「ヒヤマケンタロウの妊娠」時代はイクメンからウムメンへ!男が妊娠するマンガ

時代はイクメンからウムメンへ!男が妊娠するマンガ 「ヒヤマケンタロウの妊娠」


「もしもし父さん?俺…妊娠した!!」
子育てするメンズ、略して「イクメン」という言葉は世間にすっかり定着するようになりました。今はイクジイって言葉もあります。そう、孫を育児する爺のことです。ミクシィみたいですが違います。もちろんイクバアもあります。イナバウアーみたいですが違います。

ところでイクメンとかイクジイなどを遥かに超越した概念である、「男の妊娠」をテーマにしたマンガがあるのをご存知でしょうか?J君がはじめてその噂を耳にした時、いやいや、いくらなんでもさすがにそれは都市伝説だろうと思っていたのですが…なんと、本当にありました。男が妊娠するマンガが。その名も「ヒヤマケンタロウの妊娠」という作品です。



新しいマタニティマーク?

「ヒヤマケンタロウの妊娠」の作者は坂井恵理先生。2013年の作品ということで当サイトでご紹介するマンガとしてはかなり新しい作品の部類ですが、こんなミラクルな設定の作品は是非とも後世に伝えるべき!という衝動が抑えきれなかったので紹介することにした次第です。


検査薬の形は一緒です

本作品の舞台は、男も妊娠できることが発見されてから10年後の日本。男性が妊娠するようになったといっても女性に比べて10分の1の確率であり、まだまだ珍しいケース。妊娠している男…いわゆる「妊夫(にんぷ)」はまだまだ社会的には理解が進んでおらず、肩身の狭い思いをすることになるのです。

主人公の桧山健太郎(ひやま・けんたろう)は若くして部長の役職につくバリバリのエリートサラリーマン。イケてる独身メガネ男子です。しかし、ある日突然妊娠が判明。働き盛りに予期せぬ妊娠で動揺を隠せません。


男でもつわりがあります


もはや女性専用じゃない

ぽっこりお腹に、忍び寄る「つわり」。さらに電車では女性専用車両を薦められます。


ちゃんと男×女です

「部長ってゲイだったんですか?」
「男だって女が相手じゃないと妊娠しないよ!?」

こんな感じで思いっきり「妊夫」は社会的に誤解されています。本当は、普通の男女の性交渉で男性の方が妊娠することがある、というだけなのです。つーか、この部下ズケズケ言いすぎ。デリケートな話題なんだから、もっとオブラートに包んで欲しいわよね!(怒)


ウムメンカフェ

こんな状況に絶望し、一時は堕ろすことも考える健太郎ですが、そこは仕事のできる男。この逆境をむしろプラスに利用することを思いつきます。そう、自らを広告塔にした「ウムメン」ビジネスの立ち上げです。妊夫とイクメンに優しいレストラン、その名も「ウムメンカフェ」


いよいよ臨月

とうとう臨月を迎えた健太郎。この後、前代未聞な感動の出産シーンへ!!
そしてはじめは妊夫をバカにしていた部下の一人も、健太郎の影響を受けてウムメンに。健太郎の努力により少しずつ妊夫が理解され、世の中が変わりつつあります。すばらしいですね!!


マタニティボーイ

そして時は流れ…健太郎の息子、幸太郎も迷わずウムメンに!!親子二代でウムメンですよ。こんな時代がくるなんて感無量です!!??

というわけで、男が妊娠するマンガ「ヒヤマケンタロウの妊娠」をご紹介しましたがいかがだったでしょうか?設定こそブッ飛んでいますが、妊娠に関するアプローチは至って真面目で、不妊の問題、少子化問題などにもきちんと触れており、読めば男でも妊婦さんの不安な気持ちがわかる、そんな作品となっております。正直、J君も完全に興味本位で読みはじめましたけど、最後はほっこりした読後感になりました。


彼女にはちゃんと報告しましょう

ちなみに「妊夫」が出産する場合は、女性と違い産道がないので、必ず帝王切開になるそうです。当サイトをご覧の男性諸君もいつかウムメンになった時のために、覚えておくといいかもしれませんよ!!

【追記】Nexflixで実写化するみたい!

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出典)「ヒヤマケンタロウの妊娠」 坂井恵理/講談社

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