とどろけ!一番 13

シリーズ連載: 伝説の受験マンガ とどろけ!一番 part13


前回、一番の志望校である開布中学の入試で落内豪角と決勝バトルを行い、見事勝利。一番の合格は当然揺るぎないものと思われていました。昨年も受験をしたにも関わらず、実は5年生だったという仰天事実が発覚。

もう一年受験生をやることになって苦節一年。ついに一番の念願が叶う時が来たのです。そして開布中学合格発表の日。一番達は絶対合格を確信し、自信満々で乗り込みます。しかしなにやら合格発表会場で人がざわめいてます。様子が変です。なんと、今年の開布中学の合格者は「なし」でした。これは一体どういうことなんでしょう?

気が付くと開布中学校長が土下座をして謝っています。

「みなさんまことに申し訳ありません。全責任は開布中校長の私にあります。今日かぎり校長の職を辞任します」


いや、入学前の学生に辞任言われても・・・どうすりゃいいんだ?

 責任の取り方が的はずれな校長

ここで一番、勘を働かせます

「なにかある。この事態の裏には何かとてつもない事実があるはずだ。」

まあ、そりゃそうだわな。誰でもそれぐらい分かります。

翌日、直接校長の家にかけ合う一番達。

「なにがあったのです?このままじゃ、納得いきません。」

そして重い口を開く校長

「うむむ、み、みんな心して聞いてくれたまえ。じ、実は・・」

 アルカイダ級の破壊工作

ズガーン!

何と絶妙のタイミングで校長の家が爆破されました!信じがたい展開です。口封じに家まで破壊する連中・・・一体事件の裏には何があるというのか。そして、爆発のあとに残された謎のルービックキューブ・・・

うさんくせえ・・・

すっかりびびった校長が一言言い残します、

「事件のかぎはそれだ!そのルービックキューブにあるのだ。」

さっそく一番は自宅でルービックキューブにチャレンジ。さすが一番!「キューブ全面同時読み」でアッという間にキューブを完成させました。そこに現れたキーワードが事件の黒幕を暴きました。なんとこのルービックキューブを完成させると、開布中学の入試問題の全回答が分かるのです。そして、それを金でPTAに売りさばいていたのは開布中学PTA会長の黒幕大造でした。悪人になるべくして生まれたような名前です。

神聖なる入学試験の不正を許せない一番は、黒幕大造へ勝負を挑みます。しかし、そこに割って入る男が一人、そう我らが大日本進学塾長、多田元春(ただがんばる)その人でした。

なんと、黒幕大造と多田元春は旧知のライバル同士。教育界を代表する悪と正の戦いがまさに今始まりました。明治36年の大日本帝国大学の問題で勝負です。

 受験界の重鎮同士の闘い

しかし、受験界闇の帝王と呼ばれる黒幕。一筋縄ではいきません。筆につけた墨汁を飛ばす黒幕。なんと、墨汁にしびれ薬を混ぜていたのです。卑怯すぎ!

さすがに闇の帝王じゃなきゃこんなの考えつかないです。

しびれ薬でアッという間に轟沈する塾長。偉そうに出てきた割にいくらなんでも弱すぎです。塾長の敵討ちに立ち上がった一番。試験続行です。一番はさすが無敗の受験戦士。しびれ薬入りの墨汁をガンガン飛ばしてくる黒幕を変形二枚返しで防ぎながらガンガン解答します。しかし、ラスト一問が・・・なんと「くずし字」で書かれていて読めません。

動揺する一番に黒幕の必殺技が炸裂!「円月筆法まぼろし書き!」いままでの数倍の勢いで墨汁がとんできます。ってかあくまでしびれ薬なんかい!

 しびれ薬の乱れ打ち(てか解答しろよ)

ついにしびれ薬を食らってしまう一番。意識朦朧、そして残された問題は読めないくずし字・・・一番、絶体絶命のピンチに陥りました。

足元ふらつき、なぜか(都合良く)あった近くの池に落ちてしまいました。しかしここで奇跡が起きます。池の中で問題を水に映すと、なんと水の流れとくずし字が一致して問題が読めたのです。いや、そういうもんじゃねえだろ?くずし字って・・

 まさに奇跡!

そして、水で墨汁を洗い流した一番は秘技レインボーストームで一気に逆転!一方の黒幕は勢いで墨汁をかぶってしまい轟沈です。一番またしてもやりました。そして、そんな汚い大人達の受験に嫌気がさしたのか、一番達は受験票を破り捨て「くそー!受験がなんだー!」と言うオチ。いや、オチてないから。

もしかしてまた一年やるんですか?

本日のレシピ
ライバル: 黒幕大造(技:円月筆法まぼろし書き
ルール:  明治36年の大日本帝国大学の問題
一番の必殺技: 秘技レインボーストーム


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引用)「とどろけ!一番」 のむらしんぼ/小学館

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