「ラーメン二郎」VS「天下一品」 マンガで学ぶラーメン界の2大カリスマ
アブラナシヤサイカラメマシマシ
こんにちはJ君です。皆さんラーメン食べてますか?食べてますよね?当サイトにお越しの皆様の平均的な1日の摂取カロリーは3000kcalという統計データがありますのでたぶん一日最低2杯はラーメン食べてるんじゃないかと思っております。間違えた、3000kcalは当サイト管理人の平均摂取カロリーの間違いだった!死んじゃう!このままだと背脂に挟まれて死ぬ!
さて、それはともかく読むだけで太れるブログを目指している当サイトとしましてはどうしても通らなければいけない道、それがラーメン。今回はラーメン界の東のカリスマ「ラーメン二郎」と西のカリスマ「天下一品」についてマンガでお勉強したいと思います。
■ラーメン二郎
ラーメン二郎は東京を中心とするチェーン店で、「アブラナシヤサイカラメマシニンニクスクナメ」のようなコールまたは呪文と呼ばれるトッピングドカのせ手法が特徴で、追加料金無しで自分好みのデカ盛りラーメンが作れるためガッツリ食べたい男子に絶大な人気を誇るラーメン屋です。量もさることながらスープに強烈なコクがあり、ジロリアンと呼ばれるラーメン二郎を食べずにはいられない中毒者を多数輩出することでも有名です。また「二郎はラーメンではなく二郎という食べ物なのだ」という言葉にもある通り、二郎をラーメン扱いすると怒るファンもいるのですが、なにしろ店名が「ラーメン二郎」なので今回はラーメンのカテゴリーとして取り上げさせていただきます。
新さん
マンガにおけるラーメン二郎の初登場シーンはまんだらけの岩井さんのブログによれば実は島耕作であるらしいのですが、いかにも二郎らしい描写は泉昌之先生の「新さん」という作品で描かれています。「新さん」は角刈りの硬派な主人公が見かけによらずことごとくドジを踏むというなんとも泉昌之テイストあふれるシュールなマンガです。
ちなみに泉昌之(泉晴紀先生と久住昌之先生のユニット名)作品は当サイトでは「食の軍師」「天食」「芸能グルメストーカー」などを紹介しております。
焦らないで・・・
その「新さん」の第一話で登場するラーメン屋「五郎」はまさしくラーメン二郎がモデルとなっていると思われます。ラーメン二郎のオーダーシステムはロット制と呼ばれ、一定のお客さんの数がそろってからまとめて注文をとるシステムになっています。
合理的なシステム
ロット制のメリットは全員が同じゆで時間になるので麺にムラが発生しない、鍋のキャパシティを常に目一杯使うことができる、注文の管理がしやすいなどのメリットがあり、太麺で大量のお客さんを捌く必要がある二郎にとってはこれ以上ない合理的なシステムといえます。ちなみにラーメン二郎において長時間かけてラーメンを食べるなどの行為はロット乱しと呼ばれ、ジロリアンの中で最も忌み嫌われる行為(ギルティ)とされているらしいです。
そして、注文時のコール、これがラーメン二郎を象徴するシーンですね。
暗記してんのか?
ビビりますね
このオーダーの緊張感
うーんすさまじい。素人には何を言ってるのかサッパリわからない様子はまさしく呪文です。ただし、お店によってトッピングの内容が違うため、コールの方法はそれぞれ若干異なるようで、ラーメン二郎目黒店を紹介している「ラーメン王子」ではコールのシーンはこんな感じで紹介されています。
日本語とは思えない
二郎のコールの仕方はラーメン二郎コールジェネレーターというのがあるので、マスターしたい人はこれで徹底的に勉強するといいかもしれません。
■天下一品
京都発祥のラーメンチェーン店天下一品、京都発祥というだけあって関西色が強いのですが、関東に偏っているラーメン二郎に比べると北は東北、南は沖縄、さらにハワイまで広範囲にチェーン展開をしています。サイドメニューも充実しており、しかもベッキーがCMまでやっているというまさしく日本でも有数のメジャーなラーメンチェーン店といえます。メジャー展開しまくりの天下一品に比べると関東ローカルな二郎はインディーズって感じですね。
そんな大手チェーンの天下一品ですが、その中身は超個性的です。天下一品の名物である「こってり」と呼ばれるメニューのスープはラーメンの常識を覆すほどのドロドロ感であり、まるでシチューのようで個人的にはこちらのほうが二郎よりもよっぽど「ラーメンとは別物」という気がします。しかし多数の天下一品中毒者を輩出しているあたりはまさに西のカリスマ。アメトークでは天下一品芸人なんてものも紹介されました。
タチバナ面白いです!
