄目だコイツ。早くなんとかしないと。
そこで、1人だけレベル20クラスの魔法少女の登場ですよ。さすが貫禄が違います。この攻撃。
魔法炸裂
ドカーン。
魔法で豪快にキメラを爆破。凄すぎる。頼りになるぜ・・・姐さん。
ここで、矢継早に紹介されるモンスター達。ドラクエ1からドラクエ3までのモンスターがごちゃ混ぜになってる感がありますが、J君には正直どれがどのモンスターなのかいまいち自信がないので詳しくはモンスター図鑑などで各自ご確認ください。
一気にスライドショー形式でモンスターが紹介されます。なかなかの実写再現度だとは思うのですが、別に勇者たちが戦ってるわけではありません。ホントにただの紹介です。
ロトの剣?
そんな感じで全体的に大事なところはすっ飛ばして、なにやら勇者が岩に突き刺さった剣を抜くシーンになります。(たぶん)ロトの剣ゲットだぜ!どんなにモンスターと戦っていなくたって、これで晴れて勇者認定というわけです。
船で移動します
さらに場面は転換しまして船で出航のシーンが登場。そういえばドラクエ2以降は船旅のシーンがありましたね。
楽しそう
陽気に手を振る勇者たち。誰に手を振ってるのかは全く不明。
それにしても全く緊張感がありませんね。この能天気な笑顔が象徴するように、当然海でもモンスターは一匹も出てきません。どちらかというとお金持ちのお坊ちゃんがクルーザーで船上パーティーって雰囲気です。
ここでまた、スライドショー形式のシナリオすっ飛ばしタイムです。
ザ・ピーナッツ?
シーンが走馬灯のように駆け巡ってますね。そんな中、見逃せない驚愕の怪物が登場。
犬神家ではありません
・・・えっ
牙まで生えてます
なにそれこわい
スライドショー形式なのでうっかりすると見落としてしまうわずか数秒間の映像ですが、ラスボス級の怖い顔のキャラが登場しておりました。
まあラスボスではなくて、たぶんドラクエ3にでてくるヒミコなんですけど、それにしても顔が怖すぎる。たぶん登場キャラ中一番怖い顔です。
悪魔城っぽいですが竜王の城です
・・・結局これまで戦ったのはスライムとキメラだけなのですが、ついにラスボス、竜王のいる城にたどり着きました。
装備だけは立派です
いざ竜王の城にGo!さすがに3人とも装備もパワーアップしてますね。
サクサク進みます
竜王の城をズンズン突き進みます。
一回も戦いませんでした
ズンズン・・・・敵、出てこねえ
龍が如くって感じ
そのうち、いかにもな竜の壁画があるラスボスっぽい場所にたどり着きました。
心なしか寂しそう
そして、待ち受けるのはやはり、ラスボス竜王。
っていうか、竜王・・・城の中に自分を守ってくれるモンスターが一匹もいないとは、なんて孤独なんだ竜王・・・。あまりのカリスマ性のなさにちょっと泣けます。そして・・・
いきなり変身しちゃう
ビカビカッ!!
なんと竜王、勇者たちが攻撃する前からいきなり変身して最終形態に。
ちょっ・・・竜王ビビリすぎ。普通、第一形態でちょっと戦ってから変身するもんじゃないの?
最終形態に
というわけで速攻で最終形態に変身した竜王。デカイ。うーん。紛れもなくラスボスって感じです。さすがにこれまでのモンスターよりも迫力ありますね。まあ、ヒミコほどではないけど。
オーケストラも盛り上がってます
ラスボス登場っていうことでアレフガルド交響楽団の方々の盛り上がりも最高潮に!
なんか今までなかった大太鼓まででてきましたよ~。
竜王のこうげき
竜王は激しいほのおを吐いた。
がっちりガード
しかし、勇者が炎をロトの盾でがっちりガード。ロトの盾・・・ちゃんと役に立ってますね。タイガーボード並みの耐火力のようです。
賢者の初魔法
さらに、賢者がなんか魔法を放った!ここへ来てはじめて賢者が役に立つ時が来たのか!?
