むかしむかし、あるところに次回の更新のネタに困っているテキスト管理人がいたそうな・・・ ああーどうしようネタ切れだ。ネタが切れた以上もはや死ぬしか・・・そんなことを「ブラックジャックによろしく」を読みながら鼻くそほじって考えているゴールデンウイークの昼下がり。
しかし、とある方から情報をいただいたのを思い出した。とんでもなくくっだらないカルト映画が存在する・・・その名を「アタック・オブ・ザ・キラートマト」。とんでもなくくだらない・・・カルト・・・ これは紛れもなくJ君に対する宣戦布告である。J君よ、いまこそ出陣せよ!(レンタルビデオ屋へ)
そんなわけで本日取り扱う題材は知る人ぞ知る、超有名低予算バカ映画「アタック・オブ・ザ・キラートマト」 なわけですが、とにかく有名なクセに手に入りません。近くのレンタルビデオ屋を3件回りAmazon.comで検索しても出てこない。このままでは本当に幻で終わってしまう・・・。
そして重苦しい気持ちで4件目のレンタルビデオ屋へ・・・かの「死霊の盆踊り」が置いてあった あのTSU●AYAならきっとあるに違いない。期待を込めてホラー映画のコーナーへ・・・・ナッシング。トマトのトの字もないよ。あるのは「ホラー食っちまったダ!」とかそんな映画ばかり。 もしやと思いコメディーのコーナも探してみたがやはり無い。こみ上げる敗北感の中一人TSU●AYA たたずむJ君。テキスト更新・・・だめかもしれない。そんな中、奇跡は起こった!何気なく覗いた 「その他」のコーナーにあった!ありました「アタック・オブ・ザ・キラートマト完璧版」。 「その他」じゃ見つかるわけねえっつの!
そんなわけで、早速ご紹介しましょう。えーと最初に言っておかなければいけないことがあります。 一般的に映画レビューのタブーとして「ネタバレ」と言うものがありますよね。でも今回のレビューは容赦なくネタバレしまくります。それは何故か?この映画の存在自体がネタだから。防ぎようがない。
で、ストーリーをご紹介しましょう。
「アメリカに突如として殺人トマトが発生! はたして人類は助かるのか?」
まあ以上なんですが。実にシンプルですけどもこれでも詳しすぎるぐらいです。
というわけで、殺人トマトの発生の原因や巨大化の原因など一切触れられずにストーリーが進行していくのですが、オープニングテーマからツッコミどころが多すぎます。
♪あっったぁっく おぶざ きらぁ とめーぃとぅ
一度聴いたら死ぬまで鼓膜にこびりつくような異様な行進曲風のテーマソングに沿ってスタッフロールが。何故か関係ない広告宣伝が混じってたり、制作スタッフの名字が全員同じだったり素でやってるのかツッコんで欲しいのか早くも???な展開。
ある日台所の排水溝に出現した殺人トマトが主婦を殺害するところからストーリーは始まります。そして
次々に殺人トマトが人間に襲いかかりはじめます。ヘリを墜落させたり、海水浴してる若者を襲ったり
そしてパトカーまでも・・・
そしてついにアメリカ政府がトマト対策に乗り出す。まず科学者達がトマトに対抗すべくロボットを開発。その名も「ブルース」
ロボットっつーかどう見ても生身・・・いやいやよく見ると目がなんかヤバイ感じなのでロボットだ! そうに違いない。ちなみにこのブルース、予算の関係で手抜きロボットのため、お披露目式でジャンプ した瞬間に横壁にブチ当たって即おシャカになりました。
続いて、トマト対策の特殊部隊が結成されます。リーダーのディクソン以下、4人の精鋭部隊が勢揃い。
変装の達人「サム」
彼の任務は、トマトに変装しトマトの本拠地に潜入することだ!
付け鼻と肌の色が合ってないよ・・・
水泳の達人、「グレタ」は元オリンピック選手
彼女の任務は原っぱで適当にトマトの出現を待つこと。
潜水の得意な「グレッグ」
彼はその辺の水辺で自由行動。
噴水に潜って彼の出番は終了
そして、パラシュート部隊の男「フィンレター」
彼はいつでもどこでも日本刀片手にパラシュートを引きずって走るナイスガイ。
そんなやる気のない感じの中、トマト達はさらに凶暴化・巨大化する一方。 被害者は増加の一途をたどります。トマトの恐怖におののく人々・・・ たまに人間を追いかけるトマトの下の方にキャスターとか足みたいなものが見えるのですが、 たぶん気のせいです。
あと、スーパーでトマトに襲われる人々。単にトマトを並べ替えてパラパラマンガのように トマトを動かしている感じがしますが、それも気のせい。
そして、頼りの精鋭部隊達もトマトの魔の手に・・・・ 水泳の達人グレタはシリアルを食ってる最中に巨大トマトに襲われ絶命。何故か飛んでくるトマトが 昼夜入れ替わってる気もしますがもちろん気のせい。
変装の達人サムは、見事トマトになりきり潜入成功。巨大トマト達とキャンプファイヤーで語り合うほどの仲 になりますが食事中の「ケチャップない?」発言が仇になり作戦失敗。
真ん中がサムです
いよいよアメリカ軍が本格的に動き始めました。各都市でトマトに対し市街戦を仕掛けるアメリカ軍。 そして惨敗するアメリカ軍。トマトに惨敗かよ! もはや人類はトマトの手に落ちてしまうのか・・・・・?
アメリカ国中が諦めムードの中、なんとリーダーのディクソンがトマトの弱点を発見! それは、トマトに「恋する思春期」という(裏声のヘボいアカペラ)曲を聴かせると、トマトが活動停止し、 しぼんでしまうと言うもの。そこで一計を案じたディクソンは、市民を野球場へ集め、トマトをおびき寄せ一斉に「恋する思春期」を聴かせてしぼんだところを踏みつぶすというもの。 見事作戦は成功。市民はここぞとばかりにトマトに反撃します。
勝利目前と思われていたディクソン達の前に立ちふさがる一匹(?)のトマト、なんとヤツは ヘッドホンで耳栓をしていました。これでは「恋する思春期」を聴かせられません。ピンチです。 そこで「恋する思春期」の楽譜を見せるディクソン。えーそんなんでいいのかよ!
というわけで見事、トマト退治に成功。人類は救われたのでした! しかし・・・・今度はニンジンがッ!!!!
・・・そんなわけで、トマト嫌いの貴方はもちろんのこと、トマト好きの貴方までトマトが夢に出てきそうなまったりホラー映画「アタック・オブ・ザ・キラートマト」。J君はあまりのまったりぶりに途中で3回寝ましたが、 貴方は果たして最後まで起きていられるか? 「死霊の盆踊り」にビビッと来た方(だけ)には是非ともオススメです。
参考) キラートマトシリーズ Amazon → ■