「大正野郎」で学ぶ、独り大正デモ暮らしの極意 モテたければ芥川龍之介ヘアーにすべし!!

モテたければ芥川龍之介ヘアーにすべし!!「大正野郎」で学ぶ、独り大正デモ暮らしの極意






デートの前には仁丹!絶対忘れるな!!
こんにちはJ君です。生まれる時代が違っていればモテモテだったはず!そんな悩めるモダンボーイズ&ガールズ達が集うことでお馴染みの当サイトですが、本日はそんな皆さんのために大正時代の雰囲気をたっぷり味わえるオツなマンガをご紹介したいと思います。

ご紹介するマンガは「大正野郎」。欧米に染まりきったわが国の風潮に逆行するかのごとく、あえて大正時代のライフスタイルを徹底的に貫く青年の物語です。これを読めば貴方も人生観が変わり、結果モテモテかもしれません!


「大正野郎」の作者は山田芳裕先生「へうげもの」「デカスロン」「ジャイアント」などの代表作を持つ山田先生ですが、その山田先生のデビュー作がこの「大正野郎」です。1987年から1990年にかけて断続的にモーニング誌上に掲載されていた作品です。

主人公は平徹(たいらてつ)という大学生で、言葉遣いからファッションまで徹底して大正浪漫的なライフスタイルにこだわる青年です。大正浪漫っていうと平成の世にあっては逆にレトロでオシャレだよね!みたいな風潮もありますが、平の徹底ぶりはもはやファッショナブルを超えて変人の域に入っています。


なぜかテレビだけ今時っぽい

デフォルトでちゃぶ台蓄音機ボンボン時計・・・大正浪漫を代表するアイテムが並んでいます。蓄音機もボンボン時計も一般的な大学生の一人暮らしにはどう考えてもジャマですが、大正野郎にとってはマストなインテリアなのです。


本気の目

「やっぱり竹久夢二はいいな・・・」
部屋に貼ってあるポスターもアイドルなんかではもちろんなく、大正時代を代表する画家、竹久夢二の画です。貼ってあるだけでなく見つめてうっとりしちゃってます。わかりますか?単なるファッションじゃありません。本気(ガチ)なのです。

そして大正時代と文学は切っても切り離せませんね、文学青年でもある平の理想のイケメン像はもちろん


芥川ヘアー

芥川龍之介であります。芥川になりたければまず髪型から入るべし。そういうことですね。
平が住んでいるのは浅草の下宿屋です。普通なら上京して一人暮らしで大学デビューだ!と張り切る大学生が多いはずですが、あえての下宿セレクト。しかも浅草。尋常じゃない渋さですね。


おまたへ・・・通じるのか?

こんな感じで、下宿先の家族や下宿仲間と一緒にちゃぶ台を囲んでご飯を頂きます。非常に風情がある感じです。そしてさりげなく「おまたへ」とか言ってますね。これも大正ことばなのでしょうか。

他にも平の言葉遣いに対するこだわりは色々あります。


犬っぽい

「うん」 → 「おん」


これはまあ伝わるかな・・・

「たっぷり」 → 「たっぷし」


すごい顔して言うのがポイント

「ヤバい」 → 「遺憾」


家ダニじゃありません

「なにっ!」 → 「だにっ!」


ほとんど方言の世界

「くそー」 → 「きっそー」


ただの誤用

「ファミコン」 → 「フミコン」

こんな言葉遣いがごく自然に、ネイティブに出るのですから身も心も大正時代に捧げてると言えましょう。ある意味バイリンガルです。ちなみにフミコンは単なる言い間違えなので大正は関係ありません。

そんな徹底した大正野郎の平もやはり男子。しかも遊び盛りの大学生ですからガールハントには余念がありません。女子を口説くときもビシッと大正ファッションで決めます。


文庫本は必要あるのか?

細身のタイにオリーブ色のスーツ、胸には二本刺しの万年筆。そしてポケットにはさり気なく龍之介の文庫本を忍ばせます。スーツは三越のオーダースーツだったりします。大正野郎は服のブランドよりも、どこに注文したか・・・三越とか伊勢丹とかそういうところにやたらにこだわります。不況だったとしても決してドン・キホーテあたりでは買わないことでしょう。


丸善て本屋かと思った・・・

浅草の靴店、丸善で買ったマナスルシューズを履いて・・・


今だったらフリスクですかね

口には仁丹を含み・・・


パーペキです

待ち合わせ場所は銀座の服部時計店前(現・和光)です。


これはウザい

そして己の文学への熱い思いを語れば、女子はもうイチコロ!


まあそうなるわな

・・・でもなかったみたいです。ガッツリふられました。まあこれだけこだわりが強いと、今どきの女子大生にとっては正直キッツいですよね。ほとんどの女子がついていけないことでしょう。


ゴールデンバット知ってる?

その他にも吸うタバコはゴールデンバット煙管(キセル)限定だったり・・・


美容師も動揺してます

美容院に行けばお約束のように芥川龍之介カットを頼みます。


あえて腕時計じゃないところがミソ

女子の誕生日プレゼントには懐中時計を贈り・・・


最近のロードバイクとは一線を画します

そして自転車はもちろん、三越で注文した山口ベニーサイクル!
いや、山口ベニーサイクルとドヤ顔で言われても全然知らないんですが・・・。

このように周りがドン引きするレベルの徹底した大正浪漫っぷりを発揮する平の数少ない理解者が下宿屋さんの娘、由貴ちゃん。おっとりしていて家庭的な気立てのいい娘です。


下宿のマドンナ由貴ちゃん

普通の女子と相容れない平は、次第に由貴ちゃんに魅かれていくのですが、その恋愛模様の行方は果たしてどうなるのか・・・?ということで独り大正デモクラシーを実践するマンガ、「大正野郎」をご紹介しましたがいかがだったでしょうか?

大正浪漫はオシャレですけど、何事も限度を超えてやり過ぎると非モテになるということがお分かりいただけたと思います。ですが、モテるモテない関係なく大正暮らしに興味があるという皆さんには必見のマンガですよ!



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出典) 
「大正野郎」 山田芳裕/講談社

【告知】日刊サイゾーで「ザオリク的マンガ読み」という連載をはじめました!

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