ケツ顎シャアが来る!実写版ガンダム
私にプレッシャーをかける実写版とは、一体何者なんだ?
新年明けましておめでとうございます。J君です。今年も皆さまの脳裏に焼き付いてトラウマになるような素晴らしいネタをレビューしてまいりたいと思います。
さて、本年一発目は禁断の実写版ガンダムをご紹介いたしましょう。実写版ガンダムはハリウッドで作られた「G-SAVIOUR」という作品があるのですが、そこにはJ君の知っているガンダムの形をした物体は何一つ出てきませんのでスルーさせていただきます。それよりもっとガンダムらしい実写映像作品がこの世には存在するのです。しかし・・・同時にそれは封印されたガンダムの黒歴史を暴いてしまうことに他なりません。
では真の実写版ガンダムとは何か?それはハリウッドの世界ではなくゲームの世界にありました。PSゲーム「GUNDAM0079 The War For Earth」がそれであります。この作品、ゲームでありながら、映画のようなビジュアルシーン中心の作品となっており、モビルスーツこそCGであるものの登場人物は全て実写。しかもオール外人です。
早速作品を紹介してまいりましょう。本作品はいわゆるファーストガンダムの前半のストーリーを忠実に実写化しているため、多くのガンダムファンの馴染みのあるものになっています。プレイヤー扮する主人公がガンダムのパイロットになり、ジオン軍のエースパイロット、赤い彗星シャアと対戦します、しかし宿敵シャアの真の目的とはジオンに対する復讐だった・・・という内容。
地球連邦軍の大ピンチにガンダムのコックピットに乗り込んだの主人公。まだガンダムの操作になれてない隙をねらってザクが襲いかかります。
このヒゲの人が、最初にガンダムにやられる運命のザクのパイロット、ジーンさん。当然外人です。まあ、この後に出てくるクセの強い外人達に比べればまだまだまともなキャスティングと言えるでしょう。顔つきもザクのパイロットらしい雑魚感が出ていてなかなかマッチしています。
そしていつも厳しく時にやさしい主人公の上司、ホワイトベースの艦長ブライト・ノアは実写だとこんな感じです。
・・・ブライトさんてこんなセイン・カミュみたいな顔してたっけ?
いやーずいぶんイケメンの上司ですね。原作のブライトさんは恋愛に不器用な男でしたが、こちらはだいぶ遊んでそうです。
それにしても非常事態で余裕がないのは分かるんですけど・・・制服はもうワンサイズ小さくても良かったんじゃないでしょうか?制服が似合わなすぎです。
そこに突然、連邦軍の本部から通信が入ります。ジャブロー司令本部のハニ・アサナ将軍が次なる司令をブライトに下します。人手不足で民間人に頼らざるをえないホワイトベースに向かって無理難題な命令を・・・
ズバリ言うわよ!
・・・そう、この制服を着た細木数子がハニ・アサナ将軍です。普段はメチャクチャな命令を下す鬼のような人ですが、作戦に成功すると笑顔で優しい言葉をかけてくるという地球連邦軍きってのツンデレキャラです。
見てくださいこの癒しの笑顔を。全然癒されませんかそうですか。
もう一人、美しき女性を紹介しておきましょう。こちらはセイラさん。作品中特に名乗りませんが、役どころ的におそらくセイラさんに間違いありません。ちょっとふっくらしていて化粧が濃いです。アメリカのテレビショッピングでよく見るような顔です。
その他にもホワイトベースの頼れる仲間を紹介しないといけませんね。まずはガンキャノンのパイロット、皮肉屋のカイ・シデン。右側の男です。
「俺、カイ・シデン」
えー!・・・あんたがカイ?なんていうかずいぶん・・・後退したなあ。外人なのは百歩譲るとしても、毛量があまりにも貧弱です。後退させるのはガンキャノンだけで良かったのに・・・。
ガンダムに欠かせない主要キャラのあまりの変貌ぶりに一抹の寂しさを感じてしまったわけですが、まだ油断はできません。左にいる黒人は一体何者なんでしょうか?
