シオン ~闇のソムリエ~

必殺ソムリエ仕置き人「シオン~闇のソムリエ~」

黒(ノワール)を、黒のワインを頼む・・・

こんにちは、J君です。皆さんはワイン、お好きですか?え、ワインが好きどころか血液自体が赤ワインで飼い犬の名前がシナモンちゃん?・・・そういう電波系はお帰りください

いきなり話がそれてしまいましたが、ワインといえば普通赤ワイン、白ワイン、ちょっと変わったところでロゼのワインのことを言いますよね。しかし今回ご紹介するのは、客に「黒いワイン」を提供するというソムリエのマンガ、その名も「シオン~闇のソムリエ~」でございます。もちろん、当サイトが紹介するマンガですから、「ソムリエ」「神の雫」のような正統派ソムリエマンガとは全く別物であることはいうまでもありません。

吹き溜まりの街、新宿歌舞伎町。この街のどこかに「黒いワイン」をサービスするソムリエがいる。その黒いワインを飲めば客の「黒い願い」が叶う・・・この作品はそんなプロローグから始まります。つまり、依頼人の暗殺依頼を受けた闇のソムリエがソムリエナイフで悪党の喉笛を掻っ切って暗殺、その血こそが依頼人に提供する「黒いワイン」である。そんなマンガ。平たく言うと、必殺仕事人のソムリエバージョンです

「シオン~闇のソムリエ~」は原作が宮崎信二先生、画を内山まもる先生が担当。内山まもる先生といえば、小学3年生なのにドラフトで巨人軍入りし、ミスター赤ヘル山本浩二相手に150キロのストレートをブン投げたりする学徒動員、労働基準法完全アウトマンガ「リトル巨人くん」を生んだ巨匠です。殺人ソムリエなんて狂ったコンセプトのマンガでも巨匠なら余裕、というわけなのです。

というわけで早速ご紹介してまいりますが、やはりこういう殺し屋マンガの場合、その依頼方法が個性的なものが多いです。ゴルゴ13なんか特にそうですよね。そういう意味では本作品も超個性的といっていいでしょう。何しろソムリエに暗殺依頼する時点で根本的に狂ってますから。では、いざという時のために皆さんにもその依頼方法をご紹介しておきましょう。

新宿歌舞伎町にかすかに流れる「黒いワインを出す店」の噂。それをたどっていくと、ひとつのバーが見つかるはずです。

凶子ママ

そこのマスターは凶子(きょうこ)ママ。もうママの名前からしてかなりアレなわけなんですが、お店はいたって普通。ドリンクメニューもビールやウイスキーしかありません。しかし「噂」を知っている人ならここでこう言うでしょう。

ワインだって「黒」ですよ

「ワインをくれ・・・ただのワインじゃない”黒”が欲しいんだ」

・・・ビールと勘違いしているわけではありません。

突然ビジネスライクになる凶子ママ

すると、「通過料」として100万円請求してくる凶子ママ(高っ!)。そして、別の会員制クラブを紹介してくれます。3日後にそのクラブに行けば、闇のソムリエ「シオン」に会えるというのです。

手間がかかります

そして、会員制クラブに行くと、店に通された後、背後からソムリエらしき人物がオーダーを取りに来ます。

黒だっつってんだろ

「ご注文は赤でございますか?白でございますか?それともロゼで?」

振り向いたらアウト

「黒(ノワール)を頼む」

スゲーめんどくさい。殺人依頼をするのに何でこんな芝居がかったセリフを応酬しなければいけないんだと思ってしまいますが、これこそがこのマンガの醍醐味です。

ここで注意事項をひとつ。闇のソムリエ「シオン」が話し掛けてる時に決して後ろを振り向いてはいけません。振り向いた瞬間、必殺のソムリエナイフで喉笛を掻っ切られます。くれぐれもご注意を・・・。それにしても振り向いたら殺されるって・・・なんかの妖怪みたいですね

切々と語る依頼人

さらに依頼人は、「黒いワイン」を頼む理由について、とうとうと説明しなければいけません。シオンがその理由に納得できた時、はじめて黒い依頼が成立するのです。

オーダー入りました

「お客様お求めの”黒”は数日中に必ず用意いたします」

いったん依頼が通ってしまえばもう安心です。シオンは確実にターゲットを殺ってくれることでしょう。人気のない夜道で、悪党を、必殺のソムリエナイフで一撃!

マント・・・目立ちすぎ

エラい目立つカッコしてますね。闇のソムリエにしては・・・。

意味分かりません

殺しが終了するとフランス語のワケのわかんない殺しのメッセージを残して去るシオン。全然カッコよくないんですけど・・・彼の美学が理解できないのはJ君だけでしょうか・・・。

そんな感じで、今日も新宿歌舞伎町では闇のソムリエが客のオーダーに応えて「黒いワイン」を提供し続けるのでした。(めでたしめでたし)


闇のソムリエは今日も逝く

というわけで、「こんなソムリエは嫌だ!ランキング」とかあったら1位になりそうなソムリエ仕置き人マンガ「シオン~闇のソムリエ~」をご紹介しましたがいかがだったでしょうか?こんなに依頼の仕方が面倒くさいんだったら普通は他の殺し屋に頼むんじゃないかと思うのですが、ワイン通でなおかつ悪党に仕置きしたい人にはピッタリかもしれませんね。

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関連テキスト) 夜の料理人

出典) 「シオン 闇のソムリエ」 日本文芸社/宮崎信二/内山まもる

参考)  Amazon →