「一番」大味なホーガン主演作2連発
愛と勇気と筋肉と・・・
こんにちは、J君です。本日は久々に映画をご紹介致しましょう。聖マッスルに引き続いて今回もムキムキマッチョがテーマです。なんていうか・・・すみません。でもみんな、こういうのが好きなんだよね!?
そんなわけでだんだんレビューサイト界のハッテン場の様相を呈してきた当サイトですが、もちろん誤解です。ちょっと普通よりムキムキマッチョが多めのごく普通のサイトです。ノンケの方もそうでない方も安心してご覧いただけますよ。
ところで皆さんはハルク・ホーガンてご存じでしょうか?プロレスファンなら知らない人はいないという全米マット界のスーパースター、「超人」ハルク・ホーガンですが、かつては日本でもアントニオ猪木や長州力、スタン・ハンセンなどと激闘を繰り広げたため日本での人気も根強く、コミックボンボンでギャグマンガになったり、某ゆでたまごマンガでも悪役キャラのモデルとして登場するぐらいの知名度でした。
本日はそんな人気プロレスラー、ハルク・ホーガン主演の映画2作品「ゴールデンボンバー」と「マイホーム・コマンドー」をご紹介したいと思います。最初に言っておきますが相当に大味です。覚悟しておいて下さいね。
■ゴールデンボンバー
全米の大人気プロレスラーハルク・ホーガン演じる「リップ」のTVでの人気のすごさを目の当たりにしたライバルTV会社社長プレルが、視聴率稼ぎのため金にモノをいわせて強引にリップを引き抜こうとするが、義理人情に熱い男リップはそれを拒否。リップを買収できなかったことに逆ギレしたプレルは、刑務所帰りの極悪プロレスラー、ゼウスをチャンピオンに仕立て、リップの恋人兼マネージャーを襲ったり、リップの弟をボコボコにしたりとありとあらゆる嫌がらせを行って、リップを無理矢理ゼウスと戦わせようとする話です。
というわけで、ハルク・ホーガンは人気プロレスラー「リップ」役として登場しているのですが、そんな役名は不要なほど素のホーガンのまんまです。
素のホーガン
他に友情出演なのか、実際のプロレスのライバルであるスタン・ハンセンが、酒場のストリートレスラー役として映画に登場しています。
すごい笑顔の不沈艦
なぜか、エアロビのインストラクターのようなヘソだしセクシーなシャツを着ている不沈艦スタン・ハンセン。いろんな意味でお宝映像です。
お宝すぎるカッコ
また、ホーガン主演ということで、マネージャー兼恋人とのラブシーンがあります。通常の感覚をした人間ですと、あんまりホーガンのラブシーンとか見たい人はいないと思うんですが、アメリカでは違うんでしょうか?これを見て全米が泣くんでしょうか?
当たり前です
「アームロックは無しよ」
うざいシーンです
「リップロックは?」「何それー?ウフフ」
何が大変なんだ
「さあ、大変だぞ?」
・・・観てる方も大変なのでやめて下さい。
ま、そんなドッキリもあったりなかったりなのですが、基本的にはホーガンがいろんな物を殴ったり壊したりプロレスしたりするシーンがメインで、相当にIQが低い感じの内容であることは否めないのですが、この映画の最大の見どころは、悪徳TV会社社長プレルのあまりの極悪非道ぷりです。このゴールデンボンバーはホーガンよりもむしろこの社長に注目していただきたい。
やっぱ金だよ!
「義理など吹き飛ばせ 金だ!」
超ワンマン
「お言葉ですが などと二度と私に言うな!」
女性にも容赦なし
「ション便でもしてろ」
やっぱ金でしょ?
「リップだろうと金で買える」
リップを呼びつけての交渉シーンでも社長節全開です。
もう明らかに嫌そうなホーガン。
すごい顔です
「小切手だ!」
逆ギレ
「言い値でいいというのに何が不満だ」
言い過ぎです
「マヌケ野郎!」
ほとんどヤクザです
「待つんだ、同意するまで帰しはせんぞ」
社長の部下も唖然。
社長おもしろい
ホーガン遂にぶちギレて社長の口に小切手を突っこみます。
というわけで、昨今の日本の買収劇やらM&Aやらといった話などアメリカンビジネスに比べたら子供のお遊びみたいなものです。社長ともなるとこのぐらいの押しの強さが必要なんですね。取引相手に「マヌケ野郎!」ぐらい言ってやらねばならんのです。
で、結局交渉が決裂に終わった社長は帰りの車でリップを拉致ることを計画。まさに鬼畜です。
「おい方向が逆だぞ!」
用意周到すぎ
ウィーーン(車内に防護壁がせり上がってくる)
ハメられたと知って車内で大暴れのホーガン。
サンルーフを破壊して飛び出すホーガン。
あー、やっぱりか
結局車もろともボコボコにしてしまうホーガン。
そんなわけで結局ホーガンが適当に暴れるだけで内容は皆無に等しいこの「ゴールデンボンバー」ですが、万が一作品を見る機会があれば、是非とも悪徳社長の熱い演技に注目してください。むしろ社長萌えの方向で。ちなみに「ゴールデンボンバー」というタイトルですが、ホーガンの必殺技アックスボンバーなどは全く出てきません。
■マイホーム・コマンドー
ハルクホーガン主演の第2作目は「ホーム・アローン」と「コマンドー」をくっつけたような安直な邦題が素敵な「マイホーム・コマンドー」。
ストーリーもわりと安直で、ハルク・ホーガン演じる宇宙戦士ラムジーが、宇宙船が壊れたために、地球で休暇を取ることになり、地球のチャーリー一家に居候する。そこにラムジーを狙う宇宙からの刺客が現れ、てんやわんやに。みたいな内容です。うん、すごく大味。
ものすごい違和感
なにせこの映画の公開時コピーが「愛と勇気と筋肉と・・・」らしいので。まさにホーガン一点張り映画ってことで間違いなさそうです。
映画の見どころは、タダでさえマッチョなホーガンが、鎧みたいな宇宙服を着るのでさらにえらい事になっているところと、ホーガンが地球のものを手当たり次第にぶっ壊すところでしょう。
やっぱり壊します
暴走車にイライラしたホーガンが、車をひっくり返してぶっ壊しているシーンです。こういうシーンさえあればアメリカ的にはオッケーなのかもしれませんね。なにせホーガン主演なのだから観客もこういうのを求めているのでしょう。
before
↓
after
ラスボスもはじめは人間型なのですが、キレるとエイリアンみたいな怪物に変身するという、それだったらはじめっからエイリアンのままでいいじゃん的な展開。同じようなラストはカブキマンでもありましたが、トホホ映画界共通の黄金律なのでしょうか?
地球人の姉ちゃんをナンパして星に連れて帰るホーガン
というわけで「ゴールデンボンバー」「マイホーム・コマンドー」いかがだったでしょうか。どちらも胸やけ確実の大味な展開なので、身も心もアメリカンでムキムキマッチョが三度の飯より好きな貴兄には是非見ていただきたい逸品でございます。おかげさまでレビューの方も非常に大味になりました。
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参考) Amazon → ゴールデンボンバー マイホーム・コマンドー
出典) 「ゴールデンボンバー」 バンダイメディア
「マイホーム・コマンドー」 大映