高級コールガールが非エコ野郎を抹殺! エコロジー仕置人マンガ『エ恋スト』

高級コールガールが非エコ野郎を抹殺! エコロジー仕置人マンガ『エ恋スト』

 皆さんは普段、どんなエコ活動してますか? スーパーへ買い物に行くときはエコバッグを持参し、外食をするときはマイ箸を持ち歩き、夏になればエアコンの温度を28度に固定して節電……こんなのは当たり前ですよね?

しかし、この程度のヌルいエコ活動で地球温暖化が食い止められると思ったら大間違いです。究極のエコを目指すならば、時には人をあやめなければならない――そんなエコロジストが活躍するマンガ『エ恋スト』をご紹介しましょう。

主人公の回向院清香は、二酸化炭素の削減について研究する大学研究員。しかし、実は裏の顔も持っていました。夜は伝説の超高級コールガール「清香」であり、環境破壊をする非エコ野郎共を抹殺する仕置人でもあるのです。

しかし、清香の行動は、昼も夜もエコ活動ということで一貫しているのです。例えばコールガールになった清香は、客は自分からは一切清香に触れてはいけない、いわゆるマグロ状態厳守というルールを設けています。その驚愕の理由とは……

「成人が運動をすると、1分間に150リットルの空気を呼吸するの」
「30分間の性的交渉をしても、片方が平静時のままなら浴槽一杯分のCO2を抑制したことになるわ」

そう、客がマグロ状態であれば環境に優しいのです! そのほかにも……

「唇をつけられるのはお断りよ。仕事のたび、石鹸で洗わなきゃいけないなんて」
「洗剤や石鹸の有機成分が微生物を過剰発生させて生態系を壊しているの」

キスは水質汚染につながるのです。そこらでチュッチュしているカップルは生態系を破壊しているから、今すぐやめるべき!

ほかにも、エッチの後にティッシュを使おうとしたら、こんな豆知識も。

「ティッシュを取るときに必ず2枚取る人が多いでしょう」
「それを1枚にするよう心がければ、日本全体で1年間に木造住宅7万軒分の木を節約することができるのよ」

木造住宅7万軒分とか! ピロートークでそんな話されたら、萎えることこの上なしですね。

コールガール清香の客はたいてい、水質汚染などの環境破壊をしている企業の重役や、見せかけのエコ活動で私服を肥やす偽エコロジストたちです。つまり、コールガール清香は、ターゲットの環境破壊者たちをおびき寄せるための仮の姿なのです。そして、清香のテクニックで昇天しているスキに、髪に仕込んだかんざしでターゲットの首筋をグサッ。そしてこの決めセリフです。

「…地球は誰かのものじゃない」

ちなみに、清香に殺されるターゲットは「パターンD(Death)」と呼ばれますが、生かされるターゲット「パターンL(Live)」というのもあります。ただしパターンLの場合でも、眠っている隙に真夜中の山中に裸で放置されるなど、生きながらにして死の恐怖を味わうことになるのです。

「命の星への冒涜をするものは生きて贖罪を、その罪の十字架を快楽と共に肉に刻み込んであげる」

うへえ……恐ろしすぎる。要するにDでもLでも、どっちも地獄ってことですね。そんな清香の一連のエコ活動をまとめると、こういうセリフに集約されます。

「地球環境に益するものには光の美悦を、害為すものには闇の痛苦を、私はその仕分け作業人……」

というわけで、普段から地球に優しい生活を心がけないと、エコの仕分け人にかんざしでブッ刺されるかもしれませんよ! というマンガ『エ恋スト』でした。まあ、そもそもエコうんぬんの前に、コールガールを呼ばなきゃいいだけのような気もしますけどね。

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引用)
『エ恋スト』
末田 雄一郎/岬 ゆきひろ/日本文芸社

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