「俺は、リュウ・ホセイ」
なんと見違えるほどにガン黒なリュウ・ホセイがそこにいました。というか人種レベルで違う気がするんですが気のせいでしょうか?どう考えてもリュウというよりはボビーみたいな顔してます。
しかもこの二人、容貌だけでなくキャラもずいぶん原作とは変わっています。カイの方は、やたらと仕事に対するモチベーションが高く、周りに気を使えるいい人になってますし、リュウに至っては、ラップミュージシャンのようにファンキーです。戦闘が終わってホワイトベースに戻ったあとのリュウのセリフはこうでした。
「ヒュウ!つらい戦闘だったなあ。」
「あの赤い彗星とやり合って生きてるとは、ラッキーボーイだぜい!」
・・・何が「ラッキーボーイだぜい」だよ。お前はスラム街のバッドボーイみたいな顔してるくせに。
とまあそんな頼りになる仲間達ですが、その一方宿敵のジオン軍達のメンツも当然気になるわけですね。ではジオン軍の主要キャラを見てみましょう。
「連邦のモビルスーツを確認するぞ!」
あれ、なんかアイマスクをつけたデブがいたけど目の錯覚かな?セリフがシャアっぽかったけどまさかね。ハハハ・・・。
「連邦も必死というわけか・・・だがまだ闘いは終わらんよ」
・・・。外人なのに微妙にアキバ系です。しかし声はまぎれもなく原作アニメのシャアの声。ま、まさか。
「その通りだよガルマ大佐」
このアキバ系デブ外人がどう考えても赤い彗星シャア・アズナブルです。本当にありがとうございました。それにしても、赤い彗星というよりは赤い水牛という感じです。この標準装備されたケツ顎・・・まるでテキサスの荒くれ者のような見事なアゴですね。
この先、事実上本作品はシャアの独壇場ですので、要するにこの外人ばっかり出てきます。渡る世間はシャアばかり。
「この白いモビルスーツは・・・私がやる」
マスク越しに見える目の怖さは本家以上。ホントに殺ってくれそうですね。
さて、こちらはジオン軍のガルマ・ザビ大佐です。シャアの上司でありながら裏切られてシャアに殺されてしまう哀れなキャラクターですが、お得意の前髪を指でクルンクルンさせるナルシストな芸風も短髪にしてしまったためにできなくなってしまいました。まるで床屋のカットモデルみたいです。
原作では有名なシャアに裏切られるシーン
「謀ったな!シャア!」
「君は良い友人だったが、君のお父上がいけないのだよ!」
得意げにガルマへの恨みを語るシャア。スクリーンいっぱいに映るシャアのデカ顔が観るものに赤い彗星の本当の怖さを植え付けます。
とまあ、後半はケツ顎シャアばかりのご紹介になってしまいましたが、その他に、ガンダムに瞬殺される銀色のグフや、ガンダムとガンタンクが合体したレゴロボットみたいなモビルスーツが出てくるお宝シーンもあり、原作ガンダムをすり切れるほど観た人にも十分に楽しんだり悲しんだりできる作品となっております。
そんな、ファンの間で賛否両論(否の方が多数)の「GUNDAM0079 The War For
Earth」ですが、なんとAmazonで検索すると\79という不条理プライスで購入可能です。送料の方が商品の3倍かかるという資本主義の常識を覆すリーズナブルプライス。なぜこのような現象が起こっているのでしょうか?それはズバリ・・・本作品が、コントローラーのボタンを押し間違えた瞬間即死というスペランカーよりも弱いガンダムを操らなければいけない超難度ゲーム、すなわちク●ゲーに他ならないからであります。
本作品のク●ゲーぶりは過去に数多くのサイトで取り上げられておりますので、是非とも下記の参考サイトもあわせてご参照ください。尚、本作品は「シャアAV」とはなんの関係もありませんので念のため。
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関連テキスト) マンガ版機動戦士ガンダム 韓流ガンダム
出典) 「GUNDAM0079 The War For Earth」 バンダイ