「エンドレス・ドラッグ・ウォーズ リスク」危険ドラッグ、ダメ。ゼッタイ!怖すぎドラッグマンガ

危険ドラッグ、ダメ。ゼッタイ!怖すぎドラッグマンガ 「エンドレス・ドラッグ・ウォーズ リスク」

リスクをお忘れだ!!快楽だけじゃ都合よすぎるぜ
今年はドラッグ関係のニュースが特に多いですね。覚醒剤所持容疑の大物ミュージシャンが供述で「SAY YES!」と言ったとか言わないとか(たぶん言ってない)、脱法ドラッグの影響と思われる交通事故も多数発生。その脱法ドラッグは一般公募の結果「危険ドラッグ」に呼称称変更されたというニュースも話題になりました。危険ドラッグ・・・なんとも中二病っぽい真っ直ぐすぎるネーミングですが、ここぞとばかりにマスコミも一斉に「危険ドラッグ」に呼称変更したため話題性は抜群でした。

とにかく今、危険が危ない!ということで、違法&脱法ドラッグの恐ろしさを皆さんと共有すべく、世にも恐ろしいドラッグがテーマのマンガをご紹介いたします。その名も「エンドレス・ドラッグウォーズ リスク」。やだ・・・タイトルがすでに超怖い!



ヒアルロン酸じゃありません

「エンドレス・ドラッグウォーズ リスク」ですがそのタイトルの通り、麻薬撲滅のために闘う男が主人公です。


ワケあり麻薬取締官、財前

主人公、財前要は厚生労働省地方厚生局麻薬取締部の麻薬取締官。いわゆる麻薬Gメンとかマトリと呼ばれる立場です。麻薬捜査官は警察ではないんですが、逮捕権や拳銃の所持も認められているんですね。


突如襲ってくるフラッシュバック

財前要は単なるマトリの捜査官とは比較にならないほど、尋常じゃないドラッグへの憎悪を燃やしています。それもそのはず、自分自身が過去に捜査中にハメられてシャブ(覚醒剤)を大量に投与されてしまい生死を彷徨うことに。10年以上経った今も後遺症で恐ろしいフラッシュバック(幻覚症状)に悩まされているのです。主人公の麻薬捜査官が元シャブ中・・・とんでもなくダークなマンガです。まさにエンドレス・ドラッグ・ウォーズ。

作中で表現されているフラッシュバックのシーンがまたヤバい。


もちろん幻覚です

体中のいたるところを虫が這い回ったり・・・


怖すぎ・・・

時には人の顔が歪んだり、目が3つになったり・・・
そして財前は自分の身にフラッシュバックが起こると、正気を保つためにある行為に出ます。それは・・・


まさかの謎設定

サックスを思いっきり吹くことです。なんなの、その驚きの効能。
そのため財前は捜査中でも常にサックスをケースごと持ち歩いています。どう考えても捜査のジャマすぎるだろと思ってしまうところですが・・・


中のサックスは大丈夫なのか?

ジャンキーに襲われた時にこんな感じで武器としても役に立ちます。まあ本体ではなくケースが役に立ってるだけなんですけど。

本作で財前の宿敵となるのが関東仙石会幹部ヤンマ組組長、鬼山丈。通称、鬼ヤンマ。街をシャブで埋め尽くし日本の麻薬王になる!と息巻く武闘派ヤクザです。

鬼ヤンマの覚醒剤への入れ込みようはハンパではなく、やってることも言ってることもムチャクチャ。とんでもなくクレイジーな男で、もちろん自分自身もシャブを打つという筋金入りのジャンキーです。


んなわけねーだろ

「シャブは基本的に無害なんだよ!」
と自説を展開。無害なわけねーだろ。


アゲアゲ中

「ヴーーーーーッ 来た来た来たあ 上がって来たぞォ」
はい、関わりたくありませんね!


ジャロとばっちり

「シャブは最高の貿易だ!!」「広告も宣伝もいらなけりゃジャロに苦情も来ねえ」
・・・そりゃまあ、どう考えてもジャロは関係ないわな。


ラリパッパ中

「オレにはシャブは現実(リアル)へのパスポートだ!」
目線が空の彼方にブッ飛んでしまっている人が言うセリフとはとても思えませんね。

こんなヤバいやつですので、怒らせると世にも恐ろしい拷問が待っています。
それがこれ。眼球シャブ注射。ダメ!ゼッタイ!!


