「レンタルボディーガード COOL(クール)」イケてるボディーガードはラジカセで会話する!女版「LADY COOL」もついでに紹介!!

イケてるボディーガードはラジカセで会話する!「レンタルボディーガード COOL」レビュー、女版「LADY COOL」もついでに紹介!!

 

「印税を抱いて眠ってろ!」
許斐剛先生の代表作といえば「テニスの王子様」シリーズであることは誰の目にも明らかなのですが、テニスの王子様に勝るとも劣らないイケメン、そしてぶっ飛んだ内容といえば、許斐先生のボディーガードマンガ「COOL -RENTAL BODY GUARD-」という作品も見逃すことはできません。

ところで、我々は今、あらゆるコミュニケーション手段を持っていますよね。スマホがあればメールにLine、Twitter、Facebookなどなどいろいろな方法でコミュニケーションが取れます。でも今回ご紹介する「レンタルボディーガードCOOL」にボディーガードを依頼したいと思ったら、これらの方法で連絡することは諦めるしかないのです。なぜかというと・・・ラジカセでしか会話をしてくれないからなのです。

「COOL -RENTAL BODY GUARD-」は週刊少年ジャンプにて1997年から1998年まで連載されたボディーガードをテーマとした作品です。作者はご存知、許斐剛先生。さすが許斐先生といいますか・・・そのあまりにクセの強い設定で、その作品知名度以上に伝説になっている作品と言えます。

 
テレクラではありません

 
自分や家族に身の危険が迫っている、でも警察に言っても取り合ってもらえない、皆さんもよく経験することではないでしょうか!?そんな時、役に立つのが「レンタルボディーガード」です。でもよく見ると、お値段も5万円から10万円とお高め。毎月のお小遣いから支払うにはちょっと高すぎます。

 
寿司屋の値段みたい

 
でもちょっと待って!よく見ると「時価」の文字が・・・!!これだったらもしかしたらイケるかも!
そう、「トリッキー」のスキルを持つレンタルボディーガードに頼むと、事情を考慮してとっても安くしてくれるかもしれない、とーっても良心的なボディーガードなのです!!ただね・・・クセがスゴイんだ。

 
クールさん

 
彼こそ、トリッキーのレンタルボディーガードその名も「COOL」です。その名の通り、クールなイケメンの彼で、思わず胸がキュンとしちゃいますが、ちょっと特殊でしてね・・・

 
CDじゃなくカセットです

 
会話が全部ラジカセ経由なんです。いちいちカセットテープでセリフが再生されるっていうね。とにかく面倒くさい。昭和か!!

 
会話はいたってスムーズ

 
・・・と思いきや心配ご無用。まるで会話の先を読まれているかのように、ラジカセでもタイムラグなくスムーズに会話ができます。この録音再生技術・・・タダもんじゃない!!

 
圧倒的テープ量ッ!

 
それもそのはず、COOLはあらゆる会話に備えて、大量のカセットテープを常備しているんです。これがスムーズな会話の秘密です・・・ってそういう問題か!!

 
トリックを使ったボディーガード(謎)

 
もちろんボディーガードのウデは超一流です。トリッキーの名の通り、相手にトリックを仕掛けて油断させたところで倒すのです。そして、敵が女子供に手を出すなど卑怯なマネをしようものなら・・・

 
依頼受付の人

 
怒りのスイッチが入って「COOL」から「HOT」にモードチェンジ!!

 
ウザめの描写

 
HOTなモードに入るととっても熱いヤツになるのです。熱いっていうかウザいっていうかなんだろうな・・・そうか、バックに「COOL COOL COOL COOL」って描かれてるのがウザいんだ!!

そんな感じで、「COOL -RENTAL BODY GUARD-」をご紹介しました。なんでまたこんなに面倒くさい設定になってるんだろう・・・って感じですね。わかり易すぎる「テニスの王子様」に比べると対照的で、さすがに知る人ぞ知るマンガって感じなんです。ところで・・・

 
女版COOL

 
その後継作品で主人公を女性にした「LADY COOL」という作品もありましてですね。クセが強すぎて封印されていたかと思われていた「レンタルボディーガード」シリーズが2013年に復活したんです。

 
困ってる少年

 
こっちの作品でもやはり警察に頼めないような、か弱きボディーガード案件を時価で引き受けてくれちゃいます。

 
やっぱりラジカセ

 
ラジカセで会話するところもそのまんまです。CDどころかiPhoneだってあるこの時代に、頑なにコンセプトを守り続けています。伝統芸能ですな。

 
前作以上のアクション

 
ボディーガードとして凄腕なのも前作と同じです。女だてらにブルース・ウィリス顔負けのアクションです。さすがレンタルボディーガード(時価)ですね!

 
これが許斐メソッド!!

 
そして、ここからが前作に無い新ギミック!なんと、次の展開を読者投票させて決めるというものです。読者が次の展開を決めて、許斐先生がそれに合わせてストーリーを描く!なんて斬新な試み、そしてなんて面倒くさいんだ!!

 
編集者を殺す悪の漫画家

 
ちなみにこの作品では悪役として「ラブラブ王子様」の作者・越前たけしという人物が登場します。どう考えても許斐剛先生ですよね、ご出演本当にありがとうございました。

【追記】
山本さほ先生の「岡崎に捧ぐ」でも伝説の漫画として「COOL -RENTAL BODY GUARD-」が紹介されていました。小学生なのに着眼点がCOOLすぎる!

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出典) 「COOL -RENTAL BODY GUARD-」  「LADY COOL」  許斐剛/集英社

レンタルボディーガード ラジカセでしゃべる主人公

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