横山やすしの遺作!ビッグ・マグナム黒岩先生

やっさんの魂の叫びを訊け!

愛は力なり!力なき愛は無力なり!!



かつてこういう名言を残した教師がいました。今までこのBLACK徒然草では命を削る受験生体を張って教える女教師ギャンブルで人生を語る教師などを紹介し教育界に一石を投じて参りました。



しかし、暴力には暴力をもって訴える画期的な教師がいたのをご存知でしょうか?そう、本日ご紹介する実写映画版「ビッグ・マグナム黒岩先生」です。




「ビッグ・マグナム黒岩先生」は新田たつお先生の同名のマンガを原作に映画化されたもので、何と主演は「やっさん」こと故・横山やすし。暴力をテーマとした映画として、あまりにそのままのキャスティングなのがスゴイです。



設定をご紹介しましょう。校内暴力全盛の昭和末期。生徒は暴力を先生を殴れるが、先生が生徒を殴れば体罰。そんな風潮の中、破壊・暴力・レイプと何でもありの腐敗しきった無法地帯と化した高校「仁義泣学園」(じんぎなきがくえん)を叩き直すべく赴任してきた、やっさん扮する黒岩先生。なんと彼は、文部大臣に銃の所持を認定された唯一の教師。彼の所持するビッグマグナムが火を吹きまくりで逆らう不良学生達を力でねじ伏せるのだった。



・・・・ってもう設定からして無茶苦茶なんですが、銃で脅せばそりゃあどんな不良もおとなしくなるよ、丸腰なんだから。卑怯だなあ文部省!









 文部大臣に銃の所持を認められています







ストーリーのクライマックスは学園を取り仕切る裏番長、キリハラと黒岩先生との対決。キリハラはなぜかナチスの将校スタイル&ゴージャスなことに自分のバックバンドを率いて登場。かなり間違った不良像のような気がしますが、校内を破壊し、女教師を強姦し、男の教師は拷問にかけるなど学園内で悪の限りを尽くします。









 何故かナチスの将校スタイルにバックバンド付き







しかも黒岩先生もキリハラの卑怯な手口に引っかかり拷問を受けて殺されてしまうのです。しかし、なんと豪快な爆発と共にゾンビのように棺おけから蘇る黒岩先生。復讐の鬼と化し、死んだ魚のような目でマグナムを乱射










爆発→へなちょこなスタイルで登場する黒岩先生







キリハラの手下の不良学生達を火だるまにし、手榴弾を投げて爆風で不良を吹っ飛ばします。すげえよやっさん!やっぱり素の演技じゃねえの?









 不良を火だるまに・・・(やりすぎだろ)





さらにノリノリの黒岩先生、不良のバイクを奪い取り無意味にウィリーをさせながら銃を乱射。ハードボイルドアクションです。つーかやっさんがそんなことできるはずがありません。どう考えてもスタントマンがやってるのがバレバレです









 スタントマンやっさんの勇姿





この作品、ストーリーもアレな感じでどうかと思うのですが、やっさんの演技もかなりヨレヨレ。ほとんど棒読みなのですが、そういう映画の重要なファクターに目をつぶると、実に魅力満載!何と言ってもキャストがさりげなく豪華なのです。その豪華なオールスターキャストとは、赤ちゃんイメクラ好き先生役:西川のりお(一応準主役)







気の弱いの不良役:やっさんJrこと木村一八(暴力沙汰起こす前の純粋な頃)







ちょい役の不良コンビ:伸介・竜介(松本竜介・・かなりレアです)

 





そして海に還ったこの方・・・









・・・ああ、いけないいけない、なんだかしんみりしちゃいました。

そんなわけで、マニア必見のB級映画。天国にいるやっさんの熱演(ただし棒読み)を見て涙したい方。いじめのストレスをスカッと発散させたい方にオススメです。そしてこの映画の言葉を胸に刻む込むべし!





愛は力なり!力なき愛は無力なり!!











 ポロリもあるよ!



参考リンク) 実写版いろいろ

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