ある日一番達が通う大日本進学塾に突然現れた黒ずくめの男。手にはハンドグリップ(握力を鍛えるヤツ)これだけで十分アブない風貌ですが、お約束通り一番に挑戦を挑んできました。「受験界の魔術師!虎野巻二郎(とらのまきじろう)だ!」とか名乗ってます。自分で魔術師とか言ってる小学生、怖すぎなので俺だったら完璧にシカトしますが。
しかしそこは魔術師。ただ者ではありませんでした。一番が一時間掛けて解いた試験を、虎野巻二郎はわずか10分で解答してしまうのです。
その凄さに負けを認めようとする一番。しかし一番の親友でありライバルでもある常仁勝がすさかずツッコミを入れます。
「お前は試験犯罪者リストの第23項にのっている、カンニング巻二郎だ!」
そうです、虎野巻二郎はカンニングの魔術師だったのです。つーかもっと早く言え。
試験犯罪者リストにも載ってます |
しかし、証拠さえ見つからなければカンニングではないと開き直る巻二郎。犯罪者リストにのるわ、カンニング巻二郎なんてヨゴレなあだ名つけられるわ、彼も一応小学生なんですけど・・・親御さんが気の毒でたまりません。
そして翌日再戦を約束。しかもカンニング巻二郎は不気味な捨てゼリフを残して去っていきます。「おまえの必殺技はオレには通用しない」と。
なぜかハンドグリップ握ってます |
なぜ一番の必殺技が通用しないのか、一番達に不安がよぎります。親友の常仁は自宅のコンピューターで巻二郎の秘密を徹底的に調べます。そして分かった巻二郎の秘密。それは「関節技を得意とする」。意味が分からん。
そして決戦当日、巻二郎は一番に握手を求めます。その時、「ゴキッ!」という音が。そうです、巻二郎は握手で一番の右手首を破壊したのです。常に手にしていたハンドグリップ。そして「関節技」。なるほど謎が解けました。これが巻二郎の必殺技封じの正体でした。たかが受験でどこまでも卑怯な男です。
繰り返しますが彼は前途ある小学生です。
右手が使えず、そして敵は絶対バレないカンニングを使ってきます。またしても大ピンチの一番。その時なぜか射し込んだ日光が、一番にカンニングを見破らせました。「そこだぁ! 受けてみよ!四菱ハイユニマグナムショット!」
危険ですのでマネしないでください |
いきなり巻二郎の顔面めがけて「四菱ハイユニ」を投げつける一番。巻二郎の耳に付いていたイヤホンを破壊しました。そうです、巻二郎のカンニングの正体は「小型テープレコーダーで答えを聴く」でした。バレないちゅうか、むしろカンニングとして分かりやすい部類です。そして戦意を失った巻二郎へ一番のとどめの秘技「ジャンピングダブルゴッドハンド」で見事激勝。てか飛ぶな。
カンニング解明コーナー |
あくまでも個人的な意見ですが、カンニングよりも試験中に相手にエンピツを投げつけたりジャンプしたりする方がよっぽど受験生としてどうかと思います。
本日のレシピ ライバル: 虎野巻二郎 (技: カンニング) ルール: バレなければカンニングOK 一番の必殺技: ジャンピングゴッドハンド (消える魔しんゴットハンドのジャンプ版) |
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引用)「とどろけ!一番」 のむらしんぼ/小学館