スリー、ツー、ワン、ゼロ、Bugってハニー~♪
こんばんは、じゃまおくんです。皆さんは名人戦と言うと何をイメージしますか?将棋の世界では羽生名人と谷川名人の対決と言ったところでしょうか。はたしてファミコンの世界では、名人と言えばファミコン名人。ファミコン名人には全国2000万人のファミコンキッズ達の憧れの的であるカリスマが二人存在しました。
ゲームは1日1時間! |
一人は、高橋名人(ハドソン)。そしてもう一人は毛利名人(当時フリー)。
そしてこの二人は過去に一度だけ直接対決したことがあるのです。まさにプロレスで言えば猪木VS馬場に匹敵するような世紀の対決。今回ご紹介するのはその世紀の対決を収めた1986年の伝説のムービー「GAMEKING」です。
この名人対決、スマートでクールなイメージの「技の毛利名人」そして、有名な16連射を筆頭に野性味溢れるプレイスタイルの「力の高橋名人」と個々のキャラクターも対照的で、実に興味深かったのを覚えています。ちなみに高橋名人はハドソン社員、毛利名人は一応フリーの立場でしたが、雨後の竹の子のように湧いてでた名人ラッシュで他にもバンダイの橋本名人やらナムコの河野名人、テクモの辻名人更に高橋名人の弟子と言われる川田名人Jrや桜田名人Jrなども出現しましたが、二人のカリスマに比べれば雑魚も同然ですのでサクっと割愛。
シューティングの最高峰「スターソルジャー」 |
そしてこのGAMEKING、ハドソンのソフトとして当時絶大な人気を誇っていたシューティングゲーム「スターソルジャー」を使った5本勝負の形式となっています。ハドソンのソフトを使うあたり、高橋名人有利のかなり卑怯なルールな気がするんですが、所詮高橋名人はハドソンの広報社員。立場上、他社のゲームをやるわけにいかなかったのでしょう。フリーの毛利名人がルールを受け入れる形となったようです。高橋名人の脳味噌が全部筋肉だから、ハドソンのゲーム以外融通が利かなかったという説もありますが。
映画は冒頭から二人の名人が決戦に向けて特訓をするシーンから始まります。
なんだか知らないけど、二人揃ってゲームに関係ない特訓ばかり。
毛利名人は、なぜかフィットネスジムで筋トレしたり、マメを箸でつかんで他の皿に移したり、高く積み上げた缶をダルマ落としの要領で引っこ抜いたり、どっちかって言うとマチャアキの隠し芸の特訓に近いことをやっています。
ジムで筋トレ | マメを紙皿に移す |
ダルマ落としの要領で缶を抜く特訓 | トランプのピラミッドで集中力を養う |
一方の高橋名人の特訓はさすが「力の高橋」と言うだけあり、マウンテンバイクで野山を疾走したり、工事現場で削岩機を使いこなしたり、居酒屋でテーブルに16連射をして料理皿を動かしたりとこれまた意味不明。
荒行をこなす名人 | 何故か工事現場で働く名人 |
バイクも止める | 16連射で茶碗を移動 |
そして、毛利名人がトランプのピラミッドを完成させ、高橋名人が16連射でスイカを割ったところで特訓が終了。
これが、伝説の16連射 スイカ割り! (マジスゲー!) |
これが何でゲームの特訓なのか全く説明無しのまま、ついに世紀の対決の時を迎えます。(後編に続く)