世界一タイトルの長いカニ映画
カニといつまでも・・・
こんにちはJ君です!さあさあ遂にやって来ましたよ。夏のバカ映画三部作の第三弾です。第一弾の銀河ボディコン伝説、第二弾のロボ道士と、確実に皆さんをドン引きさせてきてアクセス数も夏にふさわしくドーンと落ち込んだわけですが、嫌いか?君たちそんなにバカ映画が嫌いか?正直、第三弾を載せるのが怖くて仕方がありませんでした。自分は何を好き好んでこんなに人に嫌われることをやっているのかと。
しかし、今回は違います。第三弾はみんな大好き「カニ」がテーマです。皆さんカニ好きですよね?(カニアレルギーの人ごめんなさい)だから今回のレビューでうちのサイトの人気はバンバン盛り返すはず。グルメな人必見!本日ご紹介するのはおそらく日本でも有数の長いタイトルを持つホラー映画、「グルメホラー 血まみれ海岸人食いクラブ 地獄のシオマネキ カニ味噌のしたたり」です。え、なんで引いてるんですか?みんなが大好きなカニなのに!
そんなわけで、グルメホラーという新ジャンルを開拓した本作品ですが、実はこの長~い邦題、なんと、「タモリ倶楽部」の番組内で有名人達が新宿のかに道楽に集まり、種々様々の豪華カニ料理に舌鼓しながら決定されたという伝説の逸話があるのです。いわばセレブ御用達の由緒正しきダメ映画なのです(全くフォローになってない)。
癒し系・・・?
さて早速(みんなが逃げないうちに)ご紹介してまいりましょう。オープニングはこの通り、海岸の波打ち際にトコトコ歩くかわいいカニさん達。もしかしてこの映画は皇帝ペンギンのような癒し系か?わずかな望みに期待をかけ、そしてドーンとタイトルが。
邦題との関連性ゼロ
「GIANT CLAWS」
原題短かっ!
しかも「GIANT CLAWS」 = 「巨大なハサミ」ですからね。もう、グルメも血まみれも人食いもカニ味噌も全然原題と関係ない。やはり出オチ映画だったか・・・。
ちなみにストーリーは、原子力発電所から漏れだした放射能の影響で、カニが異常増殖、巨大化を遂げ、島に住む人々を次々と襲うという、まるで安物のカニのようなスッカスカのストーリーになっております。大体、放射能に汚染されたカニの話のどこがグルメなのかと小一時間問い詰めたい。
カニ博士
さてこちら、海洋研究所の所長さんです。遺伝子操作やホルモン注射などでカニの繁殖促進の研究を行い、世界の食糧危機を救おうという尊い考えの持ち主。
カニホープ
この映画の主人公ピ-ト、海洋研究所で所長さんの弟子をしています。いわばカニ繁殖研究の明日を担うホープ。
お約束の放射能汚染
そこへ、島で原発事故が。事故の事実を必死に隠す発電所側。島中になにやら不穏な空気が流れます。
しばらくすると島に異変が起こり始めました。酒場の陽気なミュージシャン、エイモスが自宅代わりの廃バスに戻ってくると・・・
カニさん
スゴい数のカニさん達がワンサカとバスに侵入してきます。
驚きすぎでは?
ギャアー!!
カニが入ってきただけでそこまで驚くこともないと思うのですが、とにかくハンパじゃない数のカニが侵入してきます。
逃げればいいのに・・・
恐怖のあまりカニを手持ちのギターで潰しまくるエイモス。しかし狭い中で暴れたため、ランプの火が回りに引火してバスが大火事になってしまいます。
カニのために大惨事
そして哀れエイモスは島で最初のカニの犠牲者になってしまいました。というか火事でやられたんですが。むしろカニは何もしていません。
さらにカニの恐怖は続きます。森の中を自転車で走り抜けようとするピートのガールフレンド、ジャン。そこにはおびただしいカニの大群が・・・
カニ俳優達
驚きすぎ
キャアー!
カニさん自体はただノソノソうごめいてるだけのような気がするんですけども、どうやら襲われているようです。そうそう、ビデオのパッケージにはこんな事も書いてありました。
「一匹一匹オーディションされたプロのカニ俳優達のきめ細かな演技も注目度が高い。」
プロのカニ俳優だそうです。どうりで・・・ってもうノリツッコミする気もおきません。
襲ってる?
カニに襲われたジャンはボーイフレンドのピーターに助けを求めます。車で助けに来るピーター。そして、森の中には驚くべきものが埋まっていました。
でかいなあ
でかいカニの甲羅です。
アホみたいにでかい
こんなにデカい。
博士も信じないほどでかい
研究所の所長に見せて、僕らの研究は正しかったんだ!と喜ぶピーター。どう考えても放射能の影響バリバリな感じのする巨大甲羅ですが、自分たちの研究の成果だと勘違いしているようです。全くおめでたい男です。
暗くてよく分からない
そんな間もカニの脅威は広がるばかり。
研究所の女子スタッフも森でカニに襲われ、
演技力のある犬です
ピーターの愛犬までもがカニの餌食に・・・
いずれも実際にカニが襲っているシーンは出てこないのですが、必ず現場にはカニのハサミや甲羅が残されているので間違いありません。カニのヤツらのせいです。
必ずハサミと甲羅が
カニの凶暴化はとどまることを知りません。いよいよ島全土にカニによる犠牲者が増え始めました。もうこれは黙っているわけにはいきません。カニと人間の全面対決です。
人を襲うカニ
カニ退治に乗り出すために麻酔銃を用意しようとするピーターとジャン。そこへ遂に・・・!
足だけ・・・?
巨大ガニ・・・の足・・・?みたいなものが襲い家を破壊します。放射能汚染は巨大ガニをも生み出していたのでした。・・・で、その問題の巨大ガニなんですが、
ハサミだけ・・・?
ハサミの部分だけだったり
暗くてよく分からない
やたらと暗かったりでイマイチ全貌がよく分かりません。
カニアングル
わざわざカニ側からのアングルもあったりします。親切ですね。
動きが超鈍い
しかも動きが異常に遅い・・・というかハサミの部分以外、たぶん動いてません。
もっと鈍い人間
それなのに捕まる人もいます。どんだけ鈍いんだって話ですね。
カニ登山
最後はピーターと養父が巨大ガニに登って、弱点の目を攻撃。ほとんど動かないので簡単に登れるようです。カニ登山です。
カニ停止
そして遂に動かなくなる巨大ガニ・・・まあもともと動いてないんですが。
見物人が・・・?
最後はやっつけた巨大ガニをみんなで囲んでエンディングです。事の発端となった放射能のこととかは何一つ解決してないのですが・・・。
そんな感じで「食われるか!?食い倒れるか!?かつてない興奮と共に、戦慄の空腹を満たすグルメホラー地獄のシオマネキ(長いので省略)」いかがだったでしょうか?とにかく最初っから最後までカニ三昧の映画ですので、カニ好きの人にはたまらないでしょうね(腹が立って)。
この夏は、「地獄のシオマネキ」を観た後、かに道楽で舌鼓。そんなセレブなカニライフを提案したい。J君は半ばヤケクソ気味にそう思うのでした。
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参考) レビュー → ■ ■ 蟹江敬三(本編と関係なし)
その他の駄目ホラー → アタックオブザキラートマト 死霊の盆踊り
出典) 「グルメホラー血まみれ海岸人食いクラブ地獄のシオマネキ カニ味噌のしたたり」
徳間コミュニケーションズ/GAGA/ 画:なんきん