「水道工事店物語」日本初?のトイレ工事ラブロマンス

日本初?のトイレ工事ラブロマンス「水道工事店物語」











全国の水回りファンの皆様、お待たせしました!

こんにちはJ君です。水の豊富な国、日本において毎日の暮らしの安心に欠かせないものといえば・・・やっぱり水回りですよね。



いきなり森末慎二のCMっぽい感じで恐縮ですが、本日ご紹介するマンガは、日本でも類を見ない水道工事・・・それもトイレ工事にスポットを当てたマンガ「水道工事店物語」です。次々と明らかにされる便器に隠された真実をたっぷりとご堪能ください。


少女マンガタッチ



表紙を見てもお分かりの通り「水道工事店物語」は、そのマニアックなタイトルに反して少女マンガタッチの絵柄です。便器と少女マンガ・・・いきなり凄いギャップが読者を襲うわけですが、おおまかな内容はアルバイト上がりで水道工事店に就職したロックバンド青年のトシが、先輩達にトイレ工事のノウハウを教えられ、時にはお客さんに怒られ反省したりしながら一人前の水道工事職人を目指すというストーリーです。



主人公トシ





もちろん少女マンガタッチですから同期の女の子との甘酸っぱいラブコメまであるという始末。カテゴライズするなら青春トイレ工事ラブロマンスといったところでしょうか・・・。



ちょっとしたラブコメもあり







しかし、それ以上にこのマンガが凄いのは市販されているマンガとは思えないほどにディープな水回りの描写・・・具体的には便器の仕組みやトイレの工事の手順について恐ろしいほど詳しく、分かりやすく描かれているところです。その詳しさといったら、読んでいるだけで便器の構造が理解できてしまうレベルです。ます、基本となる便器の種類からですが・・・





お宅の便器は何式?



便器は形や機能によってサイホン式、サイホンゼット式、洗い落とし式等、大きく5種類に分けられます。





サイホン式



洗い落とし式



便器の種類もいろいろあるんですね。これを覚えておけば、新築やリフォームの際はもちろん、友人・知人の家でトイレに入った時に「ほう、これはサイホンゼット式ですね!」などと知識を披露することもできます。する必要ないけど。





タンク断面図



見落としがちなタンクの構造も明快に解説されています。これでトイレのタンクが溢れても自分で直せますね。気になるあの娘のトイレの水漏れを直してあげれば貴方もモテモテです。たぶん。





マニュアル並に詳しい



便器取り付け工事についても実に事細かく描かれていて、完全にマンガのレベルを超えています。もはや取り付けマニュアルだよこれ。



さらに注目したいのが、いわゆる便器の「おつり」対策。人に相談しづらい内容なので、対策も人それぞれですよね。便器の一番奥の水深の深いところに腰掛け、おつりを最小限にする方法水の浅い陶器の斜面部分に着水させる方法着水する瞬間に腰を上げる方法等々・・・皆さん独自の手法でおつり対策をしていると思われます。そもそもなんで便器にあんなに水を張っているのか、なければおつりなんかないのに、と思うのは素人の浅はかさです。ちゃんとあの水には意味があるんですね。





水封・・・なんかカッコイイ



便器にたまっている水は「水封」といって下水管から臭いや虫が上がってくるのを封じる機能と、汚れをくっつきにくくする働きがあります。「水封」て、なんか陰陽師が使う技っぽくってカッコイイですね。そして・・・トイレ工事屋さんお薦めのおつり対策はズバリこれです。





公式おつり対策



水面にトイレットペーパーを浮かべておく。

トイレ工事屋さんが言ってるのだから、おそらくこれがオフィシャルのおつり対策といっていいんでしょうね。ちなみにJ君は最初からこの方法でやってました。まあ全然エコじゃないんですけど。





男性用小便着



あと、気になったのは、この作品では節水に有効ということで、やたらに自宅に男性用小便器を設置するのをお薦めしてることです。



オフィスならともかく、自宅に小便器を設置している人って今まで聞いたことがないんですけど、J君が知らないだけでそんなブルジョアな方が普通にゴロゴロいるもんなんでしょうか、いらっしゃったら是非ともJ君にご一報ください。いや、別にしなくていいか。





さて、ここまでトイレ工事に詳しい少女マンガを描いていったい誰が得するんだ・・・?おそらくこれを読む9割以上の方が疑問に思うのではないかと思うのですが、その秘密はこの「水道工事店物語」を出している出版社にありました。





価格もなかなか・・・



TOTO出版



・・・!?

J君は、「TOTO出版」っていうのをみて「えぇっ?あ、ああ・・・」と妙に納得してしまいました。そうです。おそらくTOTOさんが水回りに対する熱い思いをぶつけるために作った出版社、それがTOTO出版なのではないかと思われます。他のTOTO出版の出版物を見てもやはり他に類を見ない熱いラインナップがズラリです。



「マッターホルンの空中トイレ―女性登山家が語る山・旅・トイレ」

「やんごとなき姫君たちのトイレ―西洋かわや物語」

「女のトイレ事件簿―ナプキン先生 性と生を語る」



などなど・・・特定カテゴリーネタで突き抜け過ぎている感があるのですが、さすがTOTO出版としか言いようがありませんね。でも、個人的には自分のあだ名がナプキン先生だったら先生やめたくなる気がします。



ちなみにTOTO出版から、本作の続編となる「水道工事店物語2」という作品も出版されているのですが、さすがのJ君もそこまで水回りマニアじゃないので未読です。さらにワンランク上水回りワールドに興味のある方はあわせて読んでみてはいかがでしょうか・・・。



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出典) 水道工事店物語 TOTO出版/佐藤美加/全国管工事協同組合連合会

参考)  Amazon →   レビュー → 


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