あー最近腹抱えて笑えるような映画見てねえなあ。
そんな映画無いもんかねぇ。そうだなあ、ミスター味っ子と料理の鉄人を足して少林サッカーで割ったような香港映画があったらいいよなあ。
そんな夢みたいな映画あるわけねえか。そうだよなーアハハー。
それがあるんですよ!奥さん。
死ぬほど笑える料理コメディ映画。しかも監督&主演は少林サッカーの周星馳(チャウ・シンチー)であります。その映画の名は「食神」。
別にユースケには似てないか・・ |
このユースケ・サンタマリアのようなやさ男がチャウ・シンチー扮する「食神」で、最後の方になるとこのように・・・
なぜか総白髪に・・ |
なぜか玉置浩二風になります。うーむ、一体何があったんでしょうかね?
そんなわけでストーリーですが、チャウ・シンチー扮する「食神」は、香港の大人気料理番組「料理の鉄人(もどき)」を演出したり、自らがいくつものレストランを経営したりする香港料理界のカリスマプロデューサー。しかし傲慢で金にうるさい。性格は極悪の上、やることがメチャクチャで恨んでる人も少なくない。
思いっきりイヤな性格の「食神」 |
ある日、食神がプロデュースする新しいレストランがオープンするが、お披露目会で腹心の部下が突然「新・食神」を名乗り、店を乗っ取る。この部下こそ、ライバル経営者が送り込んだ刺客であったのだ。
部下が突然「新・食神」を名乗り出す |
さらに食神の店で食中毒が起こり(コレもワナ)、破産して無一文になる食神。落ちぶれた食神はそこで出会った屋台の仲間達と決起し、再び成り上がり食神の座を奪い返す。そんな香港ドリームな一発逆転サクセスストーリーであります。
思いっきり落ちぶれる「食神」 |
そんな「食神」ですが、冒頭にあげた三つの重要ポイントが日本人にとってたまらない魅力であります。
1.思いっきり料理の鉄人をパクっている。 2.リアクションがミスター味っ子を見ているかのような大仰さ。 3.随所に少林寺テイスト満載。 |
この作品は料理バトルがクライマックスのシーンだったりするわけですがまず司会者からして鹿賀丈史が出ています。
誰? |
・・・いや、バッタモンでした。つーかあんた誰?
そもそもこの番組、料理の鉄人とは料理バトルの解釈が微妙に違います。どうやら 料理バトル = 料理をしながら相手を攻撃することのようです。となりに刃物を投げたり、油を飛ばしたり中華鍋で防御しています。つーか料理してません。
気孔術で火をおこせます。そして目玉焼きも焼けます。
普通に火をおこそうとする気がありません パイプ椅子で対戦相手をボコボコにします。
しまいには刃物で攻撃しまくりです。
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料理を作る時点でコレですから、料理を食したときのリアクションのアクの強さもそれなりのものを求められますよね?ご安心をば。
肉汁出過ぎ |
肉団子から肉汁がジュワー・・・・・
というかブシューと出ています。しかも肉団子の弾力を表現するために
卓球の替わりに肉団子を使用 |
・・卓球も行います。そして一口食すれば、
まるで天使のような・・・ |
うーまーいーぞー(キモイ)
似てないですけどね・・・ |
次に場面変わりまして料理の鉄人の試食。試食するのは料理記者歴30年の岸朝子・・・・・風のキャラが登場。食神の料理を一口パクリ。
なぜか画面3分割 |
んっまーデリシャス!!
・・・んでもって豚肉を食べると
理解不能の美味表現 |
あまりの美味さに肉の上を転げ回る岸朝子(もどき)。
この時点でミスター味っ子を超えましたね?
そして最後の魅力。中国映画に欠かせないエッセンス。
それが少林寺。そう、食神は地位と名誉を取り返すために少林寺で少林寺十八鉄人のもと、地獄のような料理修行をしたのでした。
→ 悲惨・・ |
・・というか少林寺で料理修行する意味が分かりません。
そんなわけで、香港コメディの美味しいところを抽出したような映画「食神」。少林サッカーをDVDで購入する前に、一度ご賞味頂くことをオススメしますです。
<参考>さらにディープな食神ワールド