なにこれ・・・
賢者の放ったなんか分からない魔法で竜王が苦しみだします。
竜王やけっぱち
姐さんが被弾
しかし、苦しんだ竜王がやけっぱちで反撃して、あっちこっちに攻撃。魔法使いがとばっちりを食らいます。やはり・・・賢者は使えませんでした。
しかし・・・竜王は間違いを犯してしまいました。そう、一番怒らせてはいけない最終兵器彼女、魔法使いの姐さんをついに怒らせてしまったのです。
姐さん怒りの反撃
魔法使いの持っていたいかづちの杖っぽいものからなんかすごいビームがでた!
ほぼ致命傷です
炭火焼きドラゴン
ドカーン!!
竜王さんマジでやばいッス・・・なんか全身から煙出てますけど。
だから姐さんを怒らすなとあれほど・・・。
ついに勇者が動く!
姐さんの攻撃により、大ダメージを受けた竜王。そして、その様子を見た勇者がついに動きます。竜王の背後に回りこもうとする勇者。
遅せー
なんか壁を登ってます。すごい時間かかってるんですけど、大丈夫でしょうか・・・。
勇者ピンチ!
ほら・・・ノロノロしてるから竜王が気づいた。このままでは勇者が危ない!!
槍投げもするのか・・・
そこで、姐さんが助太刀です。なんといかづちの杖をブン投げました。すげえ、オリンピックの槍投げ選手並みのパワフルさです。
やっぱり光ります
ピヵーン!!
すごいコントロールです
竜王の目にいかづちの杖がグサリ。ジャストミートです。姐さん・・・全く、どこまですごい人なんだアンタは。
間一髪の勇者
魔法使いの機転で間一髪、竜王の火炎を逃れる勇者。これだけお膳立てしてもらったんだから、あとはお前が決めるだけだ!!
ワンダと巨像状態
ついに竜王の頭部へ着地。しかし暴れる竜王になかなか剣を突き立てられない勇者。
まるでワンダと巨像をやっているような状態に。そしてついに・・・
この辺かな?
ギャオー
勇者も危ないじゃん・・・
ドカーン!
勇者に急所を突かれ爆発する竜王。っていうかなんで爆発?ドラゴンて爆発物?
お城も連動しています
続いて、竜王の城も爆発します。ラスボスを倒すとなぜか建物も同時に爆発する映画って多いですよね。いったいどういう仕組みになってるんでしょうかね。
平和が来たっぽい映像
というわけで勇者と賢者と魔法使いと魔法使いと魔法使いによって世界に平和が訪れたのでした。めでたしめでたし・・・。そして、流れるスタッフロールでさりげなくサプライズが。
さりげなく大物が
竜王:庵野秀明
えー!!!!さっき爆発してた竜王って、庵野カントクだったんですか!!
まだまだノリノリのすぎやま先生
そして、ドラクエ本編も、スタッフロールも終わったのに・・・すぎやま先生率いるアレフガルド交響楽団の演奏がまだ続いてます。延々演奏し続けてる・・・。いつ終わるんだよ・・・。
というわけで、終わってみればこの実写版ドラゴンクエストで一番目立ってたのは、すぎやまこういち先生だったという誰もが予想できないオチだったのですが、「ドラゴンクエスト ファンタジア・ビデオ」いかがだったでしょうか?これから最新作「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」をはじめる人も多いかと思いますが、こんな知られざる黒歴史作品があったことを思い出しながらやると、いっそうプレイに深みがでるかもしれませんね。(でないか)
ちなみにドラクエの黒歴史関連では、このドラクエのインストゥルメンタルにあえて歌詞をつけて歌うという禁断の行為を行った、謎の女性デュオ「ルーラ」による『ドラゴンクエストのうた』という作品があります。こちらもドラクエマニアなら死ぬまでに一度は聴いておきたい逸品です。
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出典) 「ドラゴンクエスト ファンタジア・ビデオ」 東北新社/エニックス/ガイナックス/ゼネラルプロダクツ/CBSソニーグループ
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レビュー) → ■
参考リンク) 実写版いろいろ