天下一品をマンガで紹介しているのは「めしばな刑事タチバナ」という作品。「このマンガがすごい!」にも選ばれた今一番勢いのあるグルメマンガの一つです。元本庁勤務のエリート、食いしん坊のタチバナ刑事が事件解決そっちのけでB級グルメのうんちくをひたすら語るマンガなのですが、とにかくとりあげる題材がマニアックかつディープ。J君の地元のローカル中華チェーン「福しん」や今はなきインディーズ牛丼店「アッシュ・ドゥ」などをさもB級グルメの基礎知識であるかの如くサラッとマンガで紹介してしまうあたり、ただ事ではありません。
天下一品の2大看板メニューはドロドロスープの「こってり」といわゆる普通のラーメンスープな「あっさり」の二つですが、「めしばな刑事タチバナ」2巻では「こってり」について熱く語っています。
濃厚すぎるスープ
「スープに1円玉が浮くほど濃い」「スープに箸が立つ」等々の天一伝説に加え・・・
隠しメニュー
「超こってり」やあっさりとこってりの中間「こっさり」などの隠しメニューに触れるなどさすがのマニアックさ。そしてやはりあのドロドロのスープは好き嫌いがハッキリ分かれるようです。
好みが分かれます
「世の中の人間には2種類いるんだよ」
「あれが好きなヤツと全然ダメなヤツの2種類だ」
そうなんですよね・・・J君も正直こってりのドロドロさ加減が苦手なタイプの人間です。スープの味自体は好きなので、もしかしたらこっさりが丁度いいのかもしれません。食べたことはないですが。しかし天下一品のアイデンティティはやはりドロドロスープのこってりにあります。タチバナのような熱烈な天下一品マニアの中には
そこまでこだわらなくても
天下一品であっさりを絶対に注文しない、いわゆる「こってり」原理主義者の人達がいるようで、彼らのことを・・・
びっくりするぐらいドヤ顔
「あっさり童貞」と呼ぶようです。
妙に草食系男子っぽい爽やかネーミングで逆にイラッとしますね。まあ「こってり童貞」の方が響き的にもっとイヤだけど。
■ラーメン二郎&天下一品実食レポート
これだけラーメンのことばかり紹介しているとさすがに小腹が減ってくると思いますので、締めとして実際にJ君が両店舗に行った時のレポートをしたいと思います。時は2012年8月某日。ラーメン二郎と天下一品の両店舗が存在するという約束の地、新宿にて同日に二郎と天一のハシゴを敢行しました!
10:30からやってます
まず先に開店時間が10:30からだった「天下一品 新宿西口店」に突入。もちろんオーダーは「こってり」です。
なんでベッキーなんだろ
店内には噂のベッキーのポスターがありました。天一にはあってラーメン二郎には絶対ない要素、それは「癒し」じゃないかと思うのです。まあ癒しの要素はベッキーだけですけど。
透明度ゼロ
これが「こってり」。見てくださいこのギラギラしたテカリのあるスープ。このギラギラ感こそ眠らない街・新宿にふさわしいですね。
水田か!
ラーメンとは思えないほどにドロドロなスープが麺に絡みまくり。スープに箸が立つ、1円玉が浮くという都市伝説もまんざらでもなさそうな感じがしてきます。まあ実際は浮かないんですけども。
西武新宿駅の方にあります
天一を完食した後は、11:00開店の「ラーメン二郎 新宿小滝橋通店」へ移動。ジロリアンの中で最も価値が高いとされているいわゆるファーストロットにありつけそうです。
昼前だったせいもあり天下一品の客は自分一人でしたが、ラーメン二郎は開店と同時でもすでにJ君以外に5人ほどお客さんがいました。さすがジロリアン・・・中毒(ハマッ)ってます。
しかもお客さんは5人とも全員帽子をかぶっているという・・・単なる偶然なのか、ジロリアンだけに許された嗜みなのかは全然わかりませんがある種の美意識を感じさせます。
トッピング解説
食券をカウンターに並べ、ついにコールの瞬間です。カウンターの端から順番に注文が開始されます、さあ聞かせてもらおうじゃないか!二郎の呪文というやつを!!
「野菜多めでお願いします」「野菜多めアブラ少なめで!」「タレ濃い目で」「全部普通で!」
えっ?あれあれ?マシマシとかカラカラとかチョモランマとか言うんじゃないの?全部普通とか・・・許されるの?それってギルティーじゃないの?そう、驚いたことに注文は至って普通でした。二郎のコールとは、呪文とは都市伝説なのか・・・?
J君の番が回って来ましたのでココはビシッと決めてやりますよ!二郎ジェネレーターでバッチリ鍛えたこの腕で!「野菜マ・・・多めで!」
恥ずかしくて・・・・言えませんでした。。
「多め」でこのボリューム感です
スープは結構甘口です
出てきた二郎。野菜多めなのでビジュアル的にハンパないです。まあほとんどモヤシなんですけど。スープはよい方にブレの範囲内でした。
結論1:ラーメン二郎はマシマシとかカラカラとか言わなくても普通に注文できます。全然怖くないよ!むしろスタバでベンティアドショットヘーゼルナッツバニラアーモンドキャラメルエキストラホイップキャラメルソースモカソースランバチップチョコレートクリームフラペチーノとか注文するほうがよっぽど凶悪な呪文だと思いました。
結論2:短時間の間に天下一品とラーメン二郎をハシゴする行為は気が狂っているとしか思えないので絶対やめるべきです!(一日中腹が膨れて本気で死にそうでした)
以上レポっす。
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出典)「新さん」 泉 昌之/新潮社/マガジンハウス Amazonで見る
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「ラーメン王子」 阿部 潤/角川グループパブリッシング Amazonで見る Kindle版