怖すぎィ!

そして、こういうマンガですから麻薬にハマって人生が崩壊する悲惨な人たちがワンサカ登場します。いくつかご紹介していきましょう。


ヤク中は太陽の光が苦手


どんよりした雰囲気でトイレへ

大手広告代理店にお勤めの城野チーフ、プレゼン絶不調でもう3日寝ていない状況です。これは確かにダメそうですね。そしてフラフラと飯も食わずにトイレに行ってしまいました。しかしトイレに行った後の彼は全然違いました!


レッドブルの100倍ぐらい効いてそう

シャッキーン!
別人のような輝き!!劇的ビフォーアフター。


アゲアゲ~

「ホラ、メシなんか食ってないでガンガンいくぞ」
3日不眠不休の男が数分でここまで変わるとは・・・シャブの効果恐るべし。
しかし、コトがバレてしまえば・・・もちろん会社はクビです。あとは転落するのみ。これからが本当の地獄の始まりなのです。


仕事のために頑張っても報われません

若者向けドラッグといわれているMDMA(通称エクスタシー)も出てきます。


錠剤の形も若者向け

しかも舞台は高校の学校内です。最初は離婚の寂しさを紛らわすために使っていた体育教師から、女子高生・・・そして男子高生へと段階的に波及していきます。こんな広がり方もあるのか・・・身近なだけに恐ろしいですね。


異常な発汗


グルングルン

MDMAは覚醒剤ほど強烈ではありませんが、本人が感じてなくても異常に発汗していたり、少しずつ異常な行動が増えていくようです。そして最悪なパターンは噂によく聞くコレです。


これはヤバい


アイ キャン フライ

この後、給水塔からダイブして死亡。本人が飛べると思っちゃってるんだから助かりようが無いですよね・・・。この男子学生が大物政治の息子だったため、マスコミや政界を巻き込んだ大問題に発展していきます。

こんな感じで、基本的に色々なクズ野郎が出てくるマンガではあるのですが、この作品の中でも最凶最悪なクズ・オブ・クズキング・クズなキャラクターをご紹介しましょう。それがこの男、御手洗光司


ぱっと見はマトモだけど・・・

麻薬中毒患者の更生施設「メシア」を運営し、何人も麻薬中毒から立ち直らせた人格者。しかし、実はこの男自身がいつのまにか覚醒剤にハマり、ジャンキーになってしまっていたのです。ミイラ取りがミイラにとはまさにこのことです。


何ミックスしてんの!

しかも幼い一人娘に飲ませるフルーツミックスジュースもなんとシャブ入り、おかげで8歳にして娘もジャンキーです。いかにこの男がキング・クズであるか伝わりましたでしょうか。


アルプスの少女を超えるスピード感

「キャハハハハハ 気持ちいーィ」
めちゃくちゃ楽しそうにブランコしてますが、そんな気持ちいいブランコおかしいから!!

実は、若かりし頃の財前をシャブ中にしたのもこの男です。噂を聞いて内偵していた財前に一服盛って、財前に致死量寸前のシャブを投入したのでした。


仮面ライダーの改造手術のよう

・・・というわけでエンドレスで危険が危ないドラッグマンガ「エンドレス・ドラッグ・ウォーズ リスク」をご紹介しましたがいかがだったでしょうか?気の利いたキャッチコピーで「ダメ。ゼッタイ」を連呼するよりも、一発こういう超おっかないマンガを読ませたほうが、よっぽど抑止効果があるような気がします。

ちなみに「危険ドラッグ」をテーマにしたマンガとしては、福本伸行先生が政府公認の脱法ドラック警告マンガを描いてらっしゃいます。これがまたカイジよりも面白いんじゃないかという勢いの素晴らしい作品で、読んだ後は心が「ざわ・・・っ」として危険ドラッグやべーと思うこと請け合いですので、「エンドレス・ドラッグ・ウォーズ リスク」と共にぜひご一読をオススメします。

最後に、財前要のカッコよすぎる名ゼリフをご紹介しておきましょう。


リスク⇔クスリ

「リスクをお忘れだ!!快楽だけじゃ都合よすぎるぜ」

■■■

出典)「エンドレス・ドラッグ・ウォーズ リスク」 笠原倫/日本文芸社
Amazonで見る

タイトルとURLをコピーしました