ボールは恋人!BLっぽい雰囲気でW杯を目指すサッカーマンガ「シャンペン・シャワー」
ボールはトモダチから「恋人」の時代へ!
こんにちは、W杯がはじまると便乗してサッカーマンガを紹介しがちなJ君です。普段サッカーとか全く興味ないくせにこの時期だけは、「あーつれー、明け方までポルトガルVSスペイン戦みてたから1時間しか寝てない、マジつれーわ」などといった地獄のミサワ風のセリフや「ボランチの基本はフィジカルだよね」みたいな意味のわからない横文字を使ってにわかサッカーファンの名をほしいままにしています。
というわけで、突然の監督交代により全然期待されていなかった日本代表が見事コロンビア戦に勝利したこのタイミングに、W杯を目指すサッカー選手たちを描く少女マンガ「シャンペン・シャワー」
をご紹介したいと思います。
「シャンペン・シャワー」
は月刊ララで1983年から1986年まで連載されていた作品で、作者はかわみなみ先生。当時、少女マンガで男子プロサッカーリーグの世界を描くことは大変画期的でした。Jリーグブームで日本中が沸き、大鶴義丹主演のドラマ「オレたちのオーレ!」が放映されたのが1993年ですから、それよりも10年以上前だったことになります。すごいですよね。あと、「オレたちのオーレ!」のくだりは別にいりませんでしたね。
とにかく、本作品はサッカーマンガとしては珍しい「少女マンガ」というところがポイントで、おそらく当時は女性サッカーファンがものすごく少ない中、なんとか作品に興味を持ってもらうように工夫が凝らされていたところがポイントです。その一つがキャプテン翼の超有名セリフ「ボールはともだち」へのオマージュと思われる「ボールは恋人」なのです。実に少女マンガらしい工夫ですよね。恋人を蹴っていいのかっていう問題は別にありますが。
友達以上恋人未満?
ストーリーは、ブラジルをモチーフにしたとされる南米の架空の国「エスペランサ」のサッカークラブ「FCヴィトーリオ」に入団した若き野生児、アドルを主人公とし、ジョゼ、ディッコなどのチームメイトやマルロなど他チームのエスペランサのスター選手たちとワールドカップ出場を目指す物語です。
主人公は野生児設定
こんな感じでジャングルでワニと闘うような野生児だったアドルがサッカー選手としてスカウトされ・・・
ちゃんとサッカーマンガしてる
翼くんもびっくりの才能を発揮するようになります。
サッカーしてるよね・・・
こんな感じで、サッカーシーンは本格的だけど、試合後やオフのシーンでは美男子サッカー選手たちがなぜかイチャイチャするシーンや裸のシーンが異常に多いというのが特徴です。この辺が少女マンガならではの工夫でしょうか・・・。
やけに裸のシーンが多い
こういうのとか・・・
露骨ですね
こういうのとか・・・女性読者ってこういう男子のサービスショット的なやつって嬉しいもんなんですかね?男には全然わからん感覚です。
マッサージのシーンです念のため
あとこういう、明らかに狙ってる感じのシーンとか。BL的な展開にいくのかな?と思わせといて、ギャグをかましてうやむやにするというのがこの作品のお約束になっています。
何のマンガ?
あとこれは、少女マンガならではの気遣いなのかどうかは不明ですが、単行本の表紙がパット見でサッカーマンガだとはわからないという特徴があります。ただ表紙にイケメンが載っているだけという。スポーツマンガなのにラブコメのように見えるようにする戦略なのでしょうか。
こんな感じで、やたらと男子のお色気シーンが目立つマンガなのですが、サッカーシーンは至ってまじめ・・・というのが初期の頃の特徴だったのですが、中盤以降は肝心のサッカーシーンもだいぶ狂ってきます。
スカイラブハリケーンの発展形みたいな
組体操みたいなのをはじめたり
少年マンガにはない発想
ラインダンスしたり・・・
渋いの知ってるな
プロレス技をつかったり・・・
グラウンドどうなってんの?っていう
シンクロナイズドスイミングになったり・・・
いや、一気にギャグ要素詰め込みすぎでしょ。やはりまじめなサッカーよりこういうテイストの方が女子には受け入れられやすいんでしょうか。
サッカーのシーンだけでなく練習シーンも暴走が止まりません。ワールドカップに向けた特訓という名目で・・・
卓球台もエライことに
卓球の特訓
日本語うますぎだろ
習字の特訓
なぜかテニスコート
田植えの特訓
マニアックな・・・
竹馬の特訓
などなど、悪乗りしすぎで笑っちゃいますね。なぜか特訓内容が日本文化に精通しすぎだし・・・とまあこんな特訓が功を奏して、ワールドカップで大活躍するエスペランサ代表チームなのでした。ワールドカップに出場するのは大変なんだって、あらためて思わせられます。
というわけで、W杯に便乗してのサッカーマンガのご紹介「シャンペン・シャワー」
いかがだったでしょうか?少女マンガなのになかなかすごい事になっていましたね!
当サイトで過去にご紹介してきた、狂ったサッカーマンガの数々と比較しながら読んでみると楽しめると思いますよー。
スポ根マンガではなくギャグマンガだった
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出典)「シャンペン・シャワー」 かわみなみ / 白泉社
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