最狂!ビックリドッキリ激メカマンガ 前編
だらしねぇぞ こんなのハンズアップしなきゃ!!
こんにちはJ君です。皆様は絶叫マシーンお好きですか?J君は正直、相当な高所恐怖症なものでこの手のマシーンが超苦手。なので、絶叫マシーン大好き、絶叫マシーン余裕という人たちが大変うらやましい。竜王とかハーゴンとかを倒す勇者とはそういう人たちのことではないかとすら思っています。
そんな、命知らずな絶叫マシーン大好きキッズ達が絶叫マシーンから身を乗り出し己の必殺技をぶつけ合ってバトルを繰り広げるという、六本木のドンキホーテもビックリの最狂マンガが存在します。その名も「激メカライダー陽太」。そこには「安全性」などという概念は一切存在しませんでした・・・。
「激メカライダー陽太」は、育ち盛りのジャリガキ様向けコミック誌であるコロコロ、ボンボンに続く第3の刺客として1980年代初頭に現れ、自爆テロの如くはかなく消えていった「100てんコミック」掲載のマンガです。以前当サイトで紹介した「ルパン8世」も100てんコミックだったといえば、その自爆っぷりがどれだけのものかご想像いただけるものかと思います。
ハンズアップ推奨
「だらしねぇぞ こんなのハンズアップしなきゃ!!」
このジェットコースターで両手を上げる(ハンズアップ)行為を熱く推奨しているジャリガキ様が日本を代表するコースターフリーク、主人公の陽太です。
そんな怖いモノ無しの陽太がジェットコースターに乗り、得意の必殺技で他のコースターフリークのライバル達を打ち倒していくというとどろけ!一番、釣りバカ大将あたりを意識しまくった絶叫マシーン「激のり」マンガがこの「激メカライダー陽太」。
・・・とまあ詳細に内容を説明したつもりなんですが、自分で言ってて正直意味が分かりません。そもそもジェットコースター上で必殺技を繰り出す必要性がよく分かりません。これからものすごく無駄なひとときを演出してしまいそうなことをあらかじめお詫び申し上げます。
そもそも「激のり」の世界ではどうやら、シートベルトをつけるという概念がありません。コースターのスピードが出すぎた場合、自らの秘技によって体が飛び出さないようにする必要があるのです。
シートベルト完全無視
「激メカK字バランス」
ジェットコースターの前方で片手逆立ちし、体をKの字にしてバランスをとるという華麗な秘技。これならコースタ-から振り落とされて即死という事態は避けられます(んなわけない)。
無駄に派手な動き
「激メカえびぞりターン」
K字でバランスをとっている最中に、急遽シートに戻らなければいけない事態となった時にコースター上で宙返りを決めて戻るカッチョイイ秘技。意味は分かりませんがとにかくスゲエ技。そして全てが無駄な行為のようにも思えます。
超ご都合主義
「激メカスペースシャトル」
コースターから放り出されてしまった場合にはその力を利用して空中を舞い、まるでスペースシャトルのようにコースターに舞い戻ってくるという秘技。それが「激メカスペースシャトル」(原理は不明)。
フーセンガムで防御
その他にも、ライバルが隣のコースターからレーザーガンを撃って妨害してくることなども日常茶飯事ですので、噛んでいたフーセンガムを膨らまして防御したりします。
ありえないぐらいピンチ
しかし、華麗なる秘技で次々とピンチを切り抜ける陽太に最大のピンチが、なんとジェットコースターを突如として発生した竜巻が襲います(そんなところにコースター作るなよ・・・)。コースターが竜巻によって破壊されてしまいました。果たしてこのピンチをどうやってクリアーするのか?
秘技さえあればなんでもできる
「エレクトロニクスが壊れてもオレには秘技があるんだーっ!!」
もはやジェットコースターじゃない
「激メカ逆巻きおとしーっ!」
なんと、コースターを自らの力で回転させ竜巻と逆向きのウズをつくって竜巻を消滅させるという、気象協会もビックリの超秘技。ジェットコースターを使ってそこまでできるものなのか!(できません)
この大技により、見事人々を救った陽太は世界チャンピオンになったのでした(そりゃなれるわな)。
というわけで、遊園地出入り禁止確定マンガ「激メカライダー陽太」いかがだったでしょうか?後編ではさらにエスカレートし続ける(最終的には宇宙で対決)究極ジェットコースターバトルをご紹介していきたいと思います。ハンズアップしたまま待っててくれ!!
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関連テキスト) ルパン8世 とどろけ!一番 釣りバカ大将
参考) レビュー → ■
出典) 「激メカライダー陽太」 双葉社/国友やすゆき/中原誠