勢いが命のグルメマンガ スーパーくいしん坊 part2

勢いが命のグルメマンガ スーパーくいしん坊 part2









悩殺わがままグルメ!

こんにちは、J君です。今回も、「最も食欲がわかないグルメマンガ!」「主人公の性格がグルメマンガ史上最悪!」等々、賞賛の声が多数寄せられていることでおなじみ「スーパーくいしん坊」レビューの第2回目でございます。



それにしても「スーパーくいしん坊」恐るべし。このマンガをレビューするにあたり、ツッコミどころの多い話を1話ずつピックアップして紹介する予定だったのですが、改めて読んでみますと「ツッコミどころの多い話=全話」という状況でございまして、とても紹介しきれるものではありませんでした。そこで方針を変更しまして、1回のレビューで数話まとめてご紹介していきたい次第です。


さて前回のおさらいですが、「スーパーくいしん坊」とは、某ラーメン本にまで読み切りラーメンマンガを描いているグルメマンガ界の闇の帝王、ビッグ錠先生の放つ、勢いだけなら誰にも負けない幻の傑作グルメマンガであります。



中学生ながら、グラビアタレント風に表現すると「悩殺わがままボディ」な体型を持つ主人公、鍋島香介が、天才的なセンスでブッ飛び料理を量産します。そのルックスはこんな感じ。





わがままボディ



うん、かなりのわがままボディですね(腹回りが)

その大まかな話の展開をチャート式にまとめるとこんな感じです。



得意げに自分の料理を披露するプロ料理人

     ↓

その料理に難癖をつける香介

     ↓

子供にコケにされた料理人、顔真っ赤

     ↓

香介の挑発に乗り、料理バトルを要求する料理人

     ↓

香介のブッ飛び料理でプロ料理人惨敗

     ↓

大人の面子丸つぶれ




大体毎回こんな展開となっています。香介が繰り出す大人へ理由無き反抗っぷりはさながらグルメ界の尾崎豊といってもいいかもしれませんね。体型はどちらかというとジャンボ尾崎寄りですけど。



早速紹介してまいりましょう。まずご紹介するのは「全国チャンコ」のエピソードです。



学校の新聞部の取材のつきそいで相撲部屋「角川部屋」に見学に行った香介。そして、取材の後チャンコを御馳走になったのでした。



相撲部屋の巡業は、チャンコにその土地その土地の名産を入れた全国味巡りが楽しめるんだと、得意げに話す親方に対し、全国の名産を一度に鍋に入れて煮ればそんな必要ないじゃん。と、風情のかけらもないクールなツッコミを入れる香介。さすが・・・一言一言にイラッとさせるパワーが感じられます。



何様だ





そこに登場したのが、角川部屋のチャンコ名人、山彦山でした。





ごもっとも



「そんなことすりゃおたがいの味がまざりあってせっかくの材料の味を殺し合うことになるんでさあ」 

「カニにはカニに合う材料、タラにはタラに合う材料があるんです」


と至極まっとうなご意見で反論。いや、ほんとおっしゃる通りだと思うんですけど・・・





disりまくり



「やりかたによっちゃできると思うけどなあ」





やたら好戦的



「いや、できるよ」

と、チャンコ名人を徹底的にディスりまくりの香介。まさにグルメ界のエミネム。というか・・・できるできないの問題でなく、御馳走になってる分際でそんなこと言える神経がありえないです。人として。





ムカつくわー



そんなこんなで、スーパーくいしん坊とチャンコ名人によるチャンコ勝負が開始されました。





ダルマ落としがヒント



このスーパーくいしん坊、毎度のパターンなのですが、ケンカを売った時点では全然勝算などないのです。今回は、たまたま子供が遊んでいた「ダルマ落とし」をヒントに料理が閃きました。恐るべき行き当たりばったり具合です。





フグチャンコ



遂にチャンコ対決当日、チャンコ名人山彦山はなんとフグでチャンコを作ります。しかし・・・






自信ないならやめろよ・・・



「この肝が命とりだ こいつのさばきかたをしくじると人殺しになっちまうぜ」

・・・大変物騒な独り言をいいながら調理しています。自信ないならフグなんか使うなよ・・・。そしてできたのは、



最悪のネーミング



チャンコ名人山彦山の地獄チャンコ!

