ゴルゴ13よりも凄腕か!?ノーベル殺人賞をとった唯一の女「木曜日のリカ」
2022年2月、ロシアのウクライナ侵攻開始により世界情勢が一挙に不安定になりました。一方的に不利といわれるウクライナへの助っ人として世界各国から元軍人や凄腕のスナイパーが集結しているという情報もあり、マンガや映画の世界を超えるような出来事が起こっていますね。
ところで、日本を代表する凄腕スナイパーといえば「ゴルゴ13」ことデューク東郷ですが、ゴルゴをも超える伝説の女スナイパーが日本にいたのはご存知でしょうか?今回ご紹介するのは、世界で唯一人の「ノーベル殺人賞」をもらった女スナイパーを描くマンガ「木曜日のリカ」です。ノーベル賞といえば、ノーベル平和賞・物理学賞・生理学医学賞・文学賞などが有名ですが、殺人賞もあったなんて実に驚きですよね!というわけで早速ご紹介しましょう。
リカはテレビタレント
「木曜日のリカ」の主人公は、美木本リカ。まるでタカラトミーのリカちゃん人形のようなぱっちりお目々を持ち、70年代ファッションを華麗に着こなす美女です。木曜日にTVで冠番組を持つテレビタレントでもあるため、通称「木曜日のリカ」といわれています。そんなリカの本当の姿は・・・
ノーベル殺人賞・・・なんそれ!
世界でただひとりの「ノーベル殺人賞」をもらった女だったのです。
いいツッコミです
「ノーベル殺人賞ってなんだ?」
はい、そのツッコミもごもっとも。「ノーベル殺人賞」と言われても素人には何のことやらよくわからないですよね。
ポーズを決めながら解説
リカは、ノーベルメダリストとも呼ばれ、国際犯罪を解決するためにノーベル財団から殺人を許された凄腕のスナイパーであり、諜報員でもあるのです。
カースタントもイケてます
キイーハンターを思わせるアクション
銃の腕前が凄いのはもちろん、愛車フェアレディZを華麗に操り、カーアクションもこなします。さらにバイクや飛行機の操縦までできてしまうという、まさにスーパーウーマン。
看護婦の会話とは思えない・・・
女子高生の会話とは思えない・・・
スパイ活動も得意で、看護婦、女子高生、シスターなどのコスプレ・・・もとい変装もお手のもの。文字通り着せかえ人形リカちゃん状態です。そんな感じで、ゴルゴ13顔負けの凄腕女スナイパーが日本にいた!という感じのマンガではありますが、この作品を特徴づけるのはなんといっても「ノーベル殺人賞」というパワーワードです。とにかく作品中のいたる所で、しつこいぐらいに「ノーベル殺人賞」「ノーベルメダリスト」というセリフが出てくるのが最大の見所といえます。
カムアウトしまくり
「ノーベル殺人賞をもらった・・・世界でただ一人の女よ・・・」
どんなことするの・・・?
「ノーベル殺人賞を知っていたということは・・・あなた方は国際的なプロフェッショナルね」
さすがノーベル殺人賞!その1
「さすがだな、世界でただひとりノーベル殺人賞をもらった女だけのことはある・・・」
さすがノーベル殺人賞!その2
「さ、さすがはノーベル殺人賞、ま・・・負けたぜ・・・」
ノーベル殺人賞で一点突破
「世界でただひとり・・・ノーベル殺人賞を持つ女のきみが・・・そんなことでどうするんだ」
殺人賞・イズ・プライド
「ノーベル殺人賞の名誉を・・・誇りを・・・完全に傷つけてしまったわたし・・・」
ね!めっちゃ「ノーベル殺人賞」連呼してるでしょ!そんなに人前で言っていいもんなの・・・?ノーベル殺人賞って。
ところで、そんなノーベル殺人賞を持つ女のリカですが、後半になると、あるミッションの失敗を理由に自信を失いノーベル殺人賞を返上しようと思い悩むことになります。そう、リカもまだ年端も行かない女の子。悩むことだってあるんです。その時に書いた手紙がこちら。
なんて嫌な財団名なんだ
よく見るとノーベル財団・・・じゃなくて「ノーベル殺人財団」って書いてある!!ノーベル殺人賞・・・思いっきりパチモンじゃないすか!!
というわけで、70年代ファッションがめちゃくちゃオシャレなノーベル殺人賞(言ったもん勝ち)の女のマンガ「木曜日のリカ」をご紹介しました。殺人賞の方はおいといて、混迷を極めるロシア・ウクライナ情勢を解決できる人こそ「ノーベル平和賞」にふさわしいんでしょうね。
■■
出典) 「木曜日のリカ」 小池 一夫/松森 正/グループ・ゼロ/ひばり書房