
この世から去世奈落(サヨナラ)しなっ!!
こんにちは、J君です。世の中に悪がはびこると、法では裁けない悪を討つ仕置人が現れるといいます。多発する凶悪犯罪やガソリンの値上げ・・・こんな時代だからこそ必要なのは仕置人の存在なのかもしれません。というわけで久々に仕置人マンガシリーズのご紹介です。
どうせお仕置されるなら、若くてピチピチしたギャルの方がいいのではないでしょうか?そんな皆様のニーズに応えて今回ご紹介するのは、なんと新体操部の女子高生による仕置人マンガ「闇のレオタード」です。
当サイトでは今まで「夜の料理人」「闇のソムリエ」といった仕置人マンガをご紹介してまいりましたが、これらのタイトルを見てある法則に気付くことはないでしょうか?そう、仕置人に代表される裏家業はどうやら人の職業を表す名詞の前に「夜の~」「闇の~」とつけるだけで成立してしまうのです。試してみましょう、「夜のボーイスカウト」「夜のファンタジスタ」「闇の行政書士」「闇のカリスマ美容師」・・・うわあ、どいつもこいつも堅気じゃなさそうな臭いがプンプンしてますね。
ただしこの法則には例外もあります。たとえば「夜のニート」だと、もともとニートは夜型が多いだけに何の意外性もありませんし、「夜の女子高生」だと仕置人というよりむしろ援交の香りがしますね。我ながらホントどうでもいいこと言ってますけど。
新体操部員の裏の顔は・・・
そんなわけで、早速作品をご紹介してまいりましょう。主人公は新体操部に所属する女子高生アリサ。
女子高生が変身します
人一倍の正義漢を持つ彼女こそ依頼人の命を受けて法で裁けない悪を討つ・・・
すげえカッコだな
「闇のレオタード」なのです。
うーん・・・仕置人なのに昼間より目立つカッコをしていて成り立つものなんでしょうか?レオタードに着替える事に何の意味があるのか?このレオタードが今話題のスピード社製だったりすると速く動けたりしてメリットがあるんでしょうけどね。絶対違います。
額になぜか星
あと、素顔もバレバレ。変装らしきものといえば額に星のシールをつけただけ。全く隠す気が感じられません。まあ、姿を見たものは基本的に皆殺されるわけですから問題ないのかもしれませんけど、それにしても大胆です。というか額に星を付ける意味が分からない。
この「闇のレオタード」アリサにお仕置きされる輩はやはり、幾多の仕置人マンガの例に漏れることなく小悪党ばっかりです。闇金融の社長とか連続レイプ魔とか悪徳商法の元締めとかボッタクリ風俗の店長とか・・・。
改造リボン
悪いヤツらには闇のレオタードの改造リボンが炸裂。リボンなのに革製で先っちょが尖った武器になっている怖ろしいリボンです。そしてリボンで縛り上げられた悪党に決めゼリフ。「お前のような外道は一刻も早くこの世から・・・」
決まらないセリフ
「去世奈落(サヨナラ)しなっ!!」
決まった!いや、決まってないような・・・なんだろこの微妙なズレ加減。
この決めゼリフが決まらなかったことを悟ったのか、2話目以降はこのセリフは出てこなくなります。決めゼリフごと1話目で去世奈落したのでした。
また、闇のレオタードだけに改造リボンの他にも改造こん棒なども武器として使われています。新体操のこん棒っていわゆるこういうヤツですね。こんなの持ち歩いたらエラく目立つと思うのですが。
こん棒怖ろしすぎ
いやあ壮絶ですね。新体操のこん棒がこんな怖ろしい武器になるとは夢にも思いませんでした。
ちなみによく見ると気付くかと思うのですが額の星もいつの間にかなくなりました。やはり色々とアレだったんですね。額の星は。
その他にフラフープや平行棒なども武器として登場か・・・?
と期待して読んだのですが、別にそういうわけでもなく、普通にマンションから突き落としたり鎖を使ったりとだんだんと殺し方が新体操と関係なくなっていきます。明らかにネタ切れです。本当にありがとうございました。
新体操関係ないじゃん
というわけで1話目がやたらインパクトがあったのに2話目以降すごい勢いでトーンダウンして結局は全7話で終了してしまいました。新体操部の仕置人・・・やはり無理があったんでしょうか。思えば存在自体がほとんど出オチに近いマンガでした。
最後に、この「闇のレオタード」の中でも最高にクールな第6話目の扉絵をご紹介してお別れしましょう。
・・・全く意味不明ですね。では去世奈落(さようなら)。
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出典) 「闇のレオタード」
滝沢忍/小杉彩/日本文芸社
参考) Amazon → ■