復讐野球マンガ「あばれ!隼」前編

復讐のベースボール「あばれ!隼」 前編










仕込みヅエで目くらまし!

こんにちは、J君です。皆様は野球マンガには大きく分けて二つのジャンルが存在することをご存知でしょうか?一つは、ストイックにリアルな野球を追及するタイプのマンガ。もう一つは野球の名を借りたバトルマンガです。



本日ご紹介する、知る人ぞ知る伝説の野球マンガ「あばれ!隼」はズバリ後者です。なんといっても主人公が野球をはじめる動機が「殺された兄の敵討ち」ですからね。穏やかな話になろうはずがありません。


リアル路線の野球マンガというのは例えば、「キャプテン」「第三野球部」「タッチ」などですね。意見が分かれるところですがギリギリで「ドカベン」もこちら側に入ると思われますが、いわゆる名作テイストが漂っています。



一方で野球バトルマンガの方は、代表的なところでは「アストロ球団」「逆境ナイン」「地獄甲子園」等々があげられます。今思えば、「巨人の星」なんかもこちらのテイストに近い気がします。とにかく魔球と秘打を惜しみなく繰り出し、試合に勝つこと自体よりライバルをブチのめすことに重きが置かれがちです。ルールも必ずしも野球に沿っている必要はありません



そんな中「あばれ!隼」をご紹介していくわけですが、どんな野球マンガかといいますと、その名の通り、主人公「隼次郎」が大あばれするマンガです。・・・と、ここでレビューを終了してしまっても間違いではないのですが、それだとレビューというより単に前説がダラダラ長いだけの日記になってしまうのでちゃんとレビューすることにします。






一見、普通の野球マンガだが・・・



まず、冒頭にもご説明した通り、この野球マンガのテーマは「殺された兄の敵討ち」です。舞台は甲子園大会の決勝。主人公隼次郎の兄、隼太郎がでライバル柳生重吾の打球を受けて倒れるシーンから始まります。






擬音がただ凄いだけのスイング



「柳生天狗太刀その六、火乱房!(からんぼう)」

早速、ライバル柳生重吾の意味不明な秘打が飛び出します。どう考えてもただバット振ってるだけの気がしますけど。・・・この時点ですでに普通の野球マンガにはならない雰囲気ムンムンですが、カッコつけて打ったわりにただのピッチャーライナーになります。隼太郎がこのカッコつけ野郎を打ち取りました。





優勝目前で・・・



「これをとれば優勝だ!」





仕込みヅエの目くらまし炸裂



「ビカッ」





「ボゴッ」て・・・モロです



「ボゴッ」

って、えー!なに?今の、途中の「ビカッ」っていうの何?

・・・そんなわけで、観客席にいた謎の黒装束達の仕込みヅエによる目くらましで柳生のピッチャーライナーが顔面に直撃してしまった隼太郎は、これが元で死んでしまいます





壮絶な展開







衝撃の事実



その後、目くらましをした黒装束達の正体がライバルの柳生重吾の手下達であることを知った弟の隼太郎。当然、次郎は怒りに燃え、やっていたボクシングをやめて野球に転向。柳生一族へ野球で復讐することを誓うのです。なんて重苦しい展開でしょうか・・・。そんじょそこらのイチロー、松井に憧れて野球を始めたさわやか野球青年とは背負っているモノが違うという話です。





復讐を誓う次郎





野球に転向した隼次郎はボクシング時代にアッパーを必殺技としていたため、その筋力を生かしアンダースローの投手としてデビューします。その剛速球はバックネットの金網のぶち破り、その先の桜の木まで折ってしまうほどの凄まじさ。というか完全にリアル野球マンガでやっていくことを放棄していますね。




ありえない威力





しかしこのアンダースローは、威力はあってもコントロールに難があり、ボールがあさっての方向に行ってしまうという欠点がありました。そこで制球力をつけるために、野球部の天才マネージャー月下学が、あるものを次郎に装着させます。





罰ゲームのようなデザイン



なんと投球フォームが崩れると電気が流れるという罰ゲームのようなギブス。明らかに巨人の星の大リーグ養成ギブスのパクリっぽい発想ですが、見た目がモビルスーツ風にアレンジされてイカれてしています。





授業中もつけてます



しかもこのギブス、自分でははずせないために家でも学校でもつけるハメに。本当の意味で罰ゲームです。そして家で投球フォームを試行錯誤している最中、落っこちて横に傾いた兄の遺影をヒントに、投球フォームに開眼。魔球「ハヤブサパイルボール」を完成させました。





傾いた遺影がヒント



「これだ!!」

これだ!はいいけど、不謹慎なので傾いた遺影は元に戻しておいた方がいいと思うのですが・・・。





硬球が真っ二つ



その後は、宿命のライバルでバットの代わりにいつも日本刀を持ち歩いている銃刀法違反スレスレなライバル柳生重吾にパイルボールを刀で真っ二つに切られて挑発されたり、





かなりの危険人物です





金網をも突き破るパイルボールをキャッチできる捕手としてドカベン岩鬼の劣化コピーみたいなキャラ、一文字竜が加入したりと主要キャラが出そろい、甲子園大会予選に突入します。



ドカベンそのまんまの展開





そんなわけで後編では、絶対甲子園の出場資格が与えられてなさそうな、ビジュアル的に狂いすぎのライバル高校達をご紹介していきます。ちなみに一試合目に出てくるルール無用の暴力野球を得意とする武骨館高校はこんな感じです。



高校野球とは思えません



ユニフォームにデフォルトで腹巻きが装着されている野球部なんてJ君ははじめてみましたよ・・・。では後編にご期待ください。





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参考) レビュー → あばれ隼レビューfroth~コーラの泡~様) amazon → 

出典) 「あばれ!隼」 古沢一誠/峰岸とおる/小学館