とどろけ！一番 11

シリーズ連載：　伝説の受験マンガ　とどろけ！一番　part11

世の中には触れてはいけないタブーという物があります。例えば政治の世界では「ムネオハウス」とか（またそのネタかよ）。もちろん受験界でも触れてはいけないタブーがあります。今日はそんな「とどろけ！一番」レビューです。

受験戦士の束の間の休息・・・のんびりと野球を興じる一番達。ピッチャーの一番は、打者の強烈ライナーを右手で熱血キャッチ！見事にチーム「受験魂」を勝利に導きます。翌日、塾長に全日本試験チャンピオン大会に大日本進学塾代表としての出場を言い渡される一番。これは真のテスト日本一の栄光を決める大事な大会。何としても優勝しなければなりません。

あいかわらずチャンピオンとかテスト日本一とか中学受験に全く関係ない方向に向かってますが、とどろけ！一番を読み続けているとその辺の感覚が麻痺してきて、突っ込む気力も起きません。

しかし運が悪いことに、一番は昨日の野球でライナーをキャッチした時に右腕を痛めてしまいました。秘技が使えない状態では一番と言えど不安が残ります。（強すぎる主人公に、あらかじめハンデを負わせておく手法を業界では「キャプテン翼の法則」と言います。）

そして、おそらく決勝戦で戦う優勝候補は「プロテス三兄弟」。塾長曰わく

「テストにプロレス技を使うといううわさの、おそろしい三つ子の兄弟じゃ！」

・・・ええとツッコミどころが多すぎるんですけども、特に問題なのは決勝戦に三つ子で出るのはいかがなものかと・・（要するに3対１だし）その辺もいかにもとどろけ！一番ですね。今回も存分にアナーキー in 受験が満喫できそうです。

さらに、今回のテストはなんと「まぼろしのテスト」と言われる謎のテスト。塾長曰わく

「決して百点をとることができないテストなのじゃ！」

おおっと、一体どういうことなのでしょうか？話の展開上、実は50点満点だった！というドッキリでは無さそうです。受験界唯一の謎を解明すべく一番の受験魂は俄然燃え上がります。

今回のライバルのプロテス3兄弟は当然、打倒一番に燃えています。プロレス道場で特訓に余念がありません。（てかプロレス道場って・・）一方、一番は今回も大ピンチ。右手は腫れて鉛筆が握れない状態。そのため残された左手の強化特訓に賭けます。ひたすら左指のみで鉄棒のけんすいに励む一番。その根性には敬服するばかりですが、相変わらずテストとの因果関係は不明です。