「グリーンハンター」戦慄の乳首ティーショット!ゴルフ劇画

戦慄の乳首ティーショット!ゴルフ劇画 「グリーンハンター」

最強の出オチマンガここに降臨!

世の中には出オチマンガというジャンルがあるのはご存知でしょうか。その名の通り、読者が目にする一発目のインパクトが最も重要であり、作品の内容自体は二の次という作品です。映画でもありますよね、予告編が超面白そうだったのに本編を観たら全然面白くないという・・・具体的な作品名はあえてあげませんけどアレとかアレです。

出オチマンガはたとえば「ファックアイ」「走れエロス」のようなタイトルの時点ですでにオチている作品もありますが、今回ご紹介する「グリーンハンター」のように表紙がいまだかつてないインパクトを持っているのに本編はいたって普通というケースもあります。今回はこの「グリーンハンター」を通して、素晴らしき出オチマンガの様式美の世界を堪能していただきたいと思います。

まずは、「グリーンハンター」のこの名画のごとく完成された表紙ジャケをじっくりとご鑑賞ください。

なんぞこれ

・・・どうですか、完璧ですね。完璧に狂ってます。

もちろん第一話の扉絵も素晴らしい仕上がりになっています。

復讐の超打

一体なにがどうなるとこのような状況(乳首ティーアップ)になるのでしょうか、表紙だけ見てもサッパリ分かりませんね。

というわけで、さっそく(有って無いような)ストーリーをご紹介してまいりましょう。

表紙でゴルフクラブをスイングしているのが主人公・女賭けゴルファーの笛みさきです。賭けゴルファーなので、ゴルフ場で腕に自身のありそうな金持ちのオッサンなどを見つけては勝負を持ちかけ、まんまとカモにしているのですが、みさきが賭けゴルファーになったのには悲しき理由があったのです。

みさきは同じく女ゴルファーの春江とともに、プロゴルファーを目指していました。しかし、プロテスト中に不正を行ったという疑惑が持ち上がりプロゴルファーの道を絶たれてしまったのです。やむなく賭けゴルファーの道を選ぶみさきに対し、一緒にプロを目指していた春江はショックのあまりノイローゼとなり自殺してしまいました。しかし、春江は自殺の数日前に、みさきがゴルファーとして強靭な精神を身につけるためにある特訓を持ちかけていました。なんと春江は自分がゴルフの練習台になるというのです。

この程度のことって・・・

「そんなこと・・・とてもできないわよっ」

「この程度のことができないでは強敵は倒せないわよっ!」

そういうもんなんでしょうか・・・ゴルフの世界って厳しいんですね。で、その強敵を倒す練習というのがこれです。

体張りすぎだろ

口の上にゴルフボールを乗っけて打つ練習です。

通報されないのか・・・

別アングルだとこんな感じ。そしてフルスイング!

真剣白刃取り並に怖い

こえー!!石川遼くんとかもプロになるためにこんな練習をやっていたんでしょうか・・・

いや、素晴らしい。こんな凄いのよくやってのけました。流石にプロ級の腕前ですね。しかし喜びもつかの間、この練習にはさらにその上のレベルがあったのです!それはもちろん・・・

ハンドメイドです

なんとティーを乳首に・・・

乳房は女の命である

「こ、これだけはできないわ!」

「乳房は女の命である。少しでも手もとが狂えば乳首が吹っとぶ!」

じゃあやるなよ・・・

禁断の乳首ティーアップ

結局やるんかい!

いいスイングだ・・・

泣いてます

「できたわ春江!」

ナイスショット!!ゴルファーというより中国雑技団向けの技術ですね。

というわけで、プロの道を絶たれ死んだ春江のため、みさきの復讐の賭けゴルフ人生がはじまるのです。まあ・・・復讐のためなら乳首ティーアップしてもしょうがないですよね!

ちなみに、気になる第2話目以降は残念ながら1話目に勝るインパクトは皆無で、ゴルフ劇画によくありがちな・・・

思わぬ強敵出現

賭けゴルフで勝負に負ける

お金がないので体で払うわ!


夜のホールインワン

みたいないたって普通の展開になっております。

というわけで、表紙~第一話までがこの作品のアイデンティティといっても過言ではない究極の出オチゴルフマンガ「グリーンハンター」をご紹介しましたがいかがだったでしょうか?この作品、日本の劇画史上屈指のインパクトを持つ表紙のため、その手のマニアの方の中では伝説になっているのですが、残念ながらネット上にはほとんど情報がありませんので、本テキストを通して出オチマンガの灯を消さぬよう伝説を語り継いでいきたいと思う次第です。

最後に一応お約束でこのフレーズを。

良い子のみんなは絶対マネしちゃダメ!!(しないと思うけど)

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出典) 「グリーンハンター」 鳴門英志/門脇恒/芳文社

参考) グリーンハンターの紹介記事一覧

まんがけもの道(書籍内でグリーンハンターの紹介あり)

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