『カップラーメン×ラブコメ 』のありえないコラボ 「ときめきインスタントラーメン」
カップメンからはじまるラブストーリー
こんにちは、J君です。皆さんはインスタントラーメン好きですか?栄養はあんまりないけどカロリーはガッツリとれる。そんな現代人の食生活における強い味方、インスタントラーメン。まあ、よっぽどロハスな生活をしてる人以外は好きなんじゃないかと思います。
今回は、そんなインスタントラーメンの素晴らしさを読みながら理解できるマンガ「ときめきインスタントラーメン~恋はすばやく3分間」をご紹介します。しかもタイトルからも想像できるとおり、ラブコメの要素も入っています。はたしてその必然性はあるんでしょうか。早速検証してみましょう。
さて、このマンガ、出版社がなんと「旺文社」です。旺文社といえば参考書とか問題集とかばっかり出している会社というイメージが強いのですがマンガも出してたんですね。しかもよりによってタイトルが「ときめきインスタントラーメン~恋はすばやく3分間」ですからね。サブタイトルまでインスタントな感じになっています。なんだよ、「恋はすばやく3分間」て。テレクラか。
要するに、日本が誇る発明品インスタントラーメンの素晴らしさをマンガ仕立てで伝えるという主旨なのですが、なぜかストーリーがラブコメタッチになっているので話がややこしくなっています。
当サイトでは以前、トイレ工事とラブコメをコラボさせた作品「水道工事店物語」をご紹介しました。この組み合わせも十分意味不明だったわけですが、今回はインスタントラーメンでラブコメですよ。どうしてこう、なんでもかんでもラブコメの要素を盛り込みたがるんでしょうね。当時のトレンドだったのでしょうか。そういえばボウイの曲で「インスタントラブ」というのがありました。たぶん全然関係ないと思いますけど。
さて、早速あってないような感じのストーリーをご紹介しましょう。
主人公はアメリカから日本にやってきた陽気な男、ジョンソン。 以前ジョンソンの家にホームステイで泊まりに来ていた日本人、みゆきに会いに、あわよくば口説こうと思って日本にやってきたのですが、たまたま食べたカップラーメンにハマってしまい、毎日インスタントラーメンばかり食べる変なガイジンになってしまうという話です。
なぜかイラッとさせる主人公
この男がジョンソン。「オーウ!」とか「ヘーイ」とか・・・すごいベタなアメリカ人キャラです。軽くイラっとさせられますね。
このジョンソンがみゆきの家を訪ね、みゆきの弟、稔に夜食のカップラーメンを食べさせてもらったところ、すっかりハマッてしまいます。ハマるというか、ジャンキーのレベル。
カップラーメンジャンキー
それ以来、どこに行っても食べるのはカップラーメン。原宿を観光してもランチは外でカップラーメンです。クレープとかもっと名物っぽいもの食べればいいのに・・・。
外でも食ってます
そんなこんなで、実にさりげなく自然な流れで日本が誇る発明品、インスタントラーメンについての解説が入ります。
突然解説がはじまります
「即席めんの第一号は昭和33年に出たチキンラーメンなんだ!」
へぇそうなんすか
「九州地方を中心に棒状めんも発売されたんだ。」
なんか画がおかしい
「46年に登場したのが、手軽な発泡スチロールのカップで、新しいタイプのスナックめんなんだ!」
いやぁ実に自然な感じで不自然さはまったくゼロですね。マンガを読みながらカップラーメンの知識がスイスイ頭に入っていきます。シルシルミシルの堀君もビックリするレベル。
あと、すでに忘れかけていましたが、「ときめきインスタントラーメン~恋はすばやく3分間」のタイトルどおり、ラブコメの要素も入っておりますので紹介しておきましょう。
自信たっぷりにみゆきを口説くジョンソン
冒頭にもご紹介したように、主人公のジョンソンはみゆきに惚れており、作品中何度となくアメリカンなラブアタックを試みます。そのアメリカンぶりは軽くイラっとさせるほどに積極的です。さすが自由の国ですね。そんな中、実に自然な感じで、まるでストーリに溶け込むかのごとく、「インスタントラーメン意識調査」の結果などが紹介されます。 勉強になりますね。
急にアンケート結果発表
「インスタントラーメンの良さ・ベスト3」
内容も微妙です・・・
「加える具・ベスト3」
そうか、ヤングは生卵をラーメンの具にトッピングするのが人気なのか・・・と、それはさておき、みゆきにはすでにイケメンの彼氏がいました。しかし彼氏は仕事が多忙でみゆきと最近すれ違いの生活です。そんな中で、みゆきはジョンソンの積極的なアプローチで次第に心が揺れ・・・
ジョンソンは眼中にありませんでした
ることは全然なく、彼氏にプロポーズを受けて結婚します。まあ突然日本に来て、インスタントラーメンばっかり食ってる変な外人と結婚しようと思う人はなかなかいないですよね。それが正常な人の判断だと思います。
ざまぁ
そしてフラれたジョンソンは絶望のどん底へ。読んでるほうは不思議とスカッとした気分になります。
インスタントラーメンがきっかけで決断
その他にも、みゆきの弟、稔はプロ野球選手か進学か将来に悩んでいたのですが、インスタントラーメンがきっかけでプロ野球の道に進むことを決意します。インスタントラーメンとプロ野球て。まったく関連性がないですね。
さて最後に、この手のマンガではお約束のインスタントラーメンを使ったレシピをご紹介しておきます。どれも手軽に作れて美味しいものばかり!お試しあれ!!
■ハワイアンラーメンボード
パイナップル・キウイ・サクランボを使います
女性向け=フルーツという安易な発想がナイスですね。ていうかインスタントラーメンのためにわざわざパイナップル買いますかね?普通に作ったほうがおいしい気がします。
■カルボナーラ風やきそば
スパ王でいいよ・・・
インスタントラーメンでカルボナーラです。すばらしい発想です。インスタントラーメンをパスタに変更したら完璧でしたね。
■グラタン
ラーメンはむしろ入ってない方が・・・
なんと、インスタントラーメンを具に使ったグラタンです。これも独創的なアイデアです。インスタントラーメンの部分がマカロニならベストですね。惜しい。
そんな感じで、たぶん史上初のインスタントラーメンラブコメ「ときめきインスタントラーメン~恋はすばやく3分間」をご紹介しましたがいかがだったでしょうか?予想通りストーリー自体は相当なやっつけ具合で、かなりの脱力感に溢れていますが、インスタントラーメンが素晴らしい日本の発明品だというのは伝わってくる作品ですよ。旺文社もなかなかやりますね。ちなみにレシピにチャレンジする場合はくれぐれも自己責任でお願いしますネ!
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出典) 「ときめきインスタントラーメン~恋はすばやく3分間」 旺文社/シーズ/井上大助
参考) Amazon → ■