「ヒメレス」吉田沙保里もビックリ!!霊長類最強のユルさ!女子レスリングマンガ

吉田沙保里もビックリ!!霊長類最強のユルさ!女子レスリングマンガ 「ヒメレス」 レビュー

今こそ読みたい!女子レスリングマンガ!!
リオ五輪、日本勢のメダルラッシュ(と安倍マリオ)で大変盛り上がりましたね!とりわけ注目を集めたのは女子レスリング。伊調馨選手の五輪金メダル4連覇をはじめとして金4、銀1の合計5個のメダルを獲得しました。主将の吉田沙保里選手は惜しくも銀メダルだったわけですが、もはや吉田選手の存在はメダルの色がどうのというレベルではなくなっており、日本レスリング界に与えた功績は余りあるものがあります。

ところでそんな女子レスリングの勢いに便乗するわけではないですが(便乗してるんですが)、女子レスリングマンガは存在するのか?と思って探してみところありました。その名も 「ヒメレス」というマンガがです。どんな霊長類最強の女レスラーが登場するのか?興味津々ですね!


「ヒメレス」私立姫園学園高校女子レスリング部、略称ヒメレスの部員3名と、レスリングでオリンピック代表を目指していた熱血教師、一場大介のストーリーです。一場が女子レスリング部立て直しのために顧問に就任するところから始まります。


いわゆる熱血教師部活立て直しマンガ

そんな女子レスリング部ですが、想像以上にダメリング部でした。


文系にしか見えない

こんな感じで、部員は完全にだらけきっています。当然ながら練習など全くやっていません。こんな状態からどうやって立て直すのでしょうか・・・。熱血教師としては当然喝ですよ、喝!


3人しかいない部員

メンバーは、2年生の雪邑香織月野芹伽、そして入部したての1年生、花小路杏という3人だけ。立て直し以前にレスリング部として成立してないレベルですよね。これ。


反則だっつの

やる気が全く無い雪邑ですが、その潜在能力は恐ろしいものがありました。元オリンピック候補の一場の高速タックルをものともしない絶妙の膝蹴り


勝つためならなんでもやります

そしてお色気でメンタルを揺さぶってからのフォール。全て反則ですが、恐るべき戦闘能力を持っているのです。もう一人の2年生、月野はレスリング嫌いを公言していながら、明らかにレスリング経験者の動きをみせます。


きれいなジャーマン

華麗なるジャーマンスープレックスで一場を投げ捨てたり・・・


玄人の動き

アンクルホールドからのフォールを決めたり・・・
そう、二人ともやる気は全く無いのにすごい潜在能力を持っていたのです。


レスリング×イメクラ

しかし、結局状況は全く好転せず、雪邑はおっさん相手にラブホで出張イメクラのバイトをしてたりします。立て直しどころか廃部の危機ですね。


もしかしてホ●エモン?

ちなみにラブホには某IT社長もいらしていました。なんとも時代を感じさせますね。
そんなわけで単行本全2巻ですが、そのうち1巻については、結局お色気シーンばかり盛りだくさんで一向にまともなレスリングをしているシーンは出てきません。これは打ち切り待ったなしか?という状況で2巻で急展開。雪邑と月野が仲間割れ。実力者同士の二人のガチバトルが始まります。


さすがイメクラ嬢

月野の投げ技に対し、雪邑がヌルヌルローションで応戦!ってなにやってんの!!
・・・と、相変わらずアホなことばかりやっているため、ついに業を煮やした学園長が、女子レスリングの強豪校、帝大付属との練習試合を取り付けてきます。そしてこの練習試合で無様な結果になったら廃部だというのです。これは大変なことになりました。


全国大会の常連・帝大付属

というわけで、帝大付属との練習試合が始まったのが作品の後半も後半、ようやっと本当の女子レスリングマンガっぽくなってきました。


ようやっとガチな展開に

これこそレスリングマンガですよね!これだよこれ、こういうの待ってたんだよ!!
結果は惜敗。練習試合で競合の実力を目の当たりにし、ついに3人が本格的にレスリングに取り組むのか!というところで、時間切れの最終回。


女子レスリングそっちのけオチ

なんとオチは、顧問だった一場がオリンピックを目指して再びレスリング界に復帰!先生がんばれー!というもの。あれ・・・タイトルが「ヒメレス」なんですけど、ラストは男子レスリングで締め?こんなオチでいいの?

おそらく打ち切りが決まり、残り話数でうまく話の収拾をつけるためにこのようなラストになったのかもしれません。いわゆる大人の事情というやつでしょうか。

というわけで、数少ない女子レスリングマンガでありながら、思ったほどレスリングしていないゆるい女子レスリングマンガ「ヒメレス」をご紹介しましたがいかがだったでしょうか?本作品連載当時ならいざしらず、リオオリンピック直後の今なら、今こそ女子レスリングマンガを再び描く好機だと思うわけです。そう「ヒメレス2」を・・・いや今なら「マンガ吉田沙保里物語」だな!

マガジンの読み切りです

オーラ半端ない

さすが最強・・・

・・・と思ったら、週刊少年マガジン「吉田沙保里物語」がすでにやってました。これこそまさに霊長類最強女子マンガですね!!

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出典)
「ヒメレス」 一智和智/秋田書店
「吉田沙保里物語」 中丸洋介/週刊少年マガジン35号/講談社

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