ゲームセンターあらしにはじまり、とどろけ!一番、ザ・ゴリラ等数々の熱い漫画を生み出してきたコロコロコミック全盛期。それらの大ヒットマンガ群の共通項は、ジャンルに関わらず
「どんな些細なことでも命がけ」であること。
「ライバルや敵の強さは理不尽なほど良し」であること。
「必殺技は物理の法則を特に考慮しなくて良い」などといった、
ジャンプ三原則をも遙かに凌駕するコロコロコミックヒットの法則なる物が暗黙のうちに形成されていたのではないかと考えます。
そういった黄金律に則った作品のうち、非常に重要な作品を当サイトではまだ紹介をしておりませんでした。そう、今回ご紹介する作品こそが、「あらし」「一番」に匹敵するコロコロ第三の刺客「釣りバカ大将」なのです。作者は桜多吾作先生。先生はなんと、かの永井豪とダイナミックプロ所属でいらっしゃるとのことで、モミアゲ、極太眉毛等で作品中暑苦しいまでの男臭さを表現しつつも、女性キャラが登場すれば容赦なく脱がすという永井豪スピリットを見事なまでに体現しておられます。
このマンガのテーマはもちろん、ただの「釣り」にあらず。「激釣り」「秘釣り」こそ、このマンガの真骨頂なのです。みなさんそこんところ、よく理解しといてくださいね。ちなみにJ君は全く理解できませんでしたが。なんなんだよ・・・「激釣り」って。
主人公は「釣大将(つりたいしょう)」そして、そのライバルが「流竿次郎(ながれさおじろう)」どちらも一寸のひねりも許さない釣りバカなストレートネームです。そら、このキャラ設定でビリヤードマンガだったら即打ちきりだわな。
流竿次郎(キバヤシではありません) |
お金持ちのボンボンで、釣り道具には金に糸目をつけず、科学的データを元に釣りをする流竿次郎に対し、野生の研ぎ澄まされた勘と、驚異的な体力、バーゲンで買った安竿で対抗する釣大将。あまりに対照的な二人の個性は、第2話でいきなり炸裂します。
魚がいるとは思えないんですが・・
あの波を乗り越えてその先にいるスズキを釣った方が勝ちだ!
釣りバカというより本物のバ・・・とにかくこの釣り少年達がいかに釣りに命を賭けているかが分かってもらえると思います。
これが真の釣りバカだ! |
そして、大将はなんとサーフィンの要領で波の中を横切ります、
「波の中にいる魚は波の中でこそ釣れるんだ!」
スゲー無茶言ってますが、見事スズキの激釣りに成功。
一方の竿次郎は車ごと波にのまれて自滅です(釣りバカでなく本物のバ・・)
これが激釣りだ! |
そんなわけで数々の秘技が飛び出す激釣りマンガ、「釣りバカ大将」今後の展開にご期待ください。