地獄チャンコて!だからそういうネーミングやめろ!(縁起悪すぎ)



一方、スーパーくいしん坊の作ったチャンコはというと・・・





桜島大根です



巨大な桜島大根が煮てあるだけです。これのどこがチャンコなのでしょうか・・・?





まずそう・・・



じつはこういう仕掛けだったのでした。・・・て、全然美味そうじゃないんですけど。チャンコというより、残飯ぽくないですか?これ・・・。



でもなぜか香介のチャンコにギャラリー殺到。さすがビッグ錠先生のマンガです。見た目の重視しなさは天下一品です。しかし、ギャラリーからこれのどこが全国チャンコなのかとツッコミが入ります。もちろん、このチャンコ、これで終わりのはずがありません。





ダルマ落とし方式



なんとダルマ落としの要領で二段目が登場!そして・・・遂に全国チャンコの全貌が現れたのです。1段目は、北海道・東北風、2段目は関東風、3段目は関西中国地方風、4段目は四国・・・そして、





九州カワイソス



そして、鍋は九州特産の桜島大根だ!!

・・・って、九州は桜島大根だけかよ!!(横着しすぎ)



そんな感じで思いっきり九州がどうでもいい扱いのスーパーくいしん坊の全国チャンコが勝利を収めたのでした。



さて、このマンガの勝敗の行方がどれだけ勢いのみかというのがよく理解できたと思うのですが、次にご紹介するのは「火の玉チャーハン」のエピソード。



街で評判の中華料理屋、満腹亭。いまどきこんなベタなヤツいねーというぐらいインチキくさいチャイニーズ風貌の満腹亭のご主人が作る得意料理は「タマゴチャーハン」。20年の年季が入っています。



香介も満腹亭のタマゴチャーハンがたいそういお気に入りの様子で、たいそうな食いっぷりです。





フードファイター



まさに穀潰しですね。

しかし得意げになる料理人にウザいぐらいに絡もうとする「スーパーくいしん坊」香介の本領はここから発揮されます。






ほんと生意気です



「だれにでも作れそうに思うけどなあ」

満腹亭のご主人もいい大人ですから、ガキの心無いセリフをグッとこらえます。しかし、そこにすさかずジャブの連打





ムカつくわー



「だってご飯と長ネギと焼きブタをいためるだけだろう」

どんだけ上から目線なのでしょうか。この中学生は。これだけ食っといて。



ところが状況は一転。満腹亭に来てた町内会長により、香介が実はキッチン食いしん坊のせがれだという、余計なタレこみが入ります。そして満腹亭が主人はついにブチ切れ。そう、香介を味を盗みに来たスパイだと思いこみ罵ったのです。



自分の店をバカにされた香介も負けずに逆ギレ。そしてお約束のセリフ。

「これくらいのチャーハンおれだってつくれらい!!」



そしてバトルへ





・・・というわけで、チャーハン対決です。

ちなみに客寄せイベントとしてなぜか町内会公認のバトルになってしまっているところがこの町の怖ろしいところです・・・。




商店街も大人げないです





例によって、威勢よくケンカは売ったはいいが、なんの根拠もなかった香介。今度は子供の使っていたヨーヨーを見て閃きます。



行き当たりばったり





そして、チャーハン対決当日。えらい客が入ってます。そんなにすごいイベントなのか・・・これは?



客はいりすぎ





勝負がはじまると、全くチャーハンを作るとは思えない行動をとり続ける香介。そうです、ハナッから普通にチャーハンを作る気などサラサラないのです。





異様な光景です



謎の円盤をガスコンロに並べ、火をつけます。そう、これがヨーヨーをヒントに考案したスーパーくいしん坊の「火の玉チャーハン」なのです。





無理無理!



これでチャーハンができるのか?









できたみたいです・・・。

・・・まっとうに考えたら絶対に無理なわけですが、ビッグ錠ワールドではこのぐらい全然余裕です。



そして結果・・・。なんと、一口食ってアッサリ負けを認める満腹亭のご主人



認めるなよ・・・





満腹亭よ・・・お前の20年の年季はなんだったんだ・・・?

そんなわけで揺れる腹肉が大人達をブチのめす、理由無き反抗グルメ「スーパーくいしん坊」そのうち第3回目もお届けいたします。



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出典) 「スーパーくいしん坊」 講談社/ビッグ錠/牛次郎

参考) Amazon →   

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