リトルトウキョー殺人課 (後編)

ここがヘンだよハリウッド映画 (後編)


ドルフ・ラングレン曰く 「真の武士は俳句も読む」



ふーん・・・ここで一句

テキトーな、事言ってんなよ、ラングレン(字余り)



今世間ではトム・クルーズ主演の「ラストサムライ」が話題ですが、言っとくけど こっちのサムライの方がもっと凄いぞ!(寒さが来ると書いてサムライ)。 というわけでお待ちかねのラストサムライ・・・もとい「リトルトウキョー殺人課」レビュー後編(ネタバレあり)です。前編はこちら



水商売の女が日本刀で惨殺されるという猟奇事件を調査しているうちに 、リトルトウキョーに巣くうジャパーニーズヤクザの組織を疑い始めるドルフ・ラングレン
とブランドン・リーのバイオレンス刑事コンビ。 そして実はジャパニーズヤクザ達は麻薬密売ルートをアメリカに築こうとしていた。
二人のジャパーニーズヤクザ壊滅作戦が始まる。



そんなストーリーのこの作品、とにかく曲がりに曲がった日本描写の数々をお楽しみいただける傑作です。



さて、前編で出てきたヤクザの収益源となっている日本人クラブ「盆栽クラブ」。
そこの花形歌手であるミナコという女がいます。 この女がこの映画のヒロインです。



あんまり「ミナコ」っぽくないけど・・



殺された女の友人でもあったミナコはジャパニーズ・ヤクザの親分「ヨシダ」に俺の女になれ!と力ずくで手込めにされ「ヨシダ」の事務所に軟禁されます。
そして、「ヨシダ」の事務所を張り込んでいたドルフとブランドンがミナコを発見します。







「セップク」準備中・・・



B 「片付けでもしてるのか?」

D 切腹の準備だ・・

B 「ホワッツ? ”セップク”」

D 「自殺だ。女が恥辱を受けた時にやる。



・・ ここで一句

テキトーな、事言ってんなよ、ラン(以下略)



そんなわけで急遽ドルフが「ヨシダ」の事務所に殴り込み、ミナコ救出作戦を敢行。令状無しで事務所に押し入り拳銃でバンバン銃殺していくドルフ。 いくらバイオレンス刑事だとはいえこれはちょっとやりすぎではないでしょうか?
実は、ヤクザのボス「ヨシダ」はドルフ・ラングレン演じるケナー刑事の親の敵でもあったのです。つまり必要以上の惨殺っぷりは100%ドルフの私怨です





躊躇なく銃殺



危機一髪!切腹しようとするミナコを救出するドルフ。よくやった!



 

普通白装束じゃあ・・?

・・・で、これって切腹なの?(喉に短刀当ててる)





で、なぜかミナコとドルフがイイ感じになってるところに、ヨシダを尾行中のブランドンから連絡が。なんと、ヤクザご一行は風呂屋にいるとのこと。 ドルフとブランドン、早速ヤクザ退治に風呂屋に殴り込みです。





一般市民にも銃で脅迫

「ヨシダハドコダ!」

風呂屋の番頭に銃を突きつけるドルフ。ちょっと心配なサムライです。



で、浴場へ乱入!





最高に怖い銭湯

うわあ・・・・アメリカの風呂屋ってタトゥーオッケーなんだ・・・ で、当然大乱闘が始まります。



なかでもヨシダのボディガードで最も手強いのが入れ墨の相撲レスラー。 いくら殴っても倒れないのでさすがのドルフも大苦戦。





いわゆる中ボスです

しまいには長ドスをもって襲いかかってきます。もしかしたら相撲レスラーじゃなくてただのデブなのかもしれません。





ドスを使う珍しい相撲レスラー



最後は水中で絶命する相撲レスラー。大和魂を感じますね





なんかかわいそう・・





結局ヨシダには逃げられてしまうものの、事務所は壊滅させるは、 親分の女は奪うは、風呂屋で不意打ちをかけるはでありとあらゆる嫌がらせを行ったドルフですから、当然ですが身の危険を感じて自分の自宅にミナコ達をかくまいます。 で、舞台はドルフの自宅へ。







絶対おかしいです

なんとヴェリーナイスな武家屋敷







囲炉裏もあります

・・このようにもちろん中も妥協がありません。 で、暖房をつけるドルフ。







「すぐ暖まる」



布団のないコタツで暖まりますかね?



で、今度はドルフ、風呂に入ります。







・・・五右衛門風呂ッスか?

皆の衆、ここでひるんではいけない。 さらにツッコミどころの多い展開は続きます。



M
「素敵なところね」


D俺が建てた



えー!  ドルフ=大工さん??



そんな感じで五右衛門風呂でもラブラブムードになってイイ感じだったのですが、
ついにその夜、ヤクザ達の反撃が! 武家屋敷を数十人のヤクザが取り囲んで銃撃戦を開始。
なぜかドルフは手裏剣やらカマやら十手で反撃。





無謀すぎる



・・・で手裏剣やカマや十手ではマシンガン等の銃火器にかないませんので (当然ですが)二人はボコボコにされ、ミナコは連れ去られ、武家屋敷は燃やされます。




敗北したドルフとブランドン。しかしこのままでいる二人ではありません。 カラテの修行を積み、再び逆襲に出ます。
そして、ついにドルフは最終形態に!





出ました!闘魂ハチマキ!



・・・ってなんだこのカッコ?



ジャパーニーズヤクザの麻薬製造工場へ突入する ドルフとブランドン。ヤクザ達との壮絶なる銃撃戦が始まります。
ドルフはもちろんあのカッコでマシンガン掃射しまくりです。 かなりの違和感です。



 

ドルフのカッコが浮きまくり





そして、ヤクザ共をあらかた全滅させて残るは親分「ヨシダ」のみ。ついに最終局面。ヨシダとドルフの一騎打ち。

なぜか舞台は一転し、リトルトウキョーのパレードのシーンへ























なんだこの腐ったエレクトリカルパレードみたいなのは?



なぜか馬に乗ってフラフラしている騎兵コスプレ達から刀を奪い取り ヨシダとドルフ、二人のサムライの一騎打ちが始まりました。



















二人の勝負より周りのギャラリーの濃さに圧倒されますね。 そしてついに勝負あり!やはり勝ったのは真のサムライ、ドルフ・ラングレン。
ドルフはヨシダを日本刀で串刺しにしたまま放り投げます。 そしてドハデなヨシダのラストシーン!
















花火で回転 → 爆死 → 木っ端微塵



・・・日本男児ならこうやって死にたいものですな。敵ながら天晴れです。



と言うわけで究極のジャパニーズカルチャー映画「リトルトウキョー殺人課」いかがでしたでしょうか? 混迷を余儀なくされている21世紀の日本人にとって、あるべき本当の姿がここに隠されているかもしれません。 とりあえず辱めをうけたら切腹。早速明日から実践だ!







 

エンディングではみんなお辞儀(何故?)





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出典) 「リトルトウキョー殺人課 “SHOWDOWN IN LITTLE TOKYO”」

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