「甲冑の戦士 雅武」犬マンガの究極進化系

犬マンガの究極進化系 「甲冑の戦士 雅武」









犬は犬でも、やんちゃな犬でございます!

こんにちは、J君です。この世に犬をテーマにしたマンガは数あれど、やはり犬漫の代名詞、キングオブキングスといえば高橋よしひろ先生といえましょう。



代表作「白い戦士ヤマト」「銀牙~流れ星 銀」はもちろんのこと、銀牙の続編「銀牙伝説WEED」までも大ヒット、最近は「ラッシー」なんてものまで。もはやありとあらゆる犬マンガを極めつくしたまさに犬マンガの大家、本日はそんな中でも一番無茶してる、やんちゃな犬マンガをご紹介します。その名も「銀牙外伝 甲冑の戦士 雅武」です。


聖闘士犬矢



もうね、どんだけ無茶かと。

ツッコミどころは山ほどあるんですが、まず犬が甲冑を着てます。一瞬、あれ、このマンガ「聖闘士星矢」だっけ?と勘違いするほどに甲冑をガッチリと着込んでおります。しかもかなりのオーダーメイド





普通に会話してます



そして、犬がしゃべる





長ゼリフも余裕



容赦なくしゃべる。





刀をくわえてもしゃべれます



しゃべりすぎ。

・・・確かに「銀牙」など、過去の多くの犬漫でも犬がセリフをしゃべるシーンは出てきました。しかし、それはあくまでも犬同士の心理描写を表現したものという設定にとどまっていました。しかしこの「雅武」は違います。人間相手にガンガンしゃべります。真剣10代しゃべり場かってくらいしゃべる。ボケもツッコミも自由自在。普通に人間と犬のトークが繰り広げられているのです。これならバウリンガルとか全然いりませんね。



「犬と人間が普通に会話する」という犬マンガとして絶対超えてはいけない一線を越え、禁を犯してしまったこのマンガ。そして一線を超えてしまえばその先はもうなんでもアリなわけです。まさにやりたい放題。





まさに犬以下



刀で人間をなで斬りにする犬





犬版室伏



巨大な竹槍をブン投げる犬





犬ゲラー



超能力で刀を曲げる犬





刀でやる意味あんのか



ご主人様にみねうちを喰らわす犬





もう鳥でいいじゃん



鳥のように自由自在に飛び回る犬





よく見るとしゃべっているのは犬



人間を部下に従えた犬

そして極めつけは、





犬は「ハァー」とか言わない



犬のくせに馬に乗る・・・犬乗馬!

・・・何で犬にそんなスーパー能力があるんでしょうか。それにはもちろんちゃんとした理由があります。



通称、戦国時代の最終兵器「牙忍」と呼ばれるこの犬たちは、装着している兜の中に秘薬を塗った無数の針「鬼神針」がしのばせてあり、それをかぶると脳髄が活性化し、人の言葉をしゃべったり、テレパシーや念動力などの超能力が使えたりするのです。






オ○ムのヘッドギアみたいなもんか



鬼神針か、なるほどね!

・・・って全然理由になってない気がするんですが、とにかく設定が戦国時代なのをいいことに完全お犬様ご都合主義の設定が成立しているのです。これなら何でもアリですね!安心して無茶できるというものです。



というわけで、一通り、無茶設定をご紹介した後はストーリーの方をご紹介します。

日本全土が群雄割拠の渦中にあった戦国時代。そこに暗躍する忍者達の存在も決して見過ごせないものでした。しかし、普通の忍者とは全く趣の違う忍びの一団が存在しました。その集団の名は「陽炎一族」。その陽炎一族達の最大の特徴とは「牙忍」と呼ばれるスーパー能力をもった忍犬たちを操ることにあるのでした。その牙忍のリーダーが主人公「雅武(ガム)」なのです。



しかし、その陽炎一族を滅ぼそうとする宿敵で、次から次へと陽炎一族に刺客を送り込んでくるのは、同じく牙忍を操る忍びの集団「牙魔一族」。いわゆる沢尻会と長澤会みたいな関係です。全然違いますかそうですか。



・・・ともかく、戦国乱世を裏で操っていたのは実はお犬様だった!という内容です。これは斬新過ぎる設定ですね。高橋先生以外はまず考えつかない発想でしょう。



実際、牙忍達は思いっきり歴史に影響を及ぼしています。作品後半では、木下籐吉郎(豊臣秀吉)と出会い、共に行動する雅武達。そしてあの織田信長にも気に入られます。





大戦略ならぬ犬戦略か



信長様に桶狭間の戦略をレクチャーする犬コロ・・・いや主人公、雅武。

そしてその戦略を聞いた信長は・・・





信長もビックリ



こやつ・・・

なんか「できる!」みたいなリアクションです。思いっきり納得してますね。犬のレクチャーに。



信長を励ます犬



合戦前、犬に励まされる信長たん。

そんなわけで雅武の考えた戦術のおかげで信長は見事桶狭間の戦いに勝利することができたのでした。繰り返しますが、信長が桶狭間の戦いで勝ったのは、犬のおかげです。いやー、知りませんでしたね。たしか信長の野望にはそんなの出てこなかった気がします。



そんなわけで今川義元など大物戦国武将も犬によってサクサク殺されてしまうという、まさに戦国時代最強の存在が雅武をリーダーとする「牙忍」なのですが、その雅武達をも上回る能力をもった牙忍を率いる謎の集団「牙魔一族」のラスボスの正体が・・・





犬版ラオウ



ええと、これまたやっぱり犬!(予想通り)

もう犬偉すぎ。犬万歳です。



もちろん日本史の教科書では牙忍の存在は一切無かったことになっています。どんだけ闇歴史なんでしょうね。牙忍の活躍がなかったら信長も秀吉もなかったというのに・・・。



そんなわけで、いわば高橋先生の犬に対する願望が大爆発(暴発)したともいえる究極の犬漫「甲冑の戦士 雅武」をご紹介したのですがいかがだったでしょうか?全国のトップブリーダーも(たぶん)推奨のすばらしいこの逸品。打ち切りも同然の芸術的なまでに「やっつけ」なラストシーンも必見です。是非ご自身の目でご確認ください。



以上、そろそろ高橋よしひろ先生には猫マンガを描いてもらいたいJ君がおおくりしました。



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出典) 「銀牙外伝 甲冑の戦士 雅武」 集英社/高橋よしひろ

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