「ニャロメのおもしろ性教室」 後編・・・30代からの性教育

30代からの性教育 「ニャロメのおもしろ性教室」 後編











さすが赤塚先生!俺たちが言えないことを平然と言ってのける!

こんにちはJ君です。故・赤塚不二夫先生の知られざる名作「ニャロメのおもしろ性教室」レビュー後編のお時間です。レビュー前編は大反響をいただきましてありがたいと思うと同時に、みんな小学生レベルの下ネタが大好きなんだなということを確信した次第です。



後編でもきっと皆さんの期待に違わぬディープな性の世界をご紹介できることと思いますが、まず前編の簡単なおさらいからはじめましょう。






「た・・・た 立ってるんだ!」





勉強になりますね



「これを勃起というニャロメ」

・・・というような色々タメになるお勉強をいたしましたね。いやあ、とてもビックリです。何がビックリって、「バカボンも勃起する」という事実です。まあバカボンといえど男の子ですからね。ちなみに「勃起」を小池一夫先生風にいうと「エレクチオン」といいます。非常にどうでもいいですね。



あんまり勃起勃起いっていてもアレですので後編レビューですが、まずはお約束。






相変わらず散々なアッコちゃん



おなじみ、ひみつのアッコちゃんへのセクハラシーンを挨拶代わりにご紹介しておきます。さて、男性が女性を見て性的興奮が起こるメカニズムについて解説していきます。恋愛と性の結びつき・・・この摩訶不思議なメカニズムを赤塚先生が明快なイラストによってズバッと解説しています。





目が怖い



子供が見ると一生トラウマになってしまいそうな実にシュールな図なわけですが、特に注目なのは以下のくだりです。





言っちゃった・・・



「性欲が高まっているときは女性がブスでも美しく見えてしまう!」

・・・さすが赤塚先生!俺たちに言えないことを平然と言ってのける。そこにシビれるあこがれる。あまり深くは言及しませんが・・・なんていうか宇宙の真理を見た気がします。



さらに、本作品では、子供が本当にここまで学ぶ必要があるのか?というディープな性の世界をご紹介しています。まずはメジャーなところで同性愛についてです。





愛さえあれば・・・



まあこういうイラストがでてくることは想定内なわけですが、さらに具体的な男性同士の性行為の方法にまで一歩踏み込んで解説。









バカボンのリアクションが凄い



うん・・・いろんな意味で勉強になりますね。

まあ、こちらの世界について詳しく知りたいことがあれば、よしながふみ先生の作品などを読む方がよろしいかと存じます。





続きまして夫婦交換、いわゆるスワッピングについてです。というか、これは性教育の範疇なんでしょうか・・・?バカボンパパ一家にいきなり訪れたバカ田大学の後輩夫婦がなんとスワッピングの申し出をしてきます。





えーってなるわな



そりゃ奥さんもびっくりですよ。





ノリ良すぎ



しかし、意味が分かってるのか分かってないのか・・・パパはスワッピングにノリノリです。もう最近の若ノ鵬の発言並に無責任。そら殴られます。そして、スワッピングに続いて、SMの世界です。





衝撃のシーン



なんと!バカボンママがムチで打たれる衝撃シーン。いくら話の成り行き上とはいえ、バカボンママも散々な目に合ってますね。離婚して慰謝料とれるレベルです。

ちなみにこのSMの解説が子供向け学習マンガとしてはことのほか詳しく描かれております



アッコちゃんの表情が萌え



Sの道具一覧





やけに詳しい・・・



Mの道具一覧

・・・そんなに詳しく描かなくてもいい気がするんですが。





ゴム&革フェチ



その他、さりげなくフェチズムについても触れられています。これはゴムとか革製品のフェチですね。メジャーどころの足フェチとかを飛び越していきなり革とかゴムというチョイスがマニアックです。



次の章では章これまた性教育には必要不可欠な知識、性病です。





いたチンチン



「おチンチンがいたいよう」 「いたチンチンだよう!」

この性病についても赤塚先生の素晴らしいイラストによって性病の恐ろしさが伝わりまくりです。





グロすぎ描写



怖すぎ!なんか怖さの方向性が違う気もしますが、性病については青少年がビビるぐらいが丁度いいのかもしれません。



次の章は避妊についてです。ここではおそ松くんのパパが、若気の至りで子供を六人も産んだことで経済的に苦しく、後悔しているという、おそらくおそ松くんファンが一番見たくなかったリアルなシーンが描かれています。



一見平和なファミリーだが・・・







パパ後悔中







人工中絶て!



これは・・・いろんな意味でブルーになりますね。「人工中絶」とか、もはやおそ松くんという作品の存在意義に関わる問題です。



そんな生々しい話の流れから避妊についての話に展開するわけですが、ここではお約束のコンドームの付け方についてイラストで学んでおきましょう。



よーく勉強しましょう





ちなみにイボ付きコンドームはあまり意味がないのだそうです。わりと個人的な感想に踏み込んでるような気もしないでもないですが、イボ付きをご利用予定のある方は参考にしてください。



そ、そうなの??





さて、いよいよ最後の章になりますが、いよいよもって性教育本としては画期的な内容に。なんと「性の未来の姿」についてです。未来の性といっても要するにこれは・・・ダッチワイフについての話です。例によって、またむやみにノリのいいバカボンパパがダッチワイフ作りを開始。





相変わらずノリ良すぎ







これはひどい



これはひどい。ドンキとかで売ってる空気嫁より酷いレベル。

ちなみにいろいろ機能もついているようです。





なんか違う・・・



・・・それはもはやダッチワイフではないのでは?



ちなみに先日、12月1日は世界エイズデーだったわけですが、1983年に刊行された本書でも性の未来ということで、いち早くエイズについて取り上げております。





まさかのオチ



なんと自ら体を張ってエイズの恐ろしさを訴えるバカボンパパ。ニャロメ先生のビビリ方もハンパじゃありません。なんというか・・・説得力抜群ですね。かつてこれほどまでに性に進撃な姿勢を見せたマンガキャラはいたでしょうか。



というわけで、「二次元は裏切らない」とか「福原愛はオレの嫁」とかいってる若者が世界中で増えている昨今で、「30歳の保健体育」なんて本も出ているわけですが、この「ニャロメのおもしろ性教室」についても是非読んでいただき、もう一度性について考え直していただきたいと思った次第です。それにしても、イボ付きコンドームは役に立たないのか・・・知らなかったなあ。



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出典) ニャロメのおもしろ性教室  赤塚不二夫/角川文庫/西武タイム

参考) Amazon → 


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