少林寺VS忍者 (前編)

我が妻(忍者)との闘争・・・前編




格闘技忍者最強説・・・・



世はまさに格闘技乱立時代。K1、PRIDE、プロレス・・・・一体どれが一番強いのか?男の子達の夢は膨らむばかりですね。だがちょっと待てと。お前等何を生き急いでいるんだと。最近でこそ異種格闘技が次々と行われ格闘技のボーダーレス化が進行していますが、昔の異種格闘技とは戦う者同士がその流儀の威信を背負って命がけで戦う、崇高かつ神秘的なものではなかったか?



本日ご紹介するのは1979年に制作された香港ムービー「少林寺VS忍者」。原題 SHAOLIN CHALLENGES NINJAです。

そう、少林寺と忍者、一体どっちが強えぇのか!?

・・・少年少女なら誰しも知りたい永遠のテーマですよね?(強制)

もちろんここで言ってる「少林寺VS忍者」は鉄拳チンミVSさすがの猿飛のことではありませんので勝手な想像などしないようにお願いします。いろいろと今後の予定が狂いますので。





大雑把なタイトルがいい味出してます



ストーリーをご紹介しましょう。大富豪の貿易商の息子で中国拳法の達人である主人公アトゥに日本人の許嫁がやってきます。しかし、この日本人の許嫁、顔は美人だがとんでもない日本武術オタクのはねっ返り娘。中国拳法の達人のダンナと日本武術オタクの嫁が、どっちが最強かを争って毎日夫婦ゲンカ。最後には嫁が日本から連れてきた日本武術の達人である7人の刺客と主人公が戦うハメになるというストーリー。



香港カンフー映画には伝統的に格闘シーンさえあればストーリはどうでもいい的風潮がありますが、本作品もしっかりその法則に則った申し訳程度なストーリーに仕上がっております。



大きく分けて、前半の日本武術オタクの嫁大暴れ編、後半の七人の刺客と対決編に見どころが分かれるのですが、とにかくこの嫁の狂いっぷりがすごいです。






ちょっと沢口靖子似



この沢口靖子に前科がついたような気の強そうな娘が日本武道オタクの嫁ユミです。



ユミは結婚したあとも毎日の練習。サンドバッグがないという理由で、家の壁やら銅像やらを破壊しまくり。らんま1/2も真っ青な状況です。



ウチのカミさんは破壊王

蹴り一発でレンガを破壊・・・





とにかく凶暴です

ションベン小僧のクビは手刀で・・・



キ●ガイに刃物

日本から取り寄せた日本刀や鎖ガマを召使いに向かって振り回すなど大暴れしまくり。中国の平和のためにもこの凶暴女をはやく日本に帰した方がよいと思います。



夫婦ゲンカはエスカレートする一方。主人公は中国式にテーブルで食事をするのに対し嫁は和式で・・・ケンカ中なので食事中でも隣同士で武器を投げ合います。君たちの心にダムはあるのか?



油断すると殺られます





夜は、中国と日本の飛び道具自慢。自慢の仕方はどうやるかと言いますと、対面に座ってる相手に実際に投げてみるという。実にシンプルで分かりやすく、かつ何でお前等結婚したんだ?といったもの。本気で殺し合ってます。

 

夫婦の会話は「飛び道具」・・・



連日、日本刀と中国刀はどっちが強えんだ?ヨシじゃあ試してやろう!とばかりにケンカばかりの夫婦。召使いがいつ巻き込まれて殺されてもおかしくない状況。


注)夫婦ゲンカです



J君はいくら美人でも朝っぱらからトンファーでケンカを売ってくる嫁とは結婚したくありません。皆さんはどうですか?


お目覚めのトンファー攻撃



そんなこんなで、日々中国拳法VS日本武術で夫婦ゲンカをする二人ですが、やはり達人だけあって、主人公の方が優勢ぎみです。そんな状況を逆転しようと嫁がついに禁断の武術に手を出します。その名もジャパニーズ「忍術」



主人公が椅子に座っていると突然天井から降ってくる刃物。腕にザックリと刺さる刃物。そう、嫁が忍術でワナを仕掛けたのです。




注)嫁です

「ハーイあなた!」



そこには術が決まって満面の笑みを浮かべる黒装束の嫁がいました。

お前等早く離婚しろ。





突然怪しげな黒装束に身を包む嫁に当然ビックリの主人公。



「それは何だ!」




注)嫁です

「日本の特技、忍術の衣装よ!」



さすがにやりすぎの嫁にブチ切れの主人公。

「それは殺人。悪だ!」と言ってしまいます。





そこで嫁も逆ギレです。

「私が悪ですって?」


嫁、逆ギレ




・・・どっからどう見ても悪者ですけど。



日本の究極の武術である忍術までダンナに否定されてしまった嫁、ユミはついに日本に帰ってしまいます。そして、ユミの武術の師範であるサンゾウとべったり・・・このままではユミは日本にとどまりサンゾウと結婚してしまいそうです。その方が中国の平和のためですが


忍術の達人サイゾウ




なんだかんだ言ってもにユミに惚れていた主人公は何とかユミを中国に呼び戻そうと、なんとユミに向けて果たし状を送りつけます。

「いつでもかかってこい!」

ユミを挑発して再び中国に帰らせようという計画だったのですが、それをサンゾウが見つけてしまい大変なことに。




この果たし状が国際問題に




これは日本武術への侮辱だ!

サンゾウは早速お師匠様の道場へ果たし状を持っていきます。








注)お師匠です


よ、妖怪?



いえいえ、このお方こそ忍術使いサンゾウのお師匠様です。すごくヅラっぽくってオーラのカケラもありませんがお師匠様です。とても偉いのです。



そして、(勘違いのまま)果たし状を受けて立つことに。お師匠様以下、七人の武術の達人が主人公と戦いに中国へ向かいます。ただの夫婦ゲンカが国際問題にまで発展して参りました。エライことです。




物騒なGメン75




特に青汁おじさんこと八名信夫の役どころに注目ですね!

以下続編を待て!






青汁おじさんは次回大活躍





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