男は一旦 野望にとりつかれたら、もう燃えつきるまで猛進するしかありません。
(片岡仁:東大法学部)
力とは、暴力それに金。他に何が必要だと言うんです?
(橘征五郎:東大法学部)
日本は警察国家だ!警察こそは日本最大の暴力機構だ!
(柿崎憲:警察署長)
そんでもって橘組の可愛らしいワンちゃん達・・・
トップブリーダーも推奨する・・
・・・とまあ、インパクト重視の展開で一人盛り上げてみたりしたのですが、 空前スケールで描かれる東大生バイオレンス漫画「野望の王国」の続編のお時間です。(前編はこちら)
神奈川県最大の暴力団「橘組」の五男坊、橘征五郎とその相棒片岡仁。「暴力による日本支配」を野望に掲げ、「橘組」の乗っ取りを謀り、あらゆる 謀略によって兄達を抹殺しようとする骨肉のストーリー。
とにかく、いとも簡単に人を殺すのが特徴。
しかし、そこに立ちふさがるのは新組長に就任した「橘組」最強の男、橘征二郎。その知力は東大生の二人をも時として上回り、殺しをやれば冷酷非道。橘組でも圧倒的なカリスマ性を持つ。最も敵に回したくない相手である。そんな29歳。J君と同い年。スゲー嫌。
29歳にして極道のカリスマ、征二郎
征五郎と片岡は、征二郎に自分たちの野望を悟られることなく征二郎を葬らなければなければいけない。そこで生き残っている兄弟、征四郎にデマ情報を流し、征二郎の命を狙うように仕向ける作戦を取る。征四郎はその見かけ通り、頭が相当に悪いのですぐに征五郎と片岡の謀略にはまり、征二郎と橘組の組長の座を巡って抗争を仕掛けます。
バカは死ぬのみ
征四郎の突然の反乱に怒ったのが組長、征二郎。やはりこの男だけは怒らせてはいけなかった。征四郎を潰すために使った手段は何と・・・米軍外人部隊の投入でした。何で米軍!?ヤクザの抗争なのに!
極めつけは征四郎の本拠地(川崎)に米軍のヘリを使って空爆。そして、防火服を身につけた米兵を 送り込み、征四郎を生け捕りに!しかも、警察に証拠は一切残さず後始末・・・アルカイダよりすげえ!
アルカイダも真っ青のヘリ攻撃。
・・いや、冗談抜きでホントに戦争だよコレ。まさに、アナーキー in 川崎!そんなかつて無いスケールの凶暴さを持つ組長、橘征二郎。征五郎と片岡は本当にこの男を倒すことが出来るのだろうか・・・・
そして、もう一人とんでもないキャラが現れました!その男は柿崎憲。川崎市に赴任した新任警察署長。 この男は、征五郎や片岡と同じ東大法学部出身です。そして、このマンガで東大法学部出身なのだから当然、「野望に燃えている」のです。
とんでもないことを熱く語る警察署長
「この世を支配するのは暴力だっ!暴力が全てだっ!」登場して早速、ブッ飛んだ意気込みをブチかます柿崎。さすがは東大卒のエリート警察署長。あらゆる意味で型破り!
この男、警察署長という立場にありながら、自分が警察を乗っ取るために ありとあらゆる事をやりやがります。 まず、自分の手柄を立てるための最初のターゲットは「橘組」潰し。署長就任早々、橘組に単身殴り込みをかけ、組長、橘征二郎に向かって銃を乱射。それだけでも十分クレイジーですが、無茶な難癖を付けて強引に橘征二郎を逮捕してしまいます。
ゴルゴも真っ青
しかし橘征二郎は、自分の子飼いの代議士に警察上層部に圧力をかけさせて早々に釈放。一枚上手でした。
署長就任早々プライドをズタズタにされ怒りに燃える柿崎は、利害関係の一致する
征五郎達と裏で手を組み、なんと征二郎子飼いの代議士を拉致監禁。 「この男はすぐに消してしまえ!後始末は私がしてやるっ!」
繰り返しますが警察署長です
ちょ、ちょっと署長!
翌朝、代議士は東京湾に浮いてました・・・。ひでぇ。
可哀想すぎる代議士
もちろん全ての証拠は柿崎が署長権限で揉み消して一件落着。 スゲえ!これが、これが日本の警察の力だよ!やはり暴力が全てなのか?
・・とまあ2回に分けてお送りしたこの「野望の王国」。どこを切ってもこのように濃ゆーいキャラのオンパレード。 これはまるで暴力の金太郎アメだ!
男なら読めば必ず野望を抱きたくなること請け合いです。 復刻版全9巻が日本文芸社から毎月29日に順次刊行中です。君も早速読んで、レッツ野望